「ポリシー」とは「政策」や「方針」という意味で、会社や政党が使っていますが、個人的にも使える言葉なのでしょうか。
この記事では、「ポリシー」の意味と英語表現のほかに、使い方を例文と併せて解説します。また、ビジネスシーンでの使い方や類語なども紹介しますので、参考にしてみてください。
「ポリシー」の意味とは?
「ポリシー」とは「政策」や「方針」
「ポリシー」とは「政策」や「方針」という意味です。政治的な意味合いが強く、政治団体の制作や企業の政策や方針いう意味でよく使われています。
また、個人レベルで「信念」や「信条」という意味で使われることもあります。自分の信じている事がらや決めている事がらを指しています。
「ポリシー」は英語で「policy」
「ポリシー」は英語で「policy」で、「ポリシー」と同じ意味です。しかし、「policy」は「ポリシー」のように個人の信念や信条という意味よりも、企業や政治団体などが、そのグループにおける政策や方針という意味で使われることが多いです。
「ポリシー」の使い方と例文
「ポリシー」は企業や政治などの「組織の政策」という意味で使われる
「ポリシー」は、企業や政治などの組織の政策や方針という意味で使われます。企業の事業運営の方針を語られるときや、政治団体などがどのような政策の下で活動するのかなどが語られるときに「ポリシー」という言葉が使われるでしょう。
- 誠実なものづくりで顧客の信用を得ることが企業ポリシーだ
- 消費税廃止をポリシーに掲げた政党が選挙に勝った
「ポリシー」は「個人の信条」という意味で使われることも
「ポリシー」は「個人の信条」や「行動原則」という意味でも使われています。ある人が信じている事柄や、そのことを基調にして行う行動とその原則を指しています。
- 「あなたのポリシーは?」と面接で聞かれて答えに困った
- 健康のために毎日1万歩あることをポリシーにしている
「ポリシーを持つ」や「ポリシーに反する」などの言い回し
「ポリシーを持つ」とは、それまでポリシーがなかった人や団体などが、ポリシーを有するようになること」という意味の言い回しです。
「ポリシーを掲げる」とは、「ポリシーを人目につくようにすること」という意味で使われています。
また「ポリシーに反する」とは「すでに持っているポリシーとは反対になる」という意味で、「ポリシーに反するから、○○のような行動はできない」のように使われます。
「情報セキュリティポリシー」とは「情報を守るための政策や対策」
「情報セキュリティポリシー」とは、「企業の情報資産を守るための政策や対策」という意味です。略して「セキュリティポリシー」と呼ばれることもあり、顧客情報や販売情報、社外に流されるべきではない製品情報などを外部からの脅威から守るための方針や、そのための方法を指しています。
企業の規模や業務内容などによりそれに対する政策や対策は変わりますので、「情報セキュリティポリシー」の内容は一概ではありません。
「プライバシーポリシー」とは「個人情報保護方針」
「プライバシーポリシー」とは「個人情報保護方針」のことで、「個人の情報の取り扱い方や守るための方針」を意味しています。個人情報を扱っている企業はプライバシーポリシーを制定して、企業のホームページなどに明記されます。
ビジネスシーンでの「ポリシー」の使い方と例文
「ポリシー」とは「企業の政策や方針」
ビジネスシーンでも「ポリシー」という言葉は「政策」や「方針」という意味でよく使われています。「企業ポリシー」や「事業ポリシー」のような言い回しも多いでしょう。
またビジネスマンが「ポリシー」という言葉を使いことも多く、「ビジネスマンとしてのやり方」や「心がけていること」、「信念」「信条」などの意味で使われています。
- わが社のポリシーは、お客様を満足させることだ
- 顧客の声に耳を傾けることをポリシーにしている
- その事業方針は私のビジネスマンとしてのポリシーに反している
「ビジネス・ポリシー」とは「経営政策」
「ビジネス・ポリシー」とは「経営における政策」のことで、経営学の基礎としてMBAの科目としても取り入れられています。企業経営においてどのような政策を立てるのかを学ぶ科目で、経営戦略やリーダーシップ論などが含まれます。
「ポリシー」の類語や言い換え表現
「ポリシー」の類語は「政策」や「方針」
「政策」とは「政府や政党などの政治的な方針」のことです。「ポリシー」との違いは、「政策」は政治に関する方針という意味ですが、「ポリシー」は政治的な方針だけでなく、ものごとを進める上での手段や方針という意味もあることです。
「方針」とは「あることをするための原則」という意味で、「ポリシー」ほどに政治的な意味合いが強くありません。「方針」は垣根なく、さまざまなことを行うための原則という意味で使われます。
「信念」「信条」「こだわり」とも言い換えられる
「信念」とは「正しいと信じている考えや想い」という意味で、「信条」は「固く信じている事柄」という意味です。
「信念」と「信条」は「ポリシー」の類語ではありませんが、「ポリシー」が「個人的な方針や原則」という意味で使われるときに「信念」や「信条」と言い換えられます。
また「こだわり」は「特別な思い入れ」という意味で、「ポリシー」を「物事への格別な思い」という意味で解釈するときには言い換えられます。
まとめ
「ポリシー」とは「政策」や「方針」という意味で、政治的な方策という意味で使われることが多い一方で、「個人の信条」や「信念」という意味でも使われています。「セキュリティポリシー」や「プライバシーポリシー」のような用語は、ビジネスシーンでよく聞かれます。