7月18日は「ネルソン・マンデラ・デー」「光化学スモッグの日」です。他にどんな記念日があるのか、日本や海外ではどんな事件や出来事があった日なのかも解説します。あわせて、7月18日生まれの有名人・偉人、星座や誕生花なども紹介しましょう。
7月18日は何の日?
「ネルソン・マンデラ・デー」
7月18日は「ネルソン・マンデラ・デー(Nelson Mandela International Day)」です。反アパルトヘイト運動を主導した南アフリカ共和国の政治家、ネルソン・マンデラ氏の誕生日1918年(大正7年)7月18日に由来します。
アパルトヘイトとは、南アフリカ共和国で行われていた白人と非白人の人種隔離政策です。反アパルトヘイト運動を主導したとして、ネルソン・マンデラ氏は27年投獄されていました。
釈放後もアパルトヘイトの撤廃に努め、南アフリカ共和国を人道的な手腕で導いたことから、1993年にノーベル平和賞を受賞しています。1994年大統領に就任、「民族和解」「協調政策」「復興開発計画」などを実行しました。
「ネルソン・マンデラ・デー」では、ネルソン・マンデラ氏がアパルトヘイトと戦った「67年」という期間にちなみ、「誰かの幸せのために67分を費やす」ことが提唱されています。
「光化学スモッグの日」
1970年(昭和45年)7月18日に、東京都杉並区で日本初の光化学スモッグの発生が確認されました。光化学スモッグは人体への苦痛を伴うため、「光化学スモッグの日」を記念日とすることで、注意喚起を促しています。
光化学スモッグとは、工場の煙や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素が、太陽の紫外線により光化学反応を起こす現象のことです。夏の日中に起こることが多く、特に日差しが強く風が弱い日に発生しやすくなります。
1970年7月18日の光化学スモッグ発生時には、高校で体育の授業中だった生徒たちが突然目の痛みや頭痛等を訴えて倒れ、43人が病院へ搬送されました。東京都公害研究所が症状を調査し、光化学スモッグによるものと推定。日本初の光化学スモッグ発生事案として認定されました。
国民の祝日「海の日」になることも
国民の祝日のひとつ「海の日」は、毎年7月の第3月曜日と定められています。2022年は7月18日、2023年は7月17日が「海の日」です。海の恵みに感謝し、海に囲まれた日本の繁栄を願うことを目的に制定されました。
7月18日のその他の記念日
7月18日には、他にも以下のような記念日に制定されています。
7月18日の日本での出来事
1871年:文部省が創設される
1871年(明治4年)7月18日に、明治政府により文部省が創設されました。文部省は、教育政策全般や学術政策、スポーツや文化政策などを所管していたかつての日本の行政機関のひとつです。
2001年(平成13年)1月6日に行われた中央省庁再編により、文部省は科学技術庁と統合され、文部科学省となりました。
2019年:京都アニメーション(京アニ)放火殺人事件発生
2019年7月18日、京都府京都市伏見区にあったアニメ制作会社「京都アニメーション(京アニ)」第1スタジオに、当時41歳の男が侵入。建物の1階にガソリンを撒いて放火しました。
スタジオは全焼、その場にいた社員70人のうち36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件です。放火した男も全身に大やけどを負いましたが、一命を取り留めました。
この京都アニメーション放火殺人事件は、大手新聞社の見出しなどで「京アニ事件」「京アニ放火」と報道され、平成以降最悪の被害者を出した放火殺人事件となりました。
7月18日の海外での出来事
1925年:アドルフ・ヒトラーの著書『我が闘争』上巻刊行
1925年(大正14年)7月18日に、アドルフ・ヒトラーの著書『我が闘争』の上巻が刊行されました。『我が闘争』は、1926年に刊行された下巻との全2巻。ヒトラーの自伝的な要素と政治的世界観の表明などで構成され、ナチズムのバイブルとなっていました。
アドルフ・ヒトラーは、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の指導者です。ユダヤ人に対する組織的な大虐殺「ホロコースト」を引き起こしたことで知られています。
1968年:アメリカでインテル社が創業
1968年(昭和43年)7月18日に、アメリカで「インテル社」が創業しました。インテル社の本社はカリフォルニア州にあり、社名の由来は「集積された電子工学(エレクトロニクス)」を意味する「Integrated Electronics」です。
インテル社の主力製品は創業当初は半導体メモリでしたが、創業翌年からは独自のプロセッサ開発に着手。研究と開発を続け、世界的な大手プロセッサ会社へと成長しました。
7月18日生まれの有名人・偉人
1844年:五代目 尾上菊五郎
1844年7月18日(旧暦:天保15年6月4日)に、明治時代に活躍した歌舞伎役者である、五代目 尾上菊五郎(おのえきくごろう)が誕生しました。屋号は音羽屋です。
五代目 尾上菊五郎の当たり役には、『青砥稿花紅彩画』の弁天小僧菊之助や『義経千本桜』の狐忠信などがあります。九代目 市川團十郎や初代 市川左團次とともに、「團菊左時代」と言われる黄金時代を築きました。
1858年:ヘンドリック・ローレンツ
1858年7月18日(旧暦:嘉永6年6月13日)に、オランダの物理学者ヘンドリック・アントーン・ローレンツが誕生しました。ヘンドリック・ローレンツは、「放射現象に対する磁性の影響の研究」で1902年にピーター・ゼーマンとともにノーベル物理学賞を受賞しています。
「ローレンツ力」や「ローレンツ変換」などに名前を残しており、「ローレンツ変換」はアルベルト・アインシュタインが時空間を記述する際に使用しています。
7月18日の星座や誕生花・誕生石
7月18日の星座は「蟹座」
7月18日生まれの人の星座は「蟹座」です。蟹座には6月22日生まれ~7月22日生まれの人が該当します。
蟹座の人は優しく気配り上手とされていて、情が深く周囲から頼られると言われています。協調性を重視し、自分の意見を主張するよりも周りの意見を取り入れて聞き役になることも多いでしょう。穏やかで争いごとを好まない性格のため、トラブルに巻き込まれることは少ない傾向にあります。
平和主義である一方、寂しがり屋で甘えん坊なため、仲間外れにされたり一人にされると拗ねてしまう一面もあります。
7月18日の誕生花は「マリーゴールド」「バーベナ」など
7月18日の誕生花は「マリーゴールド」「トウワタ」「バーベナ」です。「トウワタ」は黄色やオレンジの鮮やかな色の花を咲かせるキョウチクトウ科の多年草です。
7月18日の誕生石は「クリソプレーズ」「ルビー」など
7月18日の誕生石は「クリソプレーズ」「ルビー」「レインボー・ムーンストーン」です。「クリソプレーズ」は和名では「玉髄(ぎょくずい)」と呼ばれており、原石の断面が脊髄(せきずい)に似ていることから、生物の脊髄を象徴する石とされています。
7月18日の誕生色は「ロイヤルパープル」
7月18日の誕生色は「ロイヤルパープル」です。「ロイヤルパープル」は、鮮やかでありながら気品のある紫色で、この色が誕生色の人の特徴は「助けた人がみんな成功する才覚の持ち主」とされています。
ロイヤルパープル…「知性」「神秘性」「ほのかな香り」
まとめ
7月18日は「ネルソン・マンデラ・デー」「光化学スモッグの日」です。日本では文部省が創設された日であり、京都アニメーション放火殺人事件が起こりました。この日生まれの有名人・偉人には五代目 尾上菊五郎やヘンドリック・ローレンツがいます。誕生花や誕生石も知っておくと役に立つでしょう。
※その他の日付の記念日・出来事・雑学などはこちら:
<今日は何の日?【一覧】祝日や記念日・雑学・世界の出来事など>
日本初となる民間警備保障会社「セコム株式会社」が1962年(昭和37年)7月に設立されたことにちなみ制定
株式会社池部楽器店が、1975年(昭和50年)7月18日に創業したことにちなんで制定
オイシックス・ラ・大地株式会社が、2013年(平成25年)7月18日に初めてミールキット販売を開始したことにちなみ制定