「バズる」の意味や語源・由来とは?使い方や言い換え方も紹介

「バズる」はSNSなどで使う俗語で「話題になること」を意味します。近年ではマーケティング上でも重要な要素として扱われることから「再生回数がどれぐらいからバズる?」「語源・由来は?」と気になる人が多いようです。バズるがどういう意味・定義で使われているのかを、わかりやすく説明します。

「バズる」の意味

「バズる」の意味とは「SNSで急激に注目を集める」

「バズる」の意味とは「SNSなどのインターネット上で、急激に注目を集め、口コミや話題が広まること」です。ポジティブな理由で注目を集めているニュアンスを持ちます。ネガティブな理由に「バズる」を使っても誤用ではないのですが、後ほど紹介する類語「炎上」を使うのが一般的です。

インターネット上で流行した俗語ですが、一般にも広く浸透したため、しばらくは死語になることはないと考えられます。

「バズる」を言い換えると「話題になる」

「バズる」を別の表現に言い換える場合は「話題になる」が向いています。そのまま言い換えても問題ない場面が多いでしょう。

言い換え例

ネットでバズったことがきっかけで、新聞に取り上げられた。
→ネットで話題になったことがきっかけで、新聞に取り上げられた。

「バズる」の語源・由来は英語「Buzz」

「バズる」の語源・由来は英語の「Buzz」だと考えられています。「Buzz」の用法の中には「集合して、噂話で騒ぐ」というものもあるためです。

ただし、「バズる」と似た状況では「Buzz」をあまり使いません。「viral」の方が向いています。「viral」とは「ウイルス性の」を意味する言葉で、ウイルスのように話題が急に広まる用法もあります。

「バズる」の使い方

「バズった」「バズっている」などの使い方もできる

「バズる」は語尾を活用することで、文脈に応じて使えます。過去の話題の時は「バズった」、現在進んでいる状況では「バズっている」などです。

「どこからがバズるか?」に明確な定義はない

「どこからがバズるか?」に明確な定義はありません。一般的には、通常時の再生回数やポジティブな反応、拡散回数などと比べて判断します。

例えば、普段はほぼ拡散されない人の投稿が1000人に拡散されたら、バズっていると判断できるでしょう。同じ1000でも、普段から700人ぐらいに拡散されている人だったら、バズっているとまでは言われないはずです。

なぜ「バズる」ことが重要なのか?

「バズる」を狙う理由はメリットがあるから

ビジネスアカウントでは「バズる」ことを狙って投稿することもあります。理由は、マーケティング上でメリットがあるためです。

主なメリットは「宣伝費がかからないこと」です。投稿がバズれば、宣伝費をかけずに大勢の注目を集められます。また、口コミと同じ様に消費者の信用を得やすいというメリットもあります。

「バズマーケティング」とは「バズる」を利用する手法

「バズマーケティング」とは「バズる」を利用するマーケティング手法です。自社のサービスや商品をバズらせて知名度を上げ、売り上げアップを狙います。

当初の「バズマーケティング」は口コミを利用することを意味していました。しかし、同時期に「バズる」という言葉や現象が広まったことから、現在では「バズることを利用する」という意味で使われています。

ちなみに「バズマーケティングはバズるの語源」という説もありますが、否定する意見も存在します。

バズりやすい投稿の特徴

バズる投稿に必要なのは、面白さや意外性だけではありません。重要なのが「ビジネスらしさが薄いこと」です。バズらせようと計算していることが消費者に伝わる投稿は、バズらない傾向があります。

他にも、議論が盛り上がりそうなテーマの投稿もバズりやすくなります。ただし、ネガティブな意見が増えて評判が落ちてしまう可能性もあるため、慎重に判断した方が良いでしょう。

「バズる」の類語

「バズる」の類語は「炎上」

「バズる」の類語は「炎上(えんじょう)」です。通常は燃え上がることを意味しますが、俗語としての意味は「主にインターネット上で注目を集めた結果、非難のコメントが激増すること」です。「インターネット上で広く話題になる」という点が、「バズる」と「炎上」の共通点になります。

「バズる」と「炎上」の違いは「ネガティブさ」

「バズる」と「炎上」の違いは「ネガティブさ」です。「バズる」は基本的にはポジティブな感情で注目を集めた際に使います。「炎上」は怒りや不信感など、ネガティブな感情によって話題になり、非難されている状態です。

使い分けの例
  • 宣伝動画を多くの人が「面白い」と好意的に受け取り、再生回数が100万回を越えた。
    →バズる
  • SNSの投稿内容が「差別的だ」と非難が殺到し、商品の売り上げが激減した。
    →炎上

「炎上商法」とは炎上を利益にすること

「炎上商法」とは、炎上を意図的に起こして利用し、利益につなげることです。「炎上マーケティング」とも呼びます。

炎上すると広告費をかけずに知名度が大きく上げられるため、そこから売り上げアップを狙います。ただし、炎上時についた悪評が損害につながる可能性もあるため、難しい手法だと言えるでしょう。

まとめ

「バズる」は俗語ではありますが、現在ではビジネスでも活用される要素になりました。うまく活用すれば宣伝効果が期待できますが、失敗して「炎上」しないよう細心の注意が必要になるでしょう。