「勇壮」の意味とは?「雄壮」との違いや使い方と類語・四字熟語も

「勇壮」とは「勇ましく盛んなこと」という意味です。同じ読み方の「雄壮」とはどのように違うのでしょうか。この記事では、「勇壮」の意味や使い方のほかに、「雄壮」との違いや類語・対義語を解説します。また、「勇壮」を使った四字熟語も紹介しましょう。

「勇壮」の意味とは

「勇壮」とは「勇ましく盛んなこと」

「勇壮」とは「勇ましく盛んなこと」や「勇ましく元気なこと」という意味です。「勇」とは「勇気や気力があり勇んで向かう気持ち」を意味しています。「壮」にも「勇ましい」という意味がありますが、「元気で盛んであること」という意味もあります。

「勇壮」の読み方は「ゆうそう」

「勇壮」は「ゆうそう」と読みます。「勇」と「壮」をそれぞれ音読みしていて、人名として使われるときも「ゆうそう」と読むのが一般的です。

「勇壮」は英語で「brave」

「勇壮」は英語で「brave」と表現します。「brave」は「勇敢な」や「勇ましい」という意味の形容詞ですが、名詞として「勇士」という意味で使われることもあります。

「勇壮」という言葉には「勇ましい」という意味のほかに、「元気なこと」や「盛んなこと」という意味が含まれますから、「勇壮」は「brave」を強調させて「very brave」と訳してもいいでしょう。

「勇壮」の英語例文
  • “He is very brave.”
    「彼は勇壮だ」
  • “He is a man who has a brave mind.”
    「彼は勇壮な心を持った男だ」

「勇壮」と「雄壮」の違いとは

「勇壮」は勇敢な様「雄壮」は男らしい様

「勇壮」と同じ読み方をする言葉に「雄壮」があります。どちらも活気があるニュアンスは同じです。2つの違いや使い分け方としては、「勇敢な様」を表す場合は「勇壮」、「男らしい様」には「雄壮」を使うとよいでしょう。

「雄壮」を使った例文

  • 戦場に果敢に敵に向かっていく兵士は雄壮だった
  • 雄壮な気持ちで試合に取り組んだ

「勇壮」の使い方と例文

「勇壮」は勇ましく聞こえる音楽や軍隊に使う

「勇壮」は、あるものが勇ましい状態にあるものに使われます。例えば、兵隊を戦地に送り出す行進曲のような勇ましく果敢に聞こえる音楽や、勇ましく行進する軍隊などに使われます。

例文
  • 勇壮な行進曲が流れるなか、兵士は戦地へと向かった
  • 紅軍は最後まで勇壮に戦った「勇壮」は勇ましくりりしい人に対して使う

「勇壮」は勇ましく見える人にも使う

「勇壮」という言葉は、勇ましく、また凛々しく見える人を表すのに使われます。勇敢で、何事にも恐れないように見える姿を指して「勇壮」と表現します。

例文
  • その勇壮に困難に立ち向かう姿を見て、誰もが感心した
  • もしも私が勇壮であったなら、きっとあのとき反論できていたはずだ

「勇壮」を使った四字熟語とは

「勇壮活発」とは「勇ましく元気な様子」という意味

「勇壮活発(ゆうそうかっぱつ)」とは「勇ましく元気な様子」という意味の四字熟語です。

「活発」とは「生き生きとはつらつして、元気なこと」という意味で、「勇壮活発」の類義語には「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」があります。

「勇壮活発」を使った例文
  • 勇壮活発な文章
  • 勇壮活発な舞踊に心躍らされた

「勇壮無比」とは「勇猛無比」と同じ意味

「勇壮無比(ゆうそうむひ)」とは「大変勇ましくて強いこと」を意味する四字熟語で、同じ意味の四字熟語に「勇猛無比」もあります。「勇壮無比」は、あるものや人がとてもたくましくて勇気があり、何も恐れないような姿を現を表現しています。

「勇壮無比」を使った例文
  • 勇壮無比に戦う勇者の姿を見て、敵は恐れて後退していった
  • 朝廷軍は勇壮無比な活躍をした

「勇壮華麗」は四字熟語ではない

「勇壮華麗」とは「勇ましく元気で、かつ華やかで美しいこと」という意味です。一見、四字熟語のように見えますが、「勇壮華麗」は四字熟語ではありません。前述したような意味を伝えたい時に「勇壮華麗」という表現が使われます。

「勇壮華麗」を使った例文

大掛かりな飾りのついた山車が行く、勇壮華麗なパレードだ

「勇壮」の類語と対義語とは

「勇壮」の類語は「勇敢」「果敢」「凛々しい」

「勇敢(ゆうかん)」とは「勇気があって、何事も恐れないこと」という意味です。「勇壮」との違いは、「勇敢」は大変勇ましく、普通とは思えないほどの勇気があるように見えるようなときに使われます。

「果敢(かかん)」とは「決断して思いっきりすること」という意味です。「勇壮」と「果敢」の両方とも勇ましいさまを指していますが、「果敢」は自ら決断して前に進んでいくという積極性が見られるときに使われます。

「凛々しい(りりしい)」も「勇壮」の類語で、「見た目が引き締まった様子」という意味があります。「勇壮」との違いは、特に見た目が勇ましく見えるときに使われるという点です。

例文
  • 勇敢に立ち向かう息子の姿にたくましく思った
  • 後先を考えず、果敢に挑んでいった
  • 凛々しく歩く若者が目の前を通って行った

「勇壮」の対義語は「臆病」

「臆病」とは「小さなことでもすぐに怖がること」という意味の言葉で、「勇壮」の対義語です。「小心」とも言い換えられる言葉で、「臆病」はその人や動物などに勇気がなく、積極的になれない様子を指して使われます。

「臆病」を使った例文

例文
  • こんなことでしり込みするなんて、臆病者だな
  • 少女は臆病だったので、お化け屋敷には入れなかった

まとめ

「勇壮」とは「勇ましく元気なこと」という意味の言葉で、そのような人の姿やものの状態について使われます。勇ましく立派に見えるようなときにも使われるでしょう。「勇敢」や「果敢」などの類語もあります。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。