「センセーショナル」とは?意味や使い方、類語までを徹底解説

「センセーショナルな事件」というと悲惨な事件をイメージしがちですが、「センセーショナル」は、悪い意味だけでなく良い意味としても使われる言葉です。この「センセーショナル」の意味と使い方について、詳しく解説しましょう。類語にも触れていますので参考にしてみてください。

「センセーショナル」とは?

意味は”興味や関心を強く引き付ける様・扇情的”

「センセーショナル」の意味は、”興味や関心を強く引き付ける様”です。感情をあおりたてたり、揺さぶる様子にも使います。日本語では、「扇情的(せんじょうてき)」という言葉が当てはまりますが、日常的に使われることはあまりありません。「センセーショナル」という表現のほうが定着しているといえるでしょう。

英語「sensational」に由来

日本語で使われている「センセーショナル」は、英語の「sensational」からきています。この「sensational」は、感じるような、という意味のラテン語が語源とされています。

「センセーショナル」と似た響きの言葉に、「センセーション」があります。「センセーション」は名詞で、その形容詞形が「センセーショナル」です。「センセーション」には「世間を驚かせる事件や事柄」という意味があり、それを踏まえると「センセーショナル」の意味もイメージしやすくなるのではないでしょうか。

良い意味でも悪い意味でも使われる

「センセーショナル」という単語は、事件など悪い意味で世間を驚かせる物事をイメージしがちですが、実際には良い意味・悪い意味の両方で使うことのできる言葉です。

たとえば、「センセーショナルな作品」というと、衝撃的な作品というニュアンスの他に、人々の興味を惹きつける素晴らしい作品、というニュアンスもあります。どちらの意味になるかは、前後の文脈や状況から判断が必要です。

「センセーショナル」の使い方と例文とは?

「センセーショナル」を使ったよくある表現を順に紹介していきます。

「センセーショナルな事件」は大事件の意味

「センセーショナル」には良い意味と悪い意味の両方がありますが、「センセーショナルな事件」という場合にはどちらかというと衝撃的な事件、悲惨な事件というニュアンスで使用される場合が多いといえるでしょう。

一方で、「センセーショナルな事件」とされるものでも、実際にはマスメディアが騒ぎ立てているだけ、という場合もあります。「センセーショナルな事件」と言われても、過度に反応するのではなく、自分で情報を正しく読み解く力が必要です。

「センセーショナルな出来事・話題」もよく使う

「センセーショナルな事件」という言い方とあわせて、「センセーショナルな出来事」「センセーショナルな話題」という言い方もよく使う表現です。先述したように、事件という言葉と使うと悲惨な事件・重大犯罪などといったニュアンスになりがちですが、出来事・話題という言葉と使った場合には、良い意味ということもあります。

人々の関心を惹きつけるようなトピックスに関しては、「センセーショナルな話題が舞い込んできた」「センセーショナルな出来事にスタッフ全員が喜んだ」という使い方も可能です。

「センセーショナルな人」は話題にのぼるような人

「センセーショナル」は人に使うこともあります。「話題にのぼるような人」を意味し、好意的な表現では「評判になる人」というニュアンスです。一方で、問題行動を起こす人というネガティブなニュアンスで使用されることもあります。

たとえば、業績が良く社内の注目を集めるような人を指して「彼は今最もセンセーショナルな人材だ」ということもありますが、トラブルメーカーで困り者、という意味で「センセーショナルな人に振り回されるのは疲れた」という風にも使えます。どちらの意味なのかは、その都度判断が必要です。

「センセーショナル」の類語とは?

「センセーショナル」は人を驚かせるような・関心を惹きつけるような、といった意味の言葉ですが、類語にはどういった言葉があるのでしょう。言い換え表現としても使えるものをいくつか紹介します。

「刺激的」や「衝撃的」などと言い換えられる

「センセーショナル」の類語には、刺激的・衝撃的・世間を沸かせる・驚くべき、などといった言葉が挙げられます。「刺激的な事件」「世間を沸かせる話題」「驚くべき人材」という風に、「センセーショナル」の言い換えとして使うことも可能です。

また、「センセーショナル」と同じカタカナ語では、「ショッキング」も類語のひとつです。「ショッキングなニュース」というように、どちらかというと悪い意味で「センセーショナル」と言いたい場合に使える表現です。

「大評判の」や「すばらしい」も類語

好意的な意味で「センセーショナル」という場合には、大評判の・素晴らしい・注目を集める、などといった類語があります。また、世間に評価され人気のある様子を指す「脚光を浴びる(浴びた)」という表現もまた、「センセーショナル」の類語と言えるでしょう。

「エモーショナル」は感情的の意味

「センセーショナル」と似た語感の言葉に「エモーショナル」があります。

「エモーショナル」は「エモーション(感情)」の形容詞形で、感情的な・感情に動かされやすい・感激しやすい、などといった意味を持つ言葉です。「情熱的な人」という味で「エモーショナルな人」ということもあります。

たとえば、素晴らしい音楽を指して「エモーショナルな音楽」というと感情に訴える音楽・感動的な音楽、という意味になります。人の関心を惹きつけるという意味では「センセーショナルな音楽」に通じる部分もありますが、基本的には「エモーショナル」と「センセーショナル」は異なる意味の言葉です。

まとめ

「センセーショナル」は、良くも悪くも、人を驚かせたり、興味関心を惹きつけたりする様を意味する言葉です。「センセーショナルなことがあった」「センセーショナルな事件が報じられた」という風に物事に使う一方で、「センセーショナルな人」という言い方もできます。「センセーショナル」のようなカタカナ語はビジネスで使われる例も増えていますので、ぜひ覚えておきましょう。