グロスの意味とは?由来や英語と広告・不動産業界での使い方も解説

マーケティングや営業では「グロス」という言葉を使用することがありますが、「グロス」は利益にも関係する重要キーワードのひとつです。この「グロス」の意味や英語、使い方について解説します。広告や不動産、ゴルフ用語、美容用語もまとめて紹介しましょう。



「グロス」の意味とは?

ビジネスシーンで「グロス」というとどういった意味になるのでしょう。語源でもある英単語と比較して紹介します。

「グロス」とは「全体」という意味

日本語で使用されている「グロス」は、簡単にいうと「全体」というニュアンスを持ちます。ビジネスシーンではとりわけ、総額・総計といった売上に関する言葉として使用されることが多いのが特徴です。一方で、食品の重量表示にも使われることもあります。

英語の「gross(総体の)」に由来

カタカナ語の「グロス」は、英単語の「gross」が定着したものです。英語では、(控除する前の)総体の・全体の、といった意味の形容詞で、「利益を上げる」という意味の動詞としても使われます。

また、the grossで総体・総計、the gross amountで総額という名詞にもなります。日本語と英語は似たようなニュアンスだと認識しておいてよいでしょう。

ビジネスシーンで使う「グロス」とは?

「グロス」という言葉はビジネスシーンでよく用いられていますが、特に多いのが広告・不動産業界です。ここでは「グロス」の使い方について解説します。

広告業界の「グロス」は「支払われるお金」

広告業界における「グロス」とは、代金の総額を指します。様々な諸経費をすべて含む金額で、最終的に支払われる代金の総額が「グロス」です。原価・手数料などをすべて込みで計算した金額です。

不動産の「グロス(グロス面積)」は「共有部分を含む面積」

不動産業界では、面積の表示方法のひとつとして「グロス」が使用されています。「グロス(グロス面積)」というと、契約面積に専有部分だけでなく、共有面積を含んだ表示方法です。この場合、「グロス面積」は、トイレはもちろん、給湯室・廊下・エレベータホールなどといった共有部分を含みます。そのため、表示面積よりも実際の専有面積は狭い計算になります。

なお、共有部分を省いた専有面積は「ネット面積」と呼ばれます。「ネット面積」が広い方が室内が広く、専有できる面積も広くなります。

専門用語で使われる「グロス」とは?

「グロス」は広告・不動産業界以外でも使用されている言葉です。重量やゴルフ用語、美容用語で「グロス」を含むものをご紹介します。

「グロス重量」とは「梱包材も含む重さ」

重量に対して「グロス」を使う場合には、「総重量」という意味になります。たとえば、袋に入った食品の「グロス重量」というと、袋など梱包材を含むトータルの重さのことです。

グロス重量に対して、「ネット(NET)」というと内容量を指します。食品を注意してみてみると、「NET150g」という記載がパッケージに見受けられます。これは、内容量、つまり袋などの重さは抜きにして150g入っていますよという意味で、純量・正味を指しています。

ゴルフでは「総スコア(グロススコア)」を意味する

「グロス」はゴルフでも用いられます。ゴルフで「グロススコア」というと、総スコア、つまり全体の打数を意味する言葉です。

ゴルフではその実力に応じて「ハンデ」を設定することが多いですが、その「ハンデ」を考慮する前のスコアが「グロススコア」です。

美容用語の「グロスファクター」とはたんぱく質の一種

「グロスファクター」は、美容の分野で使用される言葉です。「グロースファクター(growth factor)」とも呼ばれる体内で生成されるたんぱく質の一種で、「細胞再生因子」とも呼ばれます。

先にご紹介したグロス(gross)は「総体の」の意味ですが、グロスファクターの「growth」とは「成長」の意味です。

化粧品の「リップグロス」は「gloss(つや)」

美容用語でグロスといえば、「リップグロス」を思い浮かべる方が多いかもしれません。冒頭でご紹介した「gross(総体の)」と違い、リップグロスのスペルは「gloss(艶・つや)」となります。

リップグロスとは、くちびるにうるおいを与えるために使う化粧品で、その使い方から「lip gloss」と呼んでいます。リップグロスは口紅を塗ったあとに重ねるのが一般的です。

まとめ

「グロス」は、総額・総計という意味の言葉で、ビジネスシーンでは支払われる額の「総計」や「総重量」というニュアンスで使用されています。業界によっては「グロス面積」「グロス重量」と呼んだりもしますが、総計の意味を知っておけば理解しやすいでしょう。美容業界で使うグロスは意味が異なりますので、英語のスペルから正しい意味を読み取ってみてください。