「ビハインド」とは?スポーツやビジネスの意味と使い方を解説

スポーツでは「3点ビハインド」というように、「ビハインド」を使って得点差を表すことがあります。この「ビハインド」は、ビジネスシーンでも使うことのあるカタカナ語ですが、正しい意味を知っていますか?「ビハインド」のスポーツやビジネスでの意味・使い方について解説します。



「ビハインド」の意味とは


カタカナ語として使われている「ビハインド」はどのような意味なのでしょう。語源とともに解説します。

英語「behind」が定着したもの

日本で使われている「ビハインド」は、英語の「behind」に由来します。英語では、後ろに・残って・隠れて・遅れて、という意味の副詞・前置詞として使用されている言葉です。たとえば、「behind the times」とすると、「時代遅れ」という意味になります。

日本語での意味も英語に同じ

日本語として定着している「ビハインド」は、英語の意味と大きな違いはありません。何かの後ろにある状態・後れを取っている状況などで「ビハインド」という言葉は使われています。

スポーツでの「ビハインド」の使用例

それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。まずは、誰もが一度は聞いたことのあるスポーツでの使用例から紹介します。

スポーツではゲームに負けていることを指す

スポーツでは「2点ビハインド」という風に、得点差とともに使用する例が良く見受けられます。直訳すると、「2点後ろに」、つまり2点差で負けている、という意味になります。

「2点ビハインドを覆した」というと、2点差で負けていたのを逆転した、という意味です。

「ビハインドする」は、遅れている、の意味

「ビハインドする」や「ビハインドしている」というと、遅れている・後れを取っている、というニュアンスになります。たとえば、「彼のチームがビハインドしているが、後半戦に期待したい」などという使い方が可能です。

「ビハインドを背負う(負う)」は負けている状態

「ビハインド」は「背負う(負う)」という言い方をすることもあります。先に紹介した表現と意味はほぼ同じで、負けている状況・状態に対して使う表現です。

たとえば、「決勝までに重いビハインドを背負っている」とは、決勝にはほど遠い位置にいる・下位である・決勝進出が難しい、というようなニュアンスを含む表現となります。

サッカー・バスケでは技の名前でもある

「ビハインド」という言葉は、スポーツの「技」の名称としても使われています。たとえば、サッカーの「プルプッシュビハインド(プルプッシュV)」とは、ドリブル技の「プルプッシュ」を応用したもので、インサイドから蹴り出す技術です。また、バスケットでもドリブルスキルのひとつに「ビハインド・ザ・バック」という技があります。

ビジネスでの「ビハインド」の使い方

スポーツだけでなく、ビジネスの現場でも「ビハインド」は使われています。

ビジネスでは進捗が遅れていること

ビジネスシーンでは、進捗状況が予定よりも遅れている場合に、「ビハインド」という言葉を用いることがあります。英語でも類似の使い方があり、「behind schedule」というと、「予定よりも遅れている」という意味です。「多少のビハインドは想定内だ」というと、多少遅れることは想定していた、という意味になります。

また、「ビハインドを取り戻すための方法を議論する」「ビハインドを取り戻すために必要なことは?」というような言い方もよくします。

不利な状況を指して「ビハインド」ということも

スポーツで使用される例と似ていますが、ビジネスシーンでも不利な状況に対して「ビハインド」という言い方をすることもあります。たとえば、「今期のMVPは、今のところ僕は一番ビハインドが大きい」や「このコンペはうちがビハインドしている」という言い方が可能です。

「ビハインド」の対義語・反対語

負けている状態を指す言葉は「ビハインド」ですが、その反対の意味の言葉にはどのようなものがあるのでしょう。「ビハインド」の対義語であるカタカナ語を紹介します。

反対の意味の言葉は「アヘッド」

英単語の「ビハインド」の対義語は「アヘッド(ahead)」です。「後ろに」という意味の「ビハインド」に対し、「アヘッド」は「前方に」という意味で使われる単語で、副詞や前置詞として用いられます。
英語では、

  • Please go ahead(前に進んでください)
  • We arrived ahead of time(定刻より早く着いた)
  • ahead of schedule(予定より早く)

などという言い方をします。日本でカタカナ語として日常的に使われる言葉ではありませんので、頭の隅においておいてください。

スポーツでは「リード」を使う

日本で「ビハインド」というと、スポーツの試合などで負けている・劣勢である、という状態を指す際によく使いますが、その意味では「リード」が対義語に当たります。

「リード(lead)」とは、相手に差をつけ優位に立つ様・優勢・勝ち越し(の差)を指す言葉です。ほかにも、先導・首位・一位・導く・案内する、などといった意味を持ちます。「ビハインド」と同じように、「2点リードしている」と点差を用いて表現することも可能です。

まとめ

英語で後ろに・遅れて、という意味のある「ビハインド」は、日本語としてはスポーツで負けている状態・劣勢を指す言葉として定着しています。ビジネスシーンでも、不利な状況やスケジュールの遅延を意味する言葉として使用されていて、用途が広いのも特徴です。言葉の意味・使い方はもちろん、ビジネスでは「ビハインド」を埋めたり、取り戻したりするための策が求められます。