「センテンス」の意味とは?使い方や類語を詳しく解説(例文つき)

「重要なセンテンス」など、ビジネスでは「センテンス」というカタカナ語を使うことがあります。この「センテンス」の意味について、正しく知っていますか?日本語の「センテンス」の意味や使い方について、例文を用いて解説します。類語表現もぜひチェックしてみてください。

「センテンス」の意味とは?

「センテンス」の意味は”文”

「センテンス」の意味は、”文”です。英語にするとスペルは「sentence」となります。英語の「sentence」とカタカナで使われている「センテンス」のいずれも意味は同じです。

「文」とは、句点(。)で区切られた言葉の連なりの事を言います。たとえば、「今日は、晴れです。」や「今後のスケジュールは、こちらから連絡します。」というのが「文」、つまり「センテンス」です。

英語には「判決」の意味も

日本語の「センテンス」は「文」という意味で使われていますが、英単語の「sentence」には裁判の「判決」「刑」という意味もあります。たとえば、「a life sentence」は「終身刑」という意味です。

また、名詞としてだけでなく、「判決を下す」「宣告する」という意味もあり、「I was sentenced to pay a fine(私は罰金を支払うように宣告された)」という使い方もできます。

「センテンス」の使用例とは?

「ワンセンテンス」とは”一文”のこと

「センテンス」を使った言葉のひとつに、「ワンセンテンス」があります。直訳すると「一文」という意味です。「ワンセンテンスにまとめる」というと、「一文にまとめる」という意味になります。

「ワンセンテンス・ワンメッセージ」とは一文一義のこと

「ワンセンテンス・ワンメッセージ」という表現もあります。直訳すると、「ひとつの文にひとつの伝達内容」となり、「文章を簡潔にまとめる」というニュアンスで使用される表現です。情報はシンプルに伝えたほうが分かりやすい、という意味合いです。

「フルセンテンス」は主語と述語から構成される一文

「フルセンテンス(full sentence)」とは、そのまま訳すと「完全な文章」の意味です。英文に対してよく用いられる言葉で、1つの単語で「Yes.」と述べる文章ではなく、主語と述語を組み合わせた文章をフルセンテンスと呼びます。

  • 「今から質問する内容に、英語でかつフルセンテンスで答えてください」

「トピックセンテンス」とは文章のはじめの要約

文章を書く際には、まず結論や要点から述べることがあります。段落のはじめに置かれた、文章の要点(特筆すべき事柄や結論)を書いた文を「トピックセンテンス」と言います。

「トピックセンテンス」を用いることで、読み手は、これから何が書かれているのかを先に知ることができるため、以下に書かれた事柄の要点を理解した上で読み進めることができます。つまり、非常にわかりやすい文章となるのです。

「短いセンテンス」がビジネスでは好まれる

「センテンス」は長い・短いと表現することができますが、ビジネスでは「短いセンテンス」がベターです。同じ情報でも、短い文をつないで表現する方が、必要な情報が分かりやすいといわれています。以下に例文を記載します。

  1. 業界最大手であるA社の製品は、価格は最低ラインで、機能水準はさすが大手とも言える高いクオリティを維持しているのが特徴です。
  2. A社は業界最大手の企業。価格は最低ラインというのが魅力的です。にもかかわらず、機能水準は高いのが特徴でもあります。さすが大手ならではのクオリティです。

この場合、同じ内容の文章ですが、1が長いセンテンスであるのに対し、2は短いセンテンスの集合体です。ビジネスでは、2の方が好まれることが多いのです。

「センテンス」の類語とは?

「センテンス」の類語には、「文」「文章」「文面」などがありますが、文章や言葉に対して使われるカタカナ語は他にもいくつかあります。「センテンス」と似ているものを2つ紹介します。

「フレーズ」は句点関係なく使える類語

「センテンス」と似た意味の言葉に「フレーズ」があります。

「ワンフレーズ」や「キャッチフレーズ」といった言葉がありますが、「フレーズ」とは、1語以上の単語を意味します。決まり文句・慣用句・歌(メロディ)などの「区切り」を、「フレーズ」ということもあります。「センテンス」は、句点(。)で一区切りとなりますが、「フレーズ」は句点に関係なく使用可能です。

「パラグラフ」は「段落」の意味

「パラグラフ」は日本語では「段落」という意味です。「センテンス(文)」が複数集まると、「パラグラフ」になります。

ただし、「パラグラフ」は適当に「文」を集めて作るのではなく、ひとつの「話題」に対して設定するものです。「ひとつのパラグラフにはトピック(話題)もひとつ」というのが原則で、先述した「トピックセンテンス(要点を記載した一文)」などを活用することで、より分かりやすい「パラグラフ」「文章」になります。

まとめ

「センテンス」は「文」という意味です。ビジネスでは、相手に伝わりやすい表現・簡潔な表現が好まれることが多く、「センテンス」も短く整然としたものが求められます。また、「センテンスには光るものがある」という風にセンスや感性を表す際に、敢えて「センテンス」というカタカナ語を用いることが多いのも特徴です。日本語とは異なるスタイリッシュな響きも使用される理由となっているようです。