「ファーム」とは?野球から農業・ビジネス用語まで意味を解説

「ファーム」というと何を連想しますか?日本で使われている「ファーム」には様々な意味があり、ビジネスだけでなく、野球界や農業まで様々な分野で定着しているカタカナ語です。その使用シーン別に、詳しい意味と使用例を解説します。

「ファーム」の意味


日本でカタカナ語として使われている「ファーム」には様々な意味がありますが、それらは英語の「farm」と「firm」のふたつの単語が定着したものです。それぞれ意味を解説します。

「farm」は「農場・農園」のこと

「farm」は、「農場・農園」という意味です。受験英語として「農場」という意味を記憶している人も多いのではないでしょうか。

一般的な農場・農園を指して「ファーム」という場合もあれば、戦後、北海道に建設された先駆的な実験農場を指して、「パイロットファーム」という使い方をされることもあります。

「firm」の場合は「会社」という意味

一方、同じ「ファーム」という音でも、「firm」を語源とするものは「会社」の意味です。「商会」「商店」という意味もあります。

なお、英語の「firm」は、形容詞として「硬い」「しっかりとした」「確固とした」という意味や、動詞として「固める」「しっかりさせる」という意味も持つ単語です。

ビジネス用語としての「ファーム」は「会社」が大半

日本語で「ファーム」といった場合、ビジネスシーンでは「会社」の意味が多いのが特徴です。「ファーム」と耳にしたら、まずは「会社」「企業」という意味を当てはめてみましょう。

また、後ほど紹介しますが、「会社」から派生した使い方として「○○事務所」と意味でも使います。

「ファーム」はプロ野球の二軍を指すことも

「ファーム」というカタカナ語のうち、「farm」に由来する意味では、二軍チームを指す意味でもあります。

もともとは、大リーグの球団所属であるマイナーリーグのチームを指しますが、日本ではプロ野球球団の二軍チームを指す言葉として使用されています。「ファーム」だけでなく、「ファームチーム」も同義です。

「ファーム」を使った言葉・使用例

日本語で使われている「ファーム」は、二つの英単語を語源とするもので、意味も複数あります。実際には、どういった意味でどのように使われているのか、使用例を紹介します。

「コンサルティングファーム」は「会社」の意味

ビジネスシーンでよく耳にする例のひとつが「コンサルティングファーム」です。この場合、「コンサルティング」を主な事業として行っている「会社」という意味で使われています。

「コンサルティング」とは、簡単にいうと企業の問題点を探し、それに対する対応策・改善策を提案するという仕事です。

「ローファーム」は法律事務所のこと

「ファーム」を「会社」という意味で使うのは、「ローファーム」も同じです。「ロー(law)」とは法律のことで、「ローファーム」で「法律事務所(弁護士事務所)」という意味になります。

「ローファーム」とは特に、多くの弁護士をかかえる大規模な法律事務所を指します。個人の弁護士事務所は「ローファーム」とは呼ばないのも特徴です。

「ファームウェア」はソフトウェア用語

「ファームウェア」という使い方をすると、ビジネスの中でも、ソフトウェア関連用語となります。

「ファームウェア」はコンピュータの機器や回路を制御する役割を持つもので、初期設定情報などが書き込まれたソフトウェアです。フラッシュメモリーやROMに組み込まれています。「固定的に使用される」という意味で、「ファーム(firmの形容詞)」という言葉が使用されています。

「ファームバンキング」は企業と金融機関の伝送システム

「ファームバンキング」とは、企業と金融機関を結び、その回線を通じて振り込み・引き落としなどができる伝送システムのことです。

「インターネットバンキング」は既存のネット回線を利用し、ソフトウェア不要で利用することができますが、「ファームバンキング」は専用ソフトウェアを使用する点で異なります。「ファームバンキング」の歴史はネット回線よりも古く、電話回線を使用する例もあるようです。

農園・牧場やその関連企業の名前に使われることも

ビジネスにおいて使用される場合でも、農場や農園という意味で使用されることもあります。たとえば、農産物直売所や牧場併設の娯楽施設などでは、「ファームランド」「ファームガーデン」というように、「ファーム」を盛り込んだ名称のところもよく目にします。同様に、自然をモチーフにした娯楽施設・道の駅などにも、「○○ファーム」の形で幅広く使用されているようです。

また、最近では農業を支援する企業や農業の改革をサポートする企業などが、その社名として「ファーム」の文字を取り入れることもあります。

まとめ

日本語で使われている「ファーム」は、「farm(農業)」と「firm(会社・しっかりした)」のふたつの英単語に由来します。そのため、同じ「ファーム」でも使用によって意味が大きく変わることがあります。ビジネスでは「会社」の意味で使う「コンサルティングファーム」「ローファーム」が主流ですが、場合によっては他の意味も考えながら読み解くことが必要です。