「カテゴリー」という言葉は日本語としても定着していますが、その意味を正しく知っていますか?「カテゴリー」の意味や定義について、例文を交えながら紹介します。言い換えに使える類語表現も記載していますので、参考にしてみてください。
「カテゴリー」とは?
「カテゴリー」の意味は”種類・区分”のこと
「カテゴリー」の意味は、”種類・区分”です。もう少し詳しく言うと、その性質を区分した時の「最も基本的な分類」を指して「カテゴリー」と言います。
なお、カタカナ語としては、「カテゴリ」と末尾を伸ばさずに記載することもあります。
英語では「category」、語源はギリシャ語にあり
日本語で使用されている「カテゴリー」は、英語の「category」に由来します。英語「category」は、カタカナ語の「カテゴリー」同様に、「種類」「区分」といった意味を持つ単語です。
なお、英語の「category」は、元々は「物事の性質を区分する」という意味のギリシャ語に語源があるとされています。
「カテゴリー」の定義は誰が見ても同じ分け方になること
「種類」「区分」という意味で使われる「カテゴリー」は、認識の区分に対して使う言葉です。先にも記載したように、「最も基本的な分類」「最も一般的な概念」を「カテゴリー」と表します。簡単にいうと、「誰が見てもはっきりと分けられるもの」が「カテゴリー」の特徴です。
たとえば、犬や猫は誰が見ても「動物」というカテゴリーに属します。スズメ・カモメ・ハトは「鳥」という「カテゴリー」に該当するように、基本的な分類に対して使う単語であると覚えておきましょう。
「カテゴリー」の使い方と例文とは?
「カテゴリー」は実際にはどういった使い方ができるのでしょう。具体的な例文とともに紹介します。
「カテゴリー分類」「カテゴリー分け」という表現が一般的
「カテゴリー」という言葉は、「カテゴリー分類」や「カテゴリー分け」という風に、分類のタイプを明確にする場合に使用されるのが一般的です。「食品をカテゴリー分けする」「カテゴリー分類に従って作業をする」という風に、様々なシーンで使うことができます。
一般に、より分かりやすくしたり、より見やすくしたりするために、「カテゴリー分け」を行います。
「カテゴリー化」は「分類すること」の意味
「カテゴリー化」という表現もビジネスではよく用いられますが、「カテゴリー化」は「分類すること」という意味になります。たとえば、「カテゴリー化して考える」というと、「(基本的な区分に)分類して考える」という意味です。
「カテゴリー検索」は種類ごとの検索サービス
インターネットでの検索方法のひとつに、「カテゴリー検索」があります。文字通り、「カテゴリー」を限定して検索することのできるサービスで、あらかじめ「カテゴリー分け」された情報で検索することができます。
たとえば、「温泉旅行」について調べたい場合に、「旅行―国内―温泉」のようにカテゴリーをたどりながら情報を探したり、種類ごとにまとめた上で検索したりするのが「カテゴリー検索」です。効率よく検索できるのが「カテゴリー検索」の一番の特徴です。
一方、一般的な検索方法は、「キーワード検索」と呼ばれます。すべての情報を総まとめにした状態で検索する方法です。
LANケーブルの品質分類のひとつでもある
「カテゴリー」という単語は、一般には「種類」「区分」という意味で使われますが、その一方で、LANケーブルの規格を指す言葉でもあります。LANケーブルは「カテゴリー」によって通信速度・周波数が異なる仕様で、数字が大きくなるにつれ、通信速度が上がるのが特徴です。その最大値は「カテゴリー7A」となっています。
なお、LANケーブルの場合、数字が大きいカテゴリー程、値段も高いのが特徴です。動画視聴・オンラインゲームなど、インターネットの使用用途にあわせたLANケーブルを使うことでより快適なネット環境にすることができます。
「カテゴリー」の類語とは?
「カテゴリー」という単語は、カタカナ語として浸透していますが、ほかの単語に言い換えたい場合にはどういった表現があるのでしょう。類語を紹介します。
日本語では「範疇」「区分」「種類」などが同義語
「カテゴリー」の類語には、「区分」「種類」以外にも、次のような単語があります。
- 範疇
- 種
- 科
- 科目など
「範疇(はんちゅう)」とは、「同じ性質のものが属する部類」という意味の言葉で、人々の認識を支えるような根本的な概念・枠組みといったニュアンスを持ちます。まさに、「カテゴリー」と同じ意味の日本語と言えるでしょう。
「カテゴリーに分ける」は「カテゴライズする」とも
「カテゴリーに分ける」という表現は、「カテゴライズする」とも言い換えることができます。「カテゴライズ(categorize)」は「~に分類する」という意味の英語に由来する言葉で、日本語では、「カテゴライズする」という表現で定着しています。
「カテゴリー分けする」と同様に、「商品をカテゴライズする」などという使用が可能です。
「ジャンル」は芸術に使うもの、ニュアンスが異なる
「種類」「区分」という意味で使う言葉には、「ジャンル」もあります。こちらもカタカナ語として定着していますが、「ジャンル」は芸術に使う言葉というのが一番の特徴です。
たとえば、「本のジャンル」というと、小説・ビジネス・実用・グルメ・教養・辞典などが挙げられます。
まとめ
「カテゴリー」は種類・区分という意味のカタカナ語で、様々な分野で使用されます。一方で、「カテゴリー」は、基本的な区分・認識上の分類を指すという定義がありますので、使う際には注意も必要です。「カテゴライズする」という類語とあわせて、活用してみてください。