「ネイティブ」の意味を解説!英語や民族・柄など使用例も

「ネイティブ」という単語は、外国語を学習する際に必ずと言っていいほど耳にする言葉です。この「ネイティブ」にはどういった意味があるのでしょう。言葉の本来の意味と合わせて、日本で使われる「カタカナ語」としての使用例について解説します。



「ネイティブ」の意味

「ネイティブ」という言葉は、日本でも定着した表現ですが、そもそもは「ネイティブ」という単語はどのような意味なのでしょう。語源である英語「native」の意味から紹介します。

本来は「その土地に元々いた人」「自然の」という意味

日本で使われている「ネイティブ」という言葉は、英語の「native」に由来します。「native」とは、「その土地に元々いた人(土着の)」「生まれつきの」「自然の」「本来の」などといった意味を持つ単語です。

また、外部からの旅行客と区別する意味合いで「土地の人」というニュアンスで使用されることもあります。

「ネイティブスピーカー」の略としても使われる

日本語で「ネイティブ」という場合には、「ネイティブスピーカー」の略として使われるケースが目立ちます。

「ネイティブスピーカー」とは、「その言語を母国語として話す人」という意味です。たとえば、「ネイティブの先生」というと、「ネイティブスピーカーの先生」という意味で使用されています。英語を学習する機会の多い日本では、英語を母国語として話す人を指して「ネイティブスピーカー」とすることが多いですが、英語に限らず使用できる表現です。

「ネイティブスピーカー」の定義、ポイントは3つ

「ネイティブスピーカー」は、「その言語を母国語として話す人」という風に定義づけられていますが、もう少し具体的にいうと、以下のようなポイントが挙げられます。

まず、国の公用語としてその言語が採用されていることがひとつめのポイントです。ふたつめが、幼少期に接する「初めての言語」がその言語であること、です。さらにその言語が教育上の「国語」に該当することみっつめのポイントに挙げられます。

日本人は、日本語が国の公用語であり、初めて触れる言語であり、さらに学校教育の国語である、という3点がそろうので、日本語のネイティブスピーカーということになります。言語や地域によってはこの3拍子がそろわないケースもありますが、言葉の意味を捉えるヒントにしてみてください。

「ネイティブ」を使った表現・使用例

日本語の「ネイティブ」はいろいろな形で使われています。「ネイティブ」の使用例を紹介します。

言語では「ネイティブな発音」「ネイティブの会話」など

英語やフランス語など、言語に関する使用では「ネイティブな発音」や「ネイティブの会話」などといった表現をよく使います。これらは、「ネイティブ」を「ネイティブスピーカー」という意味で使った代表的な例で、いずれも、母国語として話す人のような発音・母国語として話す人の会話という意味になります。

どの言語においても、教科書やテキストではわからない、ネイティブスピーカーならではの言い回しや会話術があるものです。そういったものを指して、「ネイティブな発音」「ネイティブの会話」という表現が使われることもあります。

「ネイティブイングリッシュ」は「生の英語」

「ネイティブな○○」と似た表現で、日本ではよく「ネイティブイングリッシュ」という単語を耳にします。「ネイティブイングリッシュ」は「ネイティブスピーカーの英語」、つまり、「英語を母国語として話す人の英語」という意味です。

学校教育で英語が取り入れられている日本では、どうしても「教科書英語」に偏りがちな側面がしばしば指摘されます。そのような背景から、「英語らしい英語」「海外でも通じるような英語」というような意味合いで使われることも多いフレーズです。

「ネイティブアメリカン」は先住民族のこと

「ネイティブ」は「ネイティブスピーカー」の意味以外でも、「その土地に元々いた人」という意味で「先住民族」を指す言葉としても使われます。たとえば、「ネイティブアメリカン」というと、アメリカの先住民族のことです。この「先住民族」という意味で、「ネイティブの人々」という表現をされることもあります。

「ネイティブ柄」は伝統的な柄・模様

「ネイティブ柄」とは、先住民族が用いるような伝統的な柄・模様を指します。たとえば、「オルテガ柄」はアメリカの先住民族による「ネイティブ柄」のひとつです。

他にも、北欧の「ノルディック柄」など、「ネイティブ柄」は世界中の国と地域に存在します。

「ネイティブチェック」は翻訳の校正サービスのひとつ

「ネイティブチェック」は、翻訳に関する用語のひとつです。「ネイティブチェック」は文字通り、「母国語として話す人による確認・校正作業」のことで、翻訳された文章が不自然ではないかを校正します。

翻訳者が言語に長けていても、母国語として話す人ならではの微妙なニュアンスの違いは避けられないことがあります。誤りを正すだけでなく、こうした誤差を修正するのも、「ネイティブチェック」に期待される役割です。

「ネイティブ」の反対語

「ネイティブ」は、「その土地に元々いた人」「自然の」という意味の英単語に由来することは先述した通りです。では、反対語となると、どういった言葉で表現すれば良いのでしょう。

対義語は様々、「ノンネイティブ」を使う場合も

「その土地に元々いた人」「先住民族」という意味で「ネイティブ」を使った場合、その反対語は「イミグラント(移民)」です。「母国語」のニュアンスの場合は、「外国語」が対義語となります。

一方、「ネイティブではない」という意味では「ノンネイティブ」という表現を使うこともしばしばです。「母国語として話す人」という意味でもこの表現を使うことがあり、たとえば、「彼女は英語が堪能だがノンネイティブだ」という言い回しをすることもあります。

「ネイティブイングリッシュ」を聞き取るコツは?

日本語でたびたび話題になるのが、英語の上達方法です。「ネイティブイングリッシュ」をうまく聞きとるためのポイントを4点紹介します。

英語の文法に慣れる

そもそも、日本人が英語を聞き取りにくいと感じる理由の一つに、文法上の違いが挙げられます。日本語の文章では、「私は/彼の/名前を/知っている」という語順ですが、これを英語にすると「私は/を知っている/彼の/名前」となります。この文法上の違いが、英語の聞き取りにくさを助長している要因のひとつだそうです。まずはこうした文法の特性に慣れましょう。

「ネイティブ」の速いスピードに慣れる

英語を母国語として話す人の会話では、単語同士をつなげて発音したり、省略形をたくさん使ったりするのが特徴です。

たとえば、「I told him」の「him」は、「ヒム」ではなく前の単語とつながることで、ほとんど「ディム」と聞こえます。ほかにも、I’mの例のように、You’re、I’veなどの省略形も、慣れないうちは聞き取りにくいものです。こうした省略系はスピードに慣れることで克服することができます。

会話を訳さずに英語のまま理解する

日本語と英語では文法上語順が異なることは先述した通りです。そのため、日本語に一字一句丁寧に訳しながら聞いていると、どうしても理解が遅くなってしまうことがあります。聞き取りがうまくなりたいという場合は、会話を英語のまま理解するような癖をつけるのがポイントです。

聞き取れない部分は何度も繰り返すことも大切

最後に、英語の聞き取り上達を目指すのであれば、何度も繰り返し聞いてみましょう。これは英語が上手な人が口をそろえて言うことですが、やはり、言語学習では繰り返しが大切です。諦めずに、何度も繰り返し聞くことで、次第に耳も慣れてくるものです。

まとめ

日本語での「ネイティブ」は、「ネイティブスピーカー(母国語として話す人)」の短縮形として使われているケースがほとんどです。一方で、「ネイティブ」という単語には「その土地に元々いた人」「自然の」といった意味もあり、「先住民族」の意味合いで使われることもあります。両方の意味を覚えておきましょう。