「馴れ初め」の意味とは?正しい使い方や類語・英語表現も解説

結婚披露宴では新郎新婦の「馴れ初め」が語られることがありますが、ネット上にも「馴れ初め」を語る掲示板やサイトが存在します。中には長編や名作と呼ばれる感動的なエピソードも見受けられますが、そもそも「馴れ初め」とはどういう意味なのでしょう。正しい意味と使い方、類語表現などについて詳しく解説します。

「馴れ初め」とは?

「馴れ初め」の意味は”恋愛関係の始まり”

「馴れ初め」の意味は、“恋愛関係の始まり”です。よく「お二人の馴れ初めは?」と言う表現を耳にしますが、これは、恋愛関係にある二人が親しくなったきっかけや、二人が恋に落ちたきっかけを聞く際の表現です。

「馴れ初め」は”馴れる・初める”から生まれた言葉

「馴れ初め」という言葉の「馴れる」とは、動物が人に対して警戒心を捨て、親しみを持つようになることを指します。「初め」は「初める(そめる)」、つまり「~しはじめる」という意味です。つまり、「親しみを持つようになる」「親しみを持ち始める」というのが、「馴れ初め」という言葉のそもそもの由来なのです。

そこから、現代では「恋愛関係のはじまり」という意味の言葉として浸透しています。

「馴れ初め」の使い方とは?

「ふたりの馴れ初め」「馴れ初め話」などと使う

恋愛関係のはじまりを指す「馴れ初め」という言葉は、次のような使い方が一般的です。

  • 先日結婚したふたりの新居に伺い、「馴れ初め」を聞く
  • 「馴れ初め話」は同窓会では欠かせない
  • 年の差カップルに聞いた「馴れ初め」は非常に興味深いものだった
  • 鈍感な彼女を振り向かせたという彼の「馴れ初め話」は実におもしろい

このように、友人カップルが恋愛関係に至った経緯や結婚への経緯を聞く場合などに「馴れ初め」という言葉は使います。他にも「馴れ初めを語る」「馴れ初め話を披露する」などもよく耳にする表現です。

「友達関係に使ってもよい」は勘違い・誤用

「馴れ初め」を友人関係に使う人もいますが、これは誤用です。「馴れ初め」は単に「親しくなったきっかけ」という意味ではなく、「恋愛関係に発展した経緯」「恋愛関係のはじまり」というように、恋愛に関して話題にする際に使う言葉です。

恋愛関係であれば、性別を問わずに使用できますが、友人関係のはじまり・友達になったきっかけという意味では使用できませんので注意しましょう。

結婚式での「馴れ初め披露」は無難なのがベター

結婚式・披露宴で新郎新婦のプロフィールに続いて、ふたりの「馴れ初め」を紹介するのもよくある光景です。結婚式のように、親族から同僚、友人まで様々な関係性の人が集う場では、「馴れ初め」を言いたくない・聞かれたくないという人も多いのではないでしょうか。

結婚式や披露宴で「馴れ初め」を披露する場合は、無難な回答にまとめるのもおすすめです。たとえば、結婚相談所を利用したという場合は「共通の知人を通して」、合コンや飲み会で出会ったという場合は「知人の紹介」や「知人に招待されたイベントで」とするとよいでしょう。インターネットの交流サイトやオフ会で出会った場合は「共通の趣味があり」という表現も使えます。

「馴れ初め」の類語とは?

「馴れ初め」の類語は”きっかけ”

「馴れ初め」は、「ふたりが親密になったきっかけ」「付き合ったきっかけ」という風に「きっかけ」を使った言い換えが可能です。「お二人の馴れ初めは?」は、「お二人が付き合ったきっかけは?」「お二人が急接近したきっかけは?」と言い換えることができます。

また、若干ニュアンスは異なりますが、「お二人の出会いは?」という聞き方も、「馴れ初め」を聞く際の表現として使えるでしょう。

「馴れ初め」の英語表現とは?

「馴れ初め」は英語で”beginning of love”

「馴れ初め」は英語で、“beginning of love”と表現します。直訳すると「愛のはじまり」という意味で、日本語の「馴れ初め」と同じ意味となります。。他にも、「start of a romance」という表現も「馴れ初め」の英訳として使用可能です。

また、「馴れ初め」を問う場合は、「How did you meet him?(彼とはどうやって出会ったの?)」ということもあります。

まとめ

「馴れ初め」は「恋愛関係のはじまり」という意味の言葉で、カップルや夫婦に対して「馴れ初めは?」や「馴れ初めを聞く」という風に使われます。「馴れ初め」は「親しくなったきっかけ」という意味の言葉ですが、友人関係には使えないのがポイントです。「単に親しくなったきっかけ」という意味での誤用が多いので、恋愛関係にのみ使うように注意しましょう。