「一挙手一投足」の意味とは?使い方の例文や類語表現も解説

野球など目が離せないシーンで「一挙手一投足を見逃すな」という表現を使うことがありますが、「一挙手一投足」の本来の意味を知っていますか?「一挙手一投足」の正しい意味と使い方について解説します。また、似た意味の表現「一挙一動」や「一言一句」との違いと併せて、見ていきましょう。

「一挙手一投足」の意味と使い方(例文つき)

「一挙手一投足」は「細かい動き」という意味

「一挙手一投足」とは、直訳すると、「手を挙げたり足を投げ出したりすること」という意味になり、「細かいひとつひとつの動作」を表します。そこから、「わずかな動き」「些細な労力(努力)」という意味でも使われる表現です。

たとえば、「まばたきをした」「視線が移った」「指先が動いた」というような、細かな動きを指して「一挙手一投足」と言うことができます。

「一挙手一投足を見逃さない」がよく使う表現

細かい動作を意味する「一挙手一投足」は「見逃さない」という表現とともによく用いられます。スポーツなど、プレイヤーの素早い動きに対して使ったり、目が離せない展開に対して使ったりすることの多い表現です。

例文
・一挙手一投足を見逃さないよう目を凝らした
・歴史的瞬間を見逃さないよう、一挙手一投足に注目した。
・剣道では一挙手一投足を意識することが勝利につながることがある。

「投」という漢字が入っているため、野球のイメージが抱く人もいますが、正しくは、野球用語ではありません。スポーツに限らず、他の分野で使用することもできます。

「気に入らない」「イライラする」ともよく使う

「一挙手一投足が気に入らない」という風に、「気に入らない」「イライラする」という言葉と使うことが多いのも「一挙手一投足」の特徴です。この場合、「(本来は気に留めることもないような)ほんの些細な動きや言動」というニュアンスになります。

ここにタイトル
・あんなに好きだったのに、今となっては一挙手一投足が気に入らない。
・部長の機嫌を取るために、誰もが一挙手一投足に気を遣っている。

「一挙手一投足の労力」は「わずかな労力」の意味

「一挙手一投足」には「ちょっとした努力」「わずかな苦労」という意味もあります。たとえば、「一挙手一投足の労力」は「わずかな労力」という意味です。以下のように使うことができます。

ここにタイトル
・一挙手一投足の労を費やせば、彼ももう少し周囲とうまくやれるはずだ。
・企画を成功させるためには、一挙手一投足の労さえ惜しまずに真面目に取り組むことが大切だ。

「一挙手一投足」の類語

「一挙手一投足」と似た意味の言葉には何があるのでしょう。ニュアンスの違いに触れながら、類語を紹介します。

一挙手一投足の類語表現は「一挙一動」

「一挙手一投足」の類語は、「一挙一動(いっきょいちどう)」です。

「一挙一動」には、「ひとつひとつの動きやふるまい」という意味があります。立ち居振る舞いや動作という意味を持つ「挙動」の字を使った表現です。

「ふるまい」という意味からも分かるように、「一挙一動」は大まかな動きや一連の動きに対して使うのが特徴です。これに対し、「一挙手一投足」は見逃してしまうような細かい動きを指して使う点で異なります。「一挙一動」の方が幅広いニュアンスで使える表現と言えるでしょう。

「一言一句」も一挙手一投足の類語表現

「一挙手一投足」と似た表現には、「一言一句(いちごんいっく)」もあります。

「一言一句」は、「ひとつひとつの言葉」「わずかな言葉」という意味の表現です。この意味からも分かるように、「一言一句」は発言に対してのみ使うというのが特徴です。

「一挙手一投足」は動きに対して使う点で異なります。

「一挙手一投足」の英語表現

「一挙手一投足」の英訳は「every move」

「一挙手一投足」を英語にすると「every move」となります。「every move」とは、直訳すると「すべての動き」という意味です。たとえば、「He notices every move she makes(彼は彼女の一挙手一投足に注目している)」という風に、「細かい動きまですべて」というニュアンスで使うことができます。他にも、「her every action」「everything she does」でも「一挙手一投足」を表現することが可能です。

「一挙手一投足の努力」は「the slightest effort」

「一挙手一投足」は「わずかな努力」という意味でも使われることは先述した通りです。その意味では、「the slightest effort」や「a slight effort」が英訳に当たります。「わずかな」という意味の「slight」を使ったもので、「It is only a slight effort(一挙手一投足の努力のみ)」といった使用が可能です。

まとめ

「一挙手一投足」とは、「細かいひとつひとつの動作」という意味の言葉です。見逃してしまいそうなわずかな動作に対して使うことができます。また、「ちょっとした努力」「わずかな苦労」という意味で「一挙手一投足の労」などという風に使うこともあります。スポーツだけでなく、様々なシーンで使えるので是非活用してみてください。