「看過」の意味と使い方!例文や類語・対義語に英語訳も解説

「看過できない」とは、どういう意味があるのでしょう。今回はこの「看過」という言葉の意味や使い方について、例文をもとに詳しく解説します。「看過」の言い換えにも使える類語のほか、対義語や英語訳など、関連用語とともに、見ていきましょう。



「看過」の意味とは

「看過」は「かんか」と読みます。まずは、その意味や由来から紹介します。

「看過」の意味は「見逃すこと」「見過ごすこと」

「看過」には、「見逃すこと」「大目に見ること」「見過ごすこと」といった意味があります。「ある事柄を認識しておきながら、何の対策もも取らずに放っておくこと」や「見逃し、とがめないこと」が「看過」です。

「看過」の語源は「眺めながら立ち寄る」という言葉

「看過」という言葉の意味を理解するには、その漢字について掘り下げていくとよいでしょう。

「看過」の「看」には、「よく見る」「見守る」といった意味があります。「過」はよく知られているように、「通り過ぎる」「時が過ぎる」などの意味です。この二つの漢字を合わせると、「見ておきながらも通り過ぎる」という意味になり、先述したような「見逃す」「見過ごす」などといった意味になります。

一方で、「看過」という言葉は、元々は、「眺めながら立ち寄る」という意味だったともいわれています。時代の流れとともに言葉の意味が変化するのはよくあることで、「看過」もそのひとつと言えそうです。

「看過」の使い方と例文

「看過」はどういった使い方をするのでしょう。代表的な使用例を紹介します。

「看過できない」と「見過ごせない」の意味で使うことが多い

「看過」という言葉は、否定形で「看過できない(看過することはできない)」と使うことの多い表現です。「看過できない(看過することはできない)」とすることで、「見逃せない」「見過ごせない」という意味になります。たとえば、

  • 遅刻も3回目となるとさすがに看過できない
  • 不正を知った以上、看過することはできない

といった使い方が挙げられます。

「見過ごせない=問題である」といった意味にもなり、「何か対策を講じるべきだ」というニュアンスで使用されることもしばしばです。ほかにも、「看過すべきではない(問題として扱うべきだ)」や「看過してはいけない(見過ごしてはいけない)」といった言い回しもあります。

「看過する」「看過される」と使うことも

「看過」という言葉は、否定形で使用する以外にも、「看過する」「看過される」と使うことも可能です。この場合は、「見逃す」「見過ごす」「大目に見る」という以外に、「(対策を取らずに)放っておく」という意味にもなりえます。たとえば、

  • 今回のミスに関しては看過されたようだ

などといった使い方が可能です。

「看過」の類語

「看過」はビジネスシーンでよく用いられる単語のひとつですが、似た意味の言葉にはどういったものがあるのでしょう。「看過」の類語を紹介します。

「黙認」「見て見ぬふり」などが「看過」の類語

「看過」の代表的な類語のひとつが「黙認」です。「黙認(もくにん)」とは、「暗黙のうちに許可すること」「そ知らぬふりをして見逃すこと」といった意味があります。また、「見て見ぬふり(知らんぷり・咎めないで見逃す)」も「看過」の類語です。

言い換え表現としては、その意味としても紹介した「見逃す」「見過ごす」「大目に見る(責めずに寛大に扱う)」や「放置」などが使用できます。

「看過」の対義語

「看過」と反対に意味を持つ単語には、どういったものが挙げられるのでしょう。対義語には、以下のものがあります。

「看過」の対義語は「摘発」

「看過」の対義語は、「摘発」です。「摘発(てきはつ)」とは、「(不正などの)悪事を暴き、公にすること」という意味の言葉で、「見逃す」「見過ごす」という意味の「看過」とは反対の意味に当たります。

他にも、「看過できない」と似たニュアンスの表現「重視する」「注目する」などが対義語といえるでしょう。

「看過」の英語訳は?

ビジネスで英語を使う人も多いことでしょう。最後に、「看過」の英語訳を紹介します。

英語では「overlook」と表現する

英語で「見落とす」や「見過ごす」という意味を持つ単語は「overlook」です。たとえば、「overlook a fault(過失を見過ごす)」などと使います。

他にも、「見落とす」という意味の表現には「pass over」も挙げられます。「I can not pass over this matter(この問題を看過することはできない)」などといった使い方が可能です。

まとめ

「看過」とは、「見逃す」や「見過ごす」「大目に見る」といった意味の言葉です。「看過できない」と否定形で使うことが多く、何かを問題視したり重要視したりする場合に登場することが多いのも特徴です。ビジネスはもちろん、ニュースでもよく聞く表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。