「マジョリティ」の意味とは?反対語「マイノリティ」や類語も解説

マジョリティとマイノリティ。この二つは反対の意味を持つ表現としてメディアやインターネットなどで見聞きする言葉ですが、正しい意味や使い方についてご存知でしょうか?

今回は社会的にも影響のある言葉「マジョリティ」について、英語のスペルや意味、言葉の使い方や例文、類語を紹介しています。どうぞ、カタカナ語の語彙力アップにお役立てください。



「マジョリティ」の意味とは?

最初に「マジョリティ」の意味から紹介します。

「マジョリティ」は英語でmajority「大多数・多数派」という意味

「マジョリティ」とは英語の「majority」のことで、意味は「大多数」や「過半数」、また「多数派」となります。主に同じ意見や考え方を持ち、同様の行動を尊重する大勢の人を指し、組織や企業内で圧倒的な数を占める派閥やグループや多数決で可決された方を「マジョリティ」と呼びます。

「majority」はもともと「主要な」という意味を持つ「major」が派生して出来た言葉で、この先にある言葉が「最大級」を表す「maximum」です。現在では最も使われるカタカナ語の一つとして「マジョリティ」は社会的な意味を持つ言葉として知られるようになりました。

歌詞でも有名「サイレントマジョリティー」は「物言わぬ多数派」

日本では歌詞でも有名となった「サイレントマジョリティー(silent majority)」。実際は英語でも社会的な意味を持つ言葉として広く使われています。意味は言葉が示す通り「物言わぬ多数派」、つまり、積極的な発言や行動をしないものの、結果的には大多数を占める巨大な勢力であることを示す言葉です。

「サイレントマジョリティー」は物静かで声を発しない勢力のことですが、砕けて言えば、ものごとに対して要求するべき内容や意味に無関心だとも言えます。たとえば政治的な問題や選挙などの意識に関連して使われることが多い表現です。

「マジョリティ」の使い方と例文

それでは「マジョリティ」の意味を把握したところで、正しい使い方や例文を紹介します。

「マジョリティ」を差別的な目的で使わない

「マジョリティ」は主に数的な観点から「大多数」や「過半数」を表し、勢力のある強いグループや主流であるものを指す時に使われます。しかし、全体の中で「主要」な部類に属しているからといって、「少数派」を見下ろすように差別するような目的で使ってはいけません。「マジョリティ」を「勝ち負けのふるい」として濫用しないように、気を付けるようにしましょう。

「マジョリティ」はマーケティング用語としても使われる

「マジョリティ」はマーケティング分野では「アーリーマジョリティ(early majority)=前期追随者」や「レイトマジョリティ(late majority)」などの「イノベーター理論」のグループ単位としても使われる言葉です。そして、これら2つの「マジョリティ」は、新しい商品やサービスなどが消費者の生活の中に溶け込み、浸透していく過程を表しています。

「アーリーマジョリティ」は新しいものに対して慎重であるものの、情報に対して敏感で影響を受けやすいのが特徴です。この層に属する人たちは平均的に早くライフスタイルに取り入れ、マーケット全体の34%を占めると言われています。

一方「レイトマジョリティ」は新しいものに対して懐疑的であり、大多数の人たちがライフスタイルに取り入れているということを確認してから購入を決める層を指す言葉です。こちらもマーケット全体の34%で構成され、マーケティング戦略においては見逃せない要素となっています。

「マジョリティ」を使った例文

  • 日本では仏教文化が「マジョリティ」であるが、その他のマイノリティも数多く存在する。
  • 「マジョリティ」の一員でなくてもいい。私はマイノリティとして強く生きる。
  • 異議を唱えない大勢の人たちを「サイレントマジョリティ」と呼ぶのを知っていますか?
  • マーケティングの要はいかに「サイレントマジョリティ」の動向を読み取るかである。

「マジョリティ」の類語

「マジョリティ」の類語は「大部分」「主流派」

「マジョリティ」の類語にあたるのは「大部分」や「主流派」などです。どちらも大きな枠や組織の中でほとんどの数や割合を占めることを表す言葉ですが、文脈によって適切な言葉を選ぶようにすることが大切です。

たとえば「主流派」は、少数たるもの存在する人々に対しやや威圧感のある表現となるため、使い方にも注意が必要となります。その他、「過半」や「絶対多数」なども類語の仲間として考えられるでしょう。

「マジョリティ」の反対語

「マジョリティ」の反対語は「マイノリティ」

「マジョリティ」の反対語は「マイノリティ(minority)」です。メディアでもマジョリティと対になる言葉として掲げられますが、意味は「少数」や「少数派」、「少数党」となり、多民族国家においては相対的に人数の少ない方を「マイノリティ」と呼んだりします。

マイノリティについては下記のページでも詳しく説明しています。

「マイノリティ」の意味とは?ビジネス熟語や反対語も解説

「ノイジーマイノリティー」はマジョリティに挑む存在

少数派にして存在を大きくアピールし、声を大にしてかかげるのが「ノイジーマイノリティー(noisy minority)」です。物言わぬサイレントマジョリティーに対し不利益になるような行動をし、マジョリティに挑戦的な態度で臨むのが「ノイジーマイノリティー」となります。

まとめ

「マジョリティ」とは英語の「majority」のことで、意味は「多数」や「過半数」、また「多数派」などとなり、また、企業や組織の中では多数決で可決された方にいる人たちや意見そのものを「マジョリティ」と呼んだりします。

反対語は「少数」や「少数派」を意味する「マイノリティ」となりますが、社会的にも弱い立場に置かれていたり、不利な経験をしていることもあるでしょう。総じて、根底にあるものは、いかなる場合でも個人の存在や主張を尊重し、お互いが認めあうことであるのかもしれません。

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某私立大経営学部卒、大手旅行会社、商社を経て、豪州へ移住。米国PCメーカーのカスタマー部に勤務後、カンガルーやエミューのいるNSW州の片田舎で生活を開始。田舎暮らしをきっかけにフリーランス(ライター・翻訳)に転身し現在に至る。趣味はゴルフ、料理、ローカルとのゴシップ、キャンプ。