「年間休日」とは?その内訳と平均日数・計算方法を紹介!

求人情報などで「年間休日120日」などといった記載を目にすることがあります。この「年間休日」とは、「会社が定める一年間の休日」を意味しますが、具体的にはどういった日が該当するのでしょう。「年間休日」の内訳について、また、「年間休日」の平均日数や、法律に基づく最低必要日数の計算方法などについて紹介します。



「年間休日」とは

「休日」とは、本来、「義務としての労働を免除される日」のことです。これに対し、「年間休日」には次のような意味があります。

「年間休日」とは「会社が定める一年間の休日」のこと

「年間休日」とは、簡単に言うと、「会社が定める一年間の休日」を意味する言葉です。

日本では労働基準法で定められた休日(法定休日:毎週少なくとも1回、もしくは4週間で4回)がありますが、その法定休日に、企業が独自に定めた休日を加えたものが「年間休日」です。

なお、「一年間」の起算日に関しても企業が定めることができます。1月1日でも4月1日でも構いません。

「年間休日」の内訳は?

「年間休日」は、具体的にどういった日が該当するのでしょう。「年間休日」に含まれる休日・含まれない休日は次の通りです。

「年間休日」には土日祝や夏季休暇は含まれる

「年間休日」には、まず、毎週・毎月の定められた「法定休日」が該当します。土日を休業日とする場合は、その土日も「年間休日」です。土日に限らず、水曜日が「年間休日」ということもあります。

これに加え、ゴールデンウィークなどの祝日や年末年始など、企業の休業日はすべて「年間休日」となります。「お盆休み」のように、定められた日に一斉に休日となるような「夏季休暇」も「年間休日」です。

ただし、労働者が希望する日に取得する「夏季休暇」は「年間休日」に含まれない場合もあります。人事部に確認しましょう。

有給休暇は「年間休日」には含まれない

労働者の権利として認められている有給休暇は、「年間休日」には含まれません。

「有給休暇」は労働基準法で定められた「休み」ではありますが、実は「休日」と「休暇」は厳密には異なる意味の言葉です。「休日」とは、法定・法定外を問わず「労働の義務がない」のが特徴ですが、「休暇」は「本来労働義務がある日に取得する休み」を意味します。

また、「有給休暇」は企業が定めた休みではあるものの、労働者によって付与される休日や取得時期が異なることも「年間休日」には含まれない理由のひとつです。

取得に個人差のある休暇は「年間休日」ではない

有給休暇と同じく、慶弔休暇や結婚休暇も「年間休日」には含まないのが一般的です。

最近では「リフレッシュ休暇」や「誕生日休暇」を設けるなど、独自の休暇制度を運営する企業も増えています。いずれも、本来は労働義務のある日に取得する「休暇」であり、企業が休業となるわけではないため、「年間休日」には含まれないのが通例です。

「年間休日」の平均日数と計算方法

どうせ働くなら休みが多いに越したことはありませんが、「年間休日」はどの程度であれば「多い」といえるのでしょう。「年間休日」の平均と法定の最低日数から探ります。

「年間休日」の平均は107日、120日以上は約25%

厚生労働省の調査によると、平成29年度の「年間休日」の平均日数は107.9日でした。その中で「年間休日」が120日以上という企業は全体の約25%とされています。

また、「年間休日」は大企業ほど多い傾向にあり、「年間休日」120日以上という企業は、1000人以上の企業では40%を超えるものの、企業の規模が縮小するにつれて、その割合は減っていくのも特徴のひとつです。(参考:厚生労働省 平成30年就労条件総合調査 労働時間制度 )

この調査結果を見ると、「年間休日120日」という数字は比較的多い方であり、その一方で、107日を下回ると相対的に少ない方だと言えるでしょう。ただし、実際には、土日祝日にお盆と年末年始といった「カレンダー通り」と呼ばれる休日でも120日程度の日数になるため、特段休みが多いという実感には結びつかないかもしれません。

「年間休日」は法律に基づいて計算可、最低ラインは105日

「年間休日」は企業が定める休日のことですが、その最低ラインについては、労働基準法に基づいて計算することが可能です。

労働基準法では、法定休日は「毎週少なくとも1日、または4週を通じて4日以上」かつ「労働時間の上限は週40時間」と定められています。また、労働基準法では、「一日8時間を超えて働かせてはならない」との定めもあります。ここから、仮に一年間を52週として計算すると、次のような計算が可能です。

  • 総労働時間:52週×40時間/週=2080時間
  • 労働日数:2080時間÷8時間/日=260日

この労働日数260日を、365日/年からのぞいた105日が「年間休日」の最低ラインとなります。

労働時間が短い場合は70日程度の場合も

「年間休日」の最低ラインとして「105日」という数字を挙げましたが、この数字はあくまでも一日の労働時間を8時間とした場合の計算です。例えば、所定の労働時間が一日7時間の企業の場合、

  • 労働日数:2080時間÷7時間/日=約297日

となり、364日ー297日=68日が「年間休日」の最低ラインとなります。数字で見ると非常に少ない印象を受けますが、これでも法的には問題ありません。このように、「年間休日」の最低ラインは、一日の労働時間によっても異なります。

「年間休日」は英語で「annual holidays」

「年間休日」の英訳は「annual holidays」です。「annual」とは、「一年の、年次」という意味の英単語で、次のような使い方ができます。

The total number of annual holidays in our company is 125 days.(わが社の年間休日数は125日です)

「年間休日」の英語表現を使った例文

また、「annual holidays」という表現以外にも

  • holidays in the year(年間休日)
  • 125 days off a year(年間休日125日)
  • number of days off annually(年間休日)

といった表現も可能です。

まとめ

「年間休日」は、「会社が定める一年間の休日」を意味し、たとえば土日祝日や年末年始など企業が休業すると定めた日・労働義務のない日を指します。ただし、企業が定めた休日制度でも、有給休暇や結婚休暇、慶弔休暇のように、人によって取得日数が異なるような休み(労働義務がある日に取得する休み)は、「年間休日」には含まないのが大きな特徴です。