「ベンチャー企業」の定義・特徴を解説!危ないと言われる理由も

「ベンチャー企業」とは、「新しいビジネスを展開する企業」あるいは「成長過程にある企業」を指して使われる表現です。よく耳にするワードですが、「ベンチャー企業は危ない」と言われることも少なくありません。「ベンチャー企業」の特徴と就職・転職時に気を付けたいポイントについて解説します。

「ベンチャー企業」とは

「ベンチャー企業」は「新しいビジネスを展開する企業」を意味する

「ベンチャー企業」とは、「革新的な技術・アイディアを用いて新しいビジネスを展開する企業」を指します。「ベンチャー企業」と呼ばれる会社は、まだ成長過程にあることが多いのが特徴で、「新興企業」とも言い換えることもできます。

「ベンチャーキャピタル」から支援を受ける企業を指すことも

「ベンチャー企業」は、「ベンチャーキャピタル」から支援を受けている企業を指す言葉でもあります。

「ベンチャーキャピタル」とは、今後高い成長率が期待できる未上場の企業に対して、ハイリターンを見込んだ投資を行う企業を指します。未上場の段階で出資を行うとともに、コンサルティングなどの成長支援を介して、上場後に利益を得るのが「ベンチャーキャピタル」の目的です。

「ベンチャーキャピタル」による融資は、銀行の融資のように返済が発生しないのも特徴で、「ベンチャーキャピタル」から融資を受けるには成長性が期待できることが大きな条件となります。

経産省主催の「日本ベンチャー大賞」とは

社会的影響力のある事業を生み出した「ベンチャー企業」には、政府が主催する「日本ベンチャー大賞」が送られています。数ある「ベンチャー企業」の中からこの「日本ベンチャー大賞」に選ばれるのは限られた企業のみですが、国内ではほかにも、様々な形で「ベンチャー企業」を表彰したり、評価したりする催しが行われています。

参考:経済産業省HP 「第5回日本ベンチャー大賞」受賞者

「ベンチャー企業」の特徴

「ベンチャー企業」は小~中規模が多い

「ベンチャー企業」と呼ばれる企業の多くは、成長途中にあり、小規模~中規模程度の会社が多いのが特徴です。ただし、今は規模が小さくても、数年で大企業に成長したというケースも珍しくはありません。成長スピードの速い企業には、「ベンチャー企業」と呼ばれながらも多くの社員を抱えていることもあります。

「ベンチャー企業」は給料が高いことも多い

「ベンチャー企業」は既存の大企業に比べて、入社時の給料が高いことがあります。

「ベンチャー企業」には大企業のようなブランドもネームバリューもありません。そのため、優秀な人材を確保するために給料が高めに設定されているのです。もちろん、その分求められるスキル・能力も高いことも多いですが、「新しいものを共に作る」ことに大きなやりがいを見出す人も少なくありません。

「ベンチャー企業」は社長が話題となることも

革新的なビジネスの展開を目標とする「ベンチャー企業」は、社会からの注目を集めやすいのも特徴で、「注目のビジネスパーソン」「話題の人物」として、マスメディアに社長が登場することも珍しくはありません。そのため、社長の存在から「ベンチャー企業」の事業へと目が向くことも多いものです。

「ベンチャー企業は危ない」と言われる理由

「ベンチャー企業」は必ずしも成功するとは限らない

「ベンチャー企業は危ない」と言われるのは、事業失敗の可能性があるからです。

「今話題のベンチャー企業」と聞くと、これからどんどん業績が伸びる印象を受けますが、必ずしもすべての「ベンチャー企業」が生き残れるわけではありません。特に、創業から間もないこと・新たなビジネスを手掛けていることなどを考慮すると、既存の企業よりも倒産の可能性が高いという判断もできます。こうした理由から、「ベンチャー企業=危ない」という認識も根強いようです。中には入社まもなく倒産した、という経験者もいます。

就職・転職時はしっかりとリサーチを

「ベンチャー企業」というと、「ビジネスも労働環境も福利厚生も斬新で最先端」とよいイメージを抱く人もいますが、実は、労働環境の整備が追い付いていない企業も少なくありません。たとえば、長時間労働や休日出勤が常態化していたり、労働条件が悪かったりという企業も存在します。

いわゆる「質の悪いベンチャー企業」の多くは、退職者も多いため、大量採用しているのが大きな特徴です。採用の理由が欠員補充なのか、業務拡大なのか見極めが難しいところもありますが、就職時・転職時の情報収集は必須です。

「ベンチャー企業」の英語訳

「ベンチャー企業」は英語で「venture company」

「ベンチャー企業」を英訳すると「venture company」や「venture corporation」となります。ただし、海外では「venture company(corporation)」というと「ベンチャーキャピタル」の意でとられることが多いため、「start-up(startup)」とするのがベターです。

「start-up(startup)」とは、「設立されて間もない企業」「創業間もないが勢いのある企業」といった意味で使用される表現です。他にも、「an emerging company」や「a newly-formed company」と表現することもできます。

まとめ

「ベンチャー企業」とは、「革新的なビジネス・新しいサービスを展開する企業」を指して使われる言葉です。単に「創業間もない企業」というよりは、「勢いのある企業」「成長過程にあり将来有望な企業」といったニュアンスで用いられることも多いでしょう。「ベンチャー企業」に未来を感じて就職する人もいますが、新しい企業であるがゆえに、労働条件・環境が整備されていないこともあるため、情報収集は不可欠です。