「確執」の意味とは?使い方の例文や類語・英語表現も解説

「二人の間で確執が深まる」「確執が残る」とは、どういった状況を意味するのでしょうか。「確執」とは、険悪な状況を表す言葉のひとつで、国際情勢のニュースでもよく使用されています。

「確執」の詳しい意味と使い方を例文とともに紹介します。類語として使える「軋轢」との違いや、英語訳もあわせて見ていきましょう。



「確執」の意味とは?

「確執」の読み方は「かくしつ」もしくは「かくしゅう」

「確執」は「かくしつ」あるいは「かくしゅう」と読みます。「確」は「確実(かくじつ)」などでもなじみのある漢字でしょう。一方、「執」は「執行(しっこう)」や「執着(しゅうちゃく)」などの使用例が挙げられます。

「確執」には二通りの読みがありますが、一般には「かくしつ」の方が多く使用されます。誤解を防ぐには「かくしつ」の読みがベターです。

意味は「自分の意見を主張し譲らず、その結果仲が悪くなること」

「確執」とは「自分の意見を固く主張し、譲らなないこと」「そのために互いに不和が生じ、仲が悪くなること」を意味します。

本来「確執」とは「意見をはっきりと主張する」という意味でしたが、時代を経て「主張を譲らないために仲が悪くなる」「意見を譲らないために起きる衝突」というニュアンスでの使用へと変化したようです。人同士の仲違いだけでなく、組織や国家間に関しても使うことができます。

「確執」の使い方と例文

「確執が生まれる」「確執が生じる」と使う

「確執」は「確執がある」という言い方をしますが、「確執が生まれる」「確執が生じる」という使い方もよく見聞きします。たとえば、

  • 今回の一件を機に、確執が生じてしまった

というと、「互いが意見を譲らなかったために不和が生まれてしまった」「仲が悪くなった」という意味になります。

「確執が残る」は仲が悪い状態を意味する

「確執」は「確執が残る」という言い方をすることがあります。たとえば、

  • 戦後数十年を数える現代でさえ、両国の間には依然として確執が残っている

といった表現が可能です。この場合、以前に生じた「確執」が消えることなく今も続いている、つまり、現在進行形で仲が悪いことを意味します。加えて、「仲が悪い状態が続いているが、本当は仲良くしたい」「わだかまりを解消したい」というニュアンスを含むこともあります。

「確執が深まる」は状況が悪化する様を表す

「確執が深まる」という言い回しは、「以前よりもさらに仲が悪くなった」「関係がさらに悪化した」ことを表します。たとえば、

  • 幾度となく会談を繰り返しているが、確執は深まるばかりである
  • 確執が深くなり、両者の関係修復はもはや不可能であろう

という表現が可能です。

「確執が解消された」は関係改善の意味に

「確執」がなくなり、関係が改善された場合には「解消された」「解消される」と表現します。たとえば、次のような言い回しが可能です。

  • 古参の取締役と社長との長年にわたる確執が解消された
  • 両国の確執が解消されると、大きな経済効果が見込めるのに

「確執」の類語

「確執」の類語は「軋轢」

「確執」の代表的な類語は「軋轢」です。

「軋轢(あつれき)」とは、本来、車輪がきしること(キーキー音を立てること)を意味する言葉ですが、そこから「人間関係において摩擦が生じること」「仲が悪くなること」という意味もあります。車輪が擦れて不快な音が生じるように、人間関係の対立・争いを表す表現として使われます。

「確執」には両者の頑なな主張がありますが、「軋轢」は自己主張などに限らず、何らかの原因で仲が悪いというのが特徴です。

「確執」の類語には不和・敵対・反目も

「確執」の類語には、「不和」「敵対」「反目」といった言葉も挙げられます。

「不和(ふわ)」とは、「仲が悪いこと・不仲」という意味の言葉です。「不和が生じる」「不和になる」などと使います。「敵対」とは「敵として対抗する・逆らうこと」を意味します。「敵対する両国が会する」などとした使い方が可能です。

「反目(はんもく)」には、「にらみ合うこと・仲の悪いこと」といった意味があり、「反目している」「反目しあっている」などといった使い方が挙げられます。いずれの単語も、「確執」の類語として使用することができます。

「確執」の英語表現

「確執」の英語訳は「feud」

「確執」を英語にすると、「feud」となります。「両社の間には確執がある」は、「There is a feud between the two companies」と表現します。「a long-standing feud(積年の確執)」といった表現も可能です。

他にも、「確執」を意味する表現には、「be at odds」や「discord」も挙げられます。たとえば、「両社の確執」は「The two companies have been at odds」「discord between two companies」と表現することが可能です。

まとめ

「確執」は両者が主張を曲げず、互いに譲らないことが原因で起こる「不和」「不仲」を意味する表現です。お互いの主張が背景にある場合に使用するのが大きな特徴で、原因を問わずに使用できる「軋轢」「不和」などとはその点で異なります。異なる主張によって引き起こされる国家間・企業間の対立に対してよく使われる表現と覚えておきましょう。