「チューター」の意味とは?大学・会社などそれぞれの役割を解説

「チューター」は、大学の学生チューターや塾(予備校)のチューターバイトなど、教育機関でよく目にする言葉ですが、近年では企業でも採用するところが増えています。使用されるシーンが違えば、当然ニュアンスも変わるものです。今回は、使用シーンとあわせて詳しく解説します。



「チューター」とはどんな意味?

そもそも「チューター」にはどんな意味があるのでしょう。その語源である英語「tutor」から解説します。

英語の「tutor」は家庭教師・助手

英単語の「tutor」は、家庭教師という意味です。また、大学で、個別に学生の世話をする指導教員、助手といった意味もあります。

tutorはラテン語を語源とする単語であり、そもそもは「保護者」という意味で使われていた言葉です。その由来もあり、法律の分野では後見人という意味になります。

日本では個別指導・助言者を意味する

「チューター」は、日本ではカタカナ語として、主に教育機関で使用され、個別指導スタッフや日常的に助言をしてくれる人・手助けをしてくれる人のことを意味します。

使い方で違う「チューター」の役割

カタカナ語としてのチューターは、英語の意味と似ている部分もありますが、実際にはその使用シーンによって期待される役割が異なります。指導者として教え導く役割を担うのか、あるいは助言者としてサポートするにとどまるのか、実際の役割は同じチューターと呼ばれる人でも様々です。

制度・シーン別「チューター」の役割

チューターは使用シーンによって、期待される役割が異なることは先述しました。ここでは、チューターという言葉のよくあるケースをピックアップして、その役割について解説します。

大学では留学生向けチューターが多い

大学において「チューター」という言葉が使用される場合に多いのが、「留学生向けチューター」です。海外から日本国内の大学に留学してきた学生にとって、授業内容以上に戸惑うのが日常生活です。その留学生の個別相談員・助言者となるのが「留学生向けチューター」です。

具体的には、大学施設の利用方法・行政手続きのための市区役所同行・日常的な買い物のほか、日本語の会話力向上のパートナーなどといった役割が期待されます。一般に、留学生向けチューターは同じ大学の学生が募集され、チューターを引き受けてくれた学生には手当が支払われることもあります。

大学内では教授の助手という意味もある

大学内で「チューター」という場合には、教授の「助手」という意味で使われることもあります。一般に、大学授業やその準備に関するアシスタントを務めます。助手(チューター)が授業を持つことはありません。

また、大学院にて学ぶ学生を「大学院生チューター」として活用する大学もあります。教授の助手を兼ねて授業を手伝ったり、学部生に対して助言を行ったりする役割を担う存在です。

企業内のチューターは「指導者」を担う

近年では、一般企業でもチューター制度を採用するケースがあります。一般企業で「チューター」という場合には、新入社員(もしくは若手社員)の指導者といった意味で使用されています。。

企業の場合、新入社員1名に対し、指導者となる先輩社員を1名当てるのが一般的です。具体的な業務はもちろん、ビジネスマナーや社内外での立ち居振る舞いなどをOJTで指導し、一人前に育て上げる役割が期待されています。

塾(予備校)のチューターバイトとは?

塾や予備校の求人情報を見ていると、「チューター」の募集を見かけることがあります。一般に、塾や予備校のチューターは、授業を行う講師職ではなく、個別に学習内容に関して相談を受けるスタッフとしての役割を担います。

たとえば、一斉授業ではわからなかったことを質問したい・問題集で解けない問の解説が聞きたい、という場合に個別に相談できるのがチューターです。目の前の問題をすぐさま解説するスキルが求められるので、相応の知識・経験が必要です。

チューター制度のメリットとは?

個別指導員、助言者としてのチューター制度が広く採用されているのには、次のようなメリットがあるからです。

教育機関では身近に頼れる人がいるというメリット

大学におけるチューター制度のメリットは、「身近に頼れる人」ができることです。見知らぬ土地で勉強する留学生はもちろん、対日本人学生にも大学院生チューターを用意することで、教授や大学スタッフよりも近い位置で学生のサポートができるようになります。留学生や学生の不安を取り除くことも狙いのひとつです。

塾や予備校におけるチューターも同様で、気軽に質問できる存在によって、塾生たちの理解度はもちろん、満足度も上がります。学生たちの「ちょっと聞きたい」を叶えられるのがチューター制度の大きなメリットです。

企業のチューター制度はメンタル・スキル両方にプラス

一方、企業におけるチューター制度は、新入社員の退職率低下につながるとされています。これは、チューターが新入社員に対して業務上の知識を与えるだけでなく、精神的な支えとしての役割を果たしてくれるからです。

常にサポートしてくれる人がいるという安心感はもちろん、身近に先輩の仕事ぶりを見ることでビジネスマナーやスキルを取得できることもメリットのひとつです。また、チューターとなった先輩社員にも、責任感や統率力などを養う機会になると、注目を集めています。

まとめ

チューターは、個別指導員・助言者という意味のカタカナ語として定着しています。大学の留学生向けチューターや院生チューター、予備校のチューターは、アルバイトとしても人気です。また、チューターは教育機関だけでなく、企業からも注目を集めています。人事関連用語として覚えておくことをおすすめします。