「デポジット」の意味とは?カードから制度まで使用例を解説

「デポジットとして〇〇円頂戴します」などと使われる「デポジット」という言葉の意味を知っていますか?「デポジット」は、車のエンジン燃焼室クリーナーの名称としても用いられますが、本記事では「預り金」という意味での「デポジット」の意味・使い方について、例文を交えて詳しく解説します。また、「デポジット制度」「デポジットカード」などの具体例や、海外ホテルにおける「デポジット」の対応方法についても紹介します。



「デポジット」の意味とは?

「デポジット」の意味は「預り金」

「デポジット」は、「支払い保証のための預り金」を意味する言葉です。たとえば、何かのサービス・商品を使用する際に事前に納めるもので、使用後に万が一破損・汚損などのトラブルがあった場合には、保証金として用いられます。

英語「deposit」に由来するカタカナ語

カタカナで使用される「デポジット」は、英単語の「deposit」に由来します。「deposit」は、「預ける・預金する」という動詞、あるいは「預金・手付金」という意味の名詞としても使用されます。たとえば、「a fixed deposit」は「定期預金」、「a deposit of two months rent」は「敷金2か月分」という意味です。

「デポジット」は通常返金、「いつ」になるかは要確認

保証金・預り金としての「デポジット」は、特に過失がない場合には返金されるのが原則です。ただし、クレジットカードで「デポジット」の支払いをした場合は、返金もクレジットカードを通じて行われることが多く、カードの締め日によっては返金がずれ込むことも珍しくありません。
返金処理はサービス(商品)利用直後が原則ですが、返金方法によって「デポジット」が実際に手元に戻るタイミングは異なると覚えておきましょう。

「デポジット」の具体例

日本ではICカードが代表的な例

「デポジット」の一番身近な例としては、「交通系ICカード」が挙げられます。「交通系ICカード」は、購入時に500円かかります。実は、この500円はカードを返却すると返金される「デポジット」です。ただし、「交通系ICカード」は返却せずに使い続ける人が多いので「デポジット」の返金を受ける人は少ないかもしれません。

ビール瓶も「デポジット」の一例

瓶ビールに使われている瓶も、「デポジット」の対象です。瓶ビールには、「デポジット」としてあらかじめ5円が上乗せされているため、空いたビール瓶を酒屋に持参すると5円戻ってきます。ただし、日本におけるリターナブル瓶(繰り返し利用できる瓶)の回収は販売店に任された制度なので、店舗・地域によっては実施していない場合もあるようです。

こうしたリターナブル瓶をはじめとした容器に対する「デポジット」は環境先進国であるヨーロッパ諸国で盛んです。たとえば、テラス席での飲食に持ち帰り可能な器で提供し、退店時に器を返却した場合にあらかじめ上乗せしてあった「デポジット」分を返金する、という例もあります。

飲食店の予約でも「デポジット」が求められることも

飲食店の予約における「デポジット」は、予約キャンセルによって店側が不利益を被らないための保証金制度として運用されています。たとえば、大人数のコース料理の予約などに対して「デポジット」が用意されることが多く、予約時にいくらか支払い、実際の来店時に会計額と相殺されるのが一般的です。

海外ではレンタカーにも「デポジット」

海外ではレンタカーを利用する場合に、受付時に「デポジット」を支払う場合があります。この場合の「デポジット」は、レンタカーの延長料金や汚損・破損に対する補償金となります。

海外ホテル利用時の「デポジット」、注意点は?

「デポジット」にクレジットカードの提示を求められる

海外でホテルを利用する場合、事前にネットや旅行会社を通じて支払い済みでも、その宿泊料とは別に、チェックイン時に「デポジット」を求められることが多いものです。この場合の「デポジット」は、食事代等の支払いに応じなかった場合や備品の破損・汚損の弁償に応じなかった場合の保証金となります。

なお、海外ホテルにおいては、その「デポジット」として「クレジットカード」の提示を求められる例も少なくありません。これは、クレジットカードが身分の証明や支払い能力の証明として用いられるためです。「デポジット」額は2~3万円が多く、「クレジットカード」を求められない場合には現金で支払うこともできます。

仮チャージされた「デポジット」は返金確認が必要

「デポジット」として提示した「クレジットカード」はコピーを取られます。そして、チェックアウト時に(事前決済した宿泊料以外の)追加支払いがない場合には、このコピーは破棄されます。仮に追加支払いがあった場合でも、「デポジット」は全額返金され、それとは別に追加請求分の支払いを行うこともあります。

ただし、不正カードの使用を避けるなどの目的から、提示したクレジットカードに「デポジット」が仮チャージされる場合もあります。この場合は、チェックアウト時に仮チャージ分が返金されていることを必ず確認しましょう。併せて、ホテル宿泊の領収書・明細書もしておくと安心です。

「デポジット」を返してくれない場合は?

ホテルのチェックイン時に支払った「デポジット」は、現金支払いの場合はその場で返金されますが、クレジットカードの場合は反映が後日となることも多く、分かりづらい場合があります。もし、日本に帰ってからも仮チャージされた分の返金確認が取れない場合には、メールなどで問い合わせが必要です。

トラブルを避けるためにも、チェックアウト時には必ず領収書や明細書をもらうのが原則です。支払い残金が残っていないことの証明となります。クレジット会社に支払い停止を求める際にも、領収書が必要です。必ず保管するようにしましょう。

「デポジット」を使った言葉・関連用語

「デポジット制度」はリサイクル関連用語

「デポジット制度」とは、製品にあらかじめ「デポジット」を上乗せし、製品容器を返却した場合にその「デポジット」額を受け取れるという制度です。「預り金払い戻し制度」とも呼ばれ、先述した瓶ビールの「デポジット」もその一例です。また、瓶ビールの場合は、「容器保証金制度」と言われることもあります。

「デポジットカード」はクレジットカードの種類

「デポジットカード」とは、クレジットカードの一種で、予め支払った「デポジット」の額によって利用限度額が決まるクレジットカードです。利用額を支払えない場合は、「デポジット」から充当されます。カード退会時に未払金がある場合にも「デポジット」が充当されますが、未払金がない場合には「デポジット」がそのまま返金されます。

「デポジットカード」は貸し倒れの心配がないため、審査に通らなかった経験がある人でも利用できるカードとして知られています。

「デビットカード」との違いは引き落としのタイミング

審査が不要なクレジットカードには「デビッドカード」も挙げられます。「デビットカード」は口座と紐づけられていて、カード利用分が即時に口座から引き落とされるのが大きな特徴です。

一方、「デポジットカード」は、カード利用分の引き落としはほかのクレジットカード同様に1~2か月後が一般的です。このように、「デビットカード」と「デポジットカード」では、引き落としタイミングが大きな違いです。

まとめ

「デポジット」は「預り金」「保証金」を意味するカタカナ語です。「デポジット制度」のように環境保全用語として用いられたり、海外ホテルの利用時には備品などの保証金として求められることもあります。「デポジット」は返金を前提としたものですが、返金の条件については都度確認が必要です。