「シミュレート」の意味と類語を解説!「シュミレート」は間違い

今回は、ビジネスシーンでカタカナ語としても使われる「シミュレート」という言葉について詳しく紹介します。意味や使い方とあわせて、「シミュレート」なのか「シュミレート」なのかといった疑問についてもお答えします。ビジネスシーンでの活用にぜひ参考にしてみてください。



「シミュレート」の意味とは?

そもそも、「シミュレート」にはどんな意味があるのでしょう。まずはその意味から紹介します。

「シミュレート」は英語「simulate」

「シミュレート」は、英語のsimulateという単語からきたカタカナ語です。「シミュレート」か「シュミレート」なのかとよく話題にのぼりますが、英語のsiから始まるスペルを見る通り、「シミュレート」が正しい読み方です。

「シミュレート」は「~のふりをする」「模擬」という意味

「シミュレート(simulate)」を日本語に訳すと、~のふりをする・模倣する・まねる、と言った意味になります。「simulate illness」というと、「病気のふりをする」つまり「仮病を使う」という意味です。他にも、模擬実験をする、模擬的に再現するといった意味もあります。

カタカナ語としてビジネスシーンで使用される場合の「シミュレート」は、一般に「模擬」(本物や実際の場合に似せて行うこと)という意味の言葉として流通しています。

「シミュレート」の類語・似た意味の表現は?

シミュレートという言葉と同じ意味で使われる言葉はいくつかあります。ここでは、類語として言い換えが可能な言葉を紹介します。

「シミュレーション」は名詞表現

「シミュレート」の類語として最もよく使われるのが「シミュレーション」です。シミュレーション(simulation)は、英語simulateの名詞形で、ふり・まね・みせかけ・模擬実験などといった意味の言葉です。たとえば、simulation testは模擬試験という意味になります。

このシミュレーションもまた、カタカナ語としてビジネスシーンではよく使用されています。「プレゼンのシミュレーションをする」というように使うことができます。

「シミュレーター」は「シミュレート」する装置

「シミュレート」「シミュレーション」という言葉以外に、「シミュレーター」という言葉も、ビジネスシーンではよく使用されています。「シミュレーター」とは、特定の現象や物体を模擬的に再現するための装置(ソフトウェア)のことで、機械や乗り物の操縦トレーニングなどでよく用いられます。

「シミュレート」の言い換えは「実際にやってみる」

「シミュレート」という言葉を別の日本語に言い換えるのであれば、「試す」「実験する」という言葉が便利です。シミュレートとは、まねるや模倣するといった意味ですが、「実際にやってみる」というニュアンスがあります。そのため、「試しにやってみる」「実験する」という風に言い換えることができるのです。

たとえば、「最も効率の良い方法をシミュレートする」は、「最も効率の良い方法を試す」という風に言い換えが可能です。

「エミュレート(emulate)」はIT関連用語

シミュレートと似た言葉に、エミュレートがあります。エミュレートにも「まねる」という意味があるため、混同されやすいのですが、両者は全く別の場面で使われています。

エミュレートは、主にIT関連で使われる用語で、「ほかのシステムの機能とおなじように機能させる」「別のシステムの機能を模倣する」という意味です。特定の環境でのみ動作するOSを「エミュレートする」ことで、異なる環境でも同じように動作するようにすることなどを言います。

英語のemulateは、「シミュレート」と同じような意味がありますが、カタカナ語としての「エミュレート」は、主に上記のようなIT関連用語として使われています。そのため、カタカナ語として使う場合には使い分けた方が無難です。

カタカナ語「シミュレート」の使い方

実際のビジネスシーンでは、「シミュレート」という言葉はどのように使われるのでしょう。具体的な例を交えて、使い方を紹介します。

カタカナ語では「シミュレートする」と使う

シミュレートという言葉は「シミュレートする(した)」という言い方が最も一般的です。

たとえば、「展示会当日の動きをシミュレートする」や「これはセール期間中の売り上げをシミュレートしたものです」というように使われます。

「シミュレートする」「シミュレーションする」はどっちが正しい?

「シミュレートする」と「シミュレーションする」という言い方は、結論から言うと、どちらの言い方も誤りではありません。

英語のsimulateは動詞形なので、「シミュレートする」という言い方は、動詞+する(動詞)という風に動詞が重なっていることになり、直訳すると意味を成しません。しかし、「シミュレート」という言葉が「模擬」という意味のカタカナ語として定着しているため、英語の語源は無視して「シミュレートする」という言い方も通用します。

こうした使い方の例はカタカナ語にはよくあることで、シミュレートする・シミュレーションする、のいずれを使っても、誤りではありません。

まとめ

「シミュレート」は模擬・模倣といった意味で、「シミュレーション」と同じように使われています。使い方はそう難しいものではありませんが、気を付けたいのは文字の並びです。シュミレートではなく、「シミュレート」が正しいので、口頭・文書両方で気を付けるようにしてください。