【手紙の書き方】縦書きの場合やビジネス向け・封筒の書き方も解説

手紙を書こうと思っても「書き出しはどうしたらいいかしら」と迷ってしまうことはありませんか。今回は、手紙の書き方の基本を解説します。横書き、縦書き、ビジネス向けの手紙のマナーなどを紹介しますので、ご参照ください。

手紙の書き方の基本

手紙の基本的な構成

手紙には横書きや縦書きに関わらず、基本的な構成が決まっています。ここでは、その基本構成を紹介します。

  1. 前文:手紙の書きおこしとなる部分。
    ・「頭語」である「拝啓」や「謹啓」、「前略」などを、文字下げせずに書く。
    ・「頭語」から1マス空けて、時候の挨拶を続ける。
  2. 主文:手紙の本題を伝える部分。
    ・段落ごとに、一文字下げて書き始める。
  3. 末文:手紙を締めくくる部分。
    ・「結語」:末文に続き改行して「敬具」や「敬白」などを行の下から1~2文字空けたところに書く。
  4. 後付け:手紙を書いた日付、差出人、宛名を書く。
    ・日付を1~2文字下げて書く。
    ・差出人の名前を改行して、結語と下揃えにして書く。
    ・宛名をさらに改行して、一字も下げずに書く。

頭語や結語、日付などは書き始めの位置がそれぞれ違います。手紙を書くときの決まり事なので間違えないようにしましょう。

手紙の基本テンプレート

前述した手紙の構成を手紙形式に直すと次のようになります。

結婚祝いの例文

拝啓 春の気配を感じる頃になり、○○様におかれましては益々ご清栄にこととお慶び申し上げます。

(1マス空ける)さて、この度はご長男の○○さんがご結婚をされるとのこと、誠におめでとうございます。ご本人のお喜びもさることながら、○○様のお喜びもひとしおのことと存じます。

(1マス 空ける)心ばかりのお祝いの品を送らせていただきますので、お納めいただきますと嬉しく思います。

敬具(1マス空ける)

(2マス空ける)○○年○月〇日

[差出人の氏名](1マス空ける)

[宛名]様

手紙を書くときの注意点とは

頭語(拝啓・謹啓等)と結語(敬具・敬白等)はペア

頭語には必ず決まった結語があります。「拝啓」には「敬具」、「謹啓」には「敬白」など、頭語に合った結語を書くようにします。

頭語と結語に関しては次のサイトで詳しく解説していますので、ご参照ください。

「拝啓」「敬具」の意味と位置は?ビジネス文書や手紙の例文も

時候の挨拶で季節に合わせた手紙を書く

頭語の後、1マス開けて書く時候の挨拶を入れると、その季節に合った手紙になります。決まり文句としての時候の挨拶もありますが、自分の言葉で書くこともできます。

時候の挨拶「2月」の例文

「立春の候、本格的な春の訪れが待ち遠しい頃になりましたが、○○様はいかがお過ごしでしょうか」

時候の挨拶についてはこちらで詳しく解説しています。

「時候の挨拶」「季節の挨拶」の書き方とビジネス例文!月別も紹介

「前略」を使うときはすぐに主文に入る

頭語のひとつである「前略」は、時候の挨拶などの前置きとなる部分を省略するという意味なので、頭語に「前略」を使った場合は、改行して主文に入ります。

また「前略」の使い方に関しては下記のサイトをご参照ください。

「前略」を使える相手と内容とは?書く位置や手紙の例文も紹介

敬語を正しく使う

手紙では、相手には尊敬語、自分には謙譲語を使うのが基本です。相手が親しい間柄なら敬語が使われないこともありますが、手紙で正しい言葉遣いをすることで相手への敬意を表せます。

横書き・縦書き・ビジネス向けの手紙のマナー

横書きの手紙は親しい友達宛ての手紙

手紙には縦書きと横書きがありますが、横書きの手紙はカジュアルな手紙になるため親しい友人宛ての手紙にはいいでしょう。

手紙の冒頭に「○○様」のように「宛名」を書き、頭語も省略して前文を始めるといった手紙の基本構成とは違う書き出しも用いられます。また友人あての手紙なら、言葉遣いもかしこまりすぎることなく、相手のことを思いながら書くのがいいでしょう。

本文に書き忘れたことは、後付けの後に「追伸」として付け足しも書けます。

縦書きの手紙は目上の人に宛てた手紙

目上の人や敬意を表すべき相手に手紙を送るときは、縦書きにします。便箋は、白無地のシンプルなものが好まれます。

前文では頭語に続いて時候の挨拶など手紙の基本構成に従って書き進めます。主文に必要なことを全て書き、「追伸」として書き忘れ部分を書くことがないようにまとめます。

ビジネス向けの手紙は縦書き・社名は省略せず

ビジネス向けの手紙は、正式な手紙なら縦書きにするのがマナーです。

文字は楷書で、宛名は社名を省略することなく書きます。また社名に続き宛名を書くと行の真ん中よりも下まで来るようなら、改行して宛名を書きます。こうした気遣いで相手に敬意を表せます。

便箋が複数枚になった時、最後の便箋に後付けだけを書くという書き方は避けます。手紙の受取人が付け足しのイメージになるからです。

状況別の手紙の書き方と例文

お礼やお詫びの手紙はなるべく早く

お礼やお詫びの手紙は先送りにせず、なるべく早く出すのがマナーです。形式にこだわり時候の挨拶なども大切ですが、特にお礼やお詫びの手紙では相手への感謝の気持ちや謝罪を表す言葉を大切にするよう心がけます。

手紙なら友達に自分の気持ちがよく伝わる

最近ではメールやSNSで簡単に用事を済ませられるようになりましたが、自分の細かな心情などは手紙のほうが相手によく伝わります。

親しい相手に送る手紙も基本的な手紙の構成は守りますが、手紙の文頭に「○○様」と宛名を書いたり、宛名も省略して「○○さん、おめでとう」など主文から始めても構いません。親しい友人への手紙なら、形式よりも読み手のことを思いながら書きましょう。

封筒の書き方と注意点

和封筒(縦書き)は目上の人への手紙向き

縦書きをする和封筒は、かしこまった手紙や目上の人に宛てた手紙に向いています。

表書きは、右上の横書きで郵便番号を、その下に、右側から住所を書き、封筒の中心に宛名を書きます。個人に宛てた手紙なら敬称には「様」、社名などの組織や団体に宛てた手紙なら「御中」を使うのが一般的です。

自分の氏名や住所は、封筒の裏に書きます。

封筒の表書きは、受け取った方が最初に見る部分でもあるので、楷書でわかりやすく書きましょう。

洋封筒(横書き)なら友人への手紙に

横書きの洋封筒は友人などの親しい間柄の人宛ての手紙に用います。

表書きには、封筒の左側に郵便番号、その下に住所、さらにその下にやや大きめの字で宛名を書きます。

切手を貼る位置は、右上です。和封筒では切手は左上ですが、洋封筒では右上になるので気をつけましょう。

まとめ

手紙には基本的な構成に書き方やマナーがあります。目上の人には縦書きの手紙、友人には横書きの手紙など受取人によって使い分けます。また状況に応じて手紙の基本的な構成を変えることもできるので、相手のことを考えながら手紙を書いてみましょう。