「人当たりがいい」の意味とは?その特徴と類語・英訳も解説

「人当たりがいいね!」とは一般には褒め言葉・長所として用いられますが、「人当たりはいいけどなんか怖い…」と感じられたり、中には含みを持たせた表現として使われたりすることもある表現です。本記事では「人当たりがいい」の意味と例文、「人当たりがいい人」の特徴について詳しく解説します。また、「人当たりがいい」の類語表現や英語訳にも触れています。

「人当たりがいい」の意味とは?

「人当たりがいい」の意味は”人に与える印象がいいこと”

「人当たりがいい」の意味は、“人に与える印象がいいこと・感じがいいこと”です。雰囲気やふるまいから、「話しやすい・親しみやすい」と感じられる人が”人当たりがいい”と称されます。初対面でも「いい人そうだな」と感じる人がいますが、そう思わせてくれる人が「人当たりがいい人」と言えるでしょう。

「人当たりがいい」の使用例とは?

「人当たりがいい」は基本的に褒め言葉として使う

「人当たりがいい」という表現は、一般には褒め言葉として用いられます。「新しく配属された青年は人当たりがいいと評判だ」「人当たりがいいことは営業マンにとって強みである」という風な使用が可能です。

また、名詞的に使いたい場合には、「人当たりのよさ」という表現に変えることできます。「彼女の人当たりの良さでオフィス全体も和やかな雰囲気になった」といった使い方ができます。

「人当たりがいい」を「性格が悪い」の意味で使われることも

「人当たりがいい」は、含みを持たせた表現として用いられることもあります。たとえば、「彼女、人当たりはいいんだけどね…」というと、「いつも見た目にはニコニコしているが、本当は何を考えているか分からない」という意味にとることもできるのです。他にも、その親しみやすい雰囲気から「八方美人」と揶揄されることもあります。

こうしたネガティブなニュアンスでの使用のほとんどは、「人当たりがいい人」への嫉妬・やっかみとも考えられますが、言葉の使い方として「短所」のニュアンスでも使用される点はぜひ覚えておきたいものです。

履歴書で「人当たりがいい」のアピール方法

「人当たりがいい」ということは、履歴書や採用面接で長所としてアピールすることができます。この場合、「人当たりがいい」という長所が、対人スキル・コミュニケーション力にプラスに働いている、という内容にすると、より効果的なアピールとなります。

もう少し具体的に言うと、まず「人当たりがいいことが役にたった経験」を紹介し、さらに今後の仕事にどう生かすのかの流れで説明すると、採用担当者に伝わりやすい内容となるでしょう。

「人当たりがいい」と言われる人の特徴とは?

特徴①笑顔が自然で表情が柔らかく、優しい雰囲気

「人当たりがいい」と言われる人は、柔らかい笑顔・自然な笑顔が特徴で、全体として柔らかい雰囲気を持ち合わせているのが特徴です。相手に「優しそう」「安心感がある」といった印象を与えることはもちろん、攻撃性が感じられないのも特徴と言えるでしょう。

特徴②思いやり・寛容さがある

「人当たりがいい」人は、単に雰囲気が柔らかいだけでなく、思いやり・寛容さを持つのも特徴です。相手の発言に「でも」と答えることはせず、むやみに否定したりすることもありません。思いやりに加え、相手を受け入れる寛容さがあることも、人が集まってくる理由と言えるでしょう。

特徴③明るく前向きである

「人当たりがいい」とされる人は、考え方もポジティブです。穏やかな雰囲気に加え、その明るさは「人当たりがいい」と言われる所以ともいえるでしょう。愚痴や陰口などネガティブな発言をしない・争いごとを好まないというのも特徴です。

特徴④仕事を頼まれやすい

「人当たりがいい人」は、周囲からのお願いにも嫌な顔をしないため、頼まれごとをされやすいというのも特徴として挙げられます。断らないことをいいことに、面倒な依頼・厄介ごとが舞い込みやすいこともしばしばです。

「人当たりがいい」の類語とは?

「人当たりがいい」の類語は”温和な”や”穏やかな”

「人当たりがいい」と似た意味の表現は、“温和な”“穏やかな”が挙げられます。「温和な(おんわな)」とは”おとなしくて優しいこと”、「穏やかな(おだやかな)」とは”静かな様・落ち着いている様”を表します。いずれも、「人当たりがいい人」を言い表すのに適した表現です。

似た意味の表現は「物腰が柔らかい」

「人当たりがいい」と似た意味では、「物腰が柔らかい」という表現もあります。ここで使われている「柔らかい」とは、穏やかな様子を意味し、「物腰が柔らかい」で「言葉遣いや態度が穏やか」という意味になります。

「人当たりがいい」の英語訳とは?

「人当たりがいい」は英語で”amicable”や”gentle”で表現

「人当たりがいい」を英語で表現する場合には、“amicable”“gentle”を使用します。「amicable」は”友好的な・平和的な”という意味があり、「gentle」は”優しい・温和な”という意味です。たとえば、「She looks gentle.」で”人当たりのよさそうな人だ”というニュアンスとなります。

他にも、「人当たりがいい」と表現する場合には、「affable(話見やすい・親しみの持てる)」や「sociable(社交的な・愛嬌のある)」を使用することもできます。

まとめ

「人当たりがいい」とは、「人に与える印象が良い・感じがいい」という意味です。一般に「人当たりがいい」は褒め言葉であり、長所と言えますが、笑顔を絶やさない様は「腹のうちは分からない」「八方美人」という風に短所のひとつととらえられることもあります。嫉妬ややっかみの対象となるくらいに感じがいいのも、「人当たりがいい人」の特徴です。