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「職務要約」の意味とは?事務・営業など職業別例文や書き方も解説

「職務要約」とは「職務経歴書」に書かれる項目の一つ。どのような職業経験をしてきたのかをまとめます。人事の採用担当が職務経歴書の中でも特に注目する項目です。

今回は、「職務要約」の意味と書き方のポイントにあわせて、職業別(事務・営業・製造)の職務要約の例文を紹介します。アルバイトの場合や転職回数が多いケースについても触れていますので、ぜひ職務要約を書くときにお役立てください。

「職務要約」とは?

「職務要約」の意味は”職務経験をまとめたもの”

「職務要約」の意味は、“職務経験を簡潔にまとめたもの”です。職務経歴書の最初の欄に書かれ、最終学歴、現職の社名や職務内容などを含めた情報で、就職希望する会社の人事に向けて自己アピールをします。

「最終学歴」「現在の企業名と職務」「実績」を書く

今回が初めての転職なら、職務要約には「最終学歴」「現在の企業名と職務」「実績」を中心に書きます。転職経験がある場合には、「最終学歴」に引き続き、「最初に入社した企業名と職務」と「現在の企業名と職務」、そして「実績」を簡潔にまとめます。

「職務要約」は候補者のキャッチフレーズ的な役割

「職務要約」は職務経歴書の最初に配置されますので、人事の採用担当者が最初に目を通すところです。職務要約に目を通して、応募者がどのような職歴のある人物なのかを大まかではありますが把握することになります。職務要約は応募者のキャッチフレーズ的な役割を果たし、興味を持ってもらえれば、採用担当者も職務経歴書を最後まで読んでくれるでしょう。

また当サイトでは「職務経歴書」についても詳しく解説していますので、ご参照ください。

職業別「職務要約」の書き方と例文とは?

ここでは、事務職や営業職の他に、製造業やアルバイトでの職務要約の例文を紹介します。

事務職の例文(使用できるソフトや事務経験を書く)

「〇〇大学卒業後、経営コンサルティング会社▢▢に入社。個人から企業など多岐にわたる顧客とコンサルタントとのつなぎ役としてカスタマーサポートと事務業務を4年間従事。ワードとエクセルは日常的に使用し、MOS資格も取得。パワーポイントを使ったプレゼン資料の作成もできます。」

営業職の例文(業務内容や営業成績・リーダー経験などを書く)

「〇〇大学を卒業後、システム受託開発を担う株式会社▢▢に入社。営業職として従事し、主な業務は新規顧客の開拓。売り上げ目標として掲げた3%増を直近の3年間達成。チームリーダーも任され、2名のチームメンバーの統率経験もあり。」

製造業での例文(業務内容や扱える機器・今後の展望などを書く)

「〇〇大学〇〇学部〇〇学科を卒業後、産業機器やFA機器の開発・製造を行う株式会社□□に入社。製造部門に3年間従事し、工場での機械のメンテナンスや操作、人員の配置から日々の業務日程の決定・実施に至るまで様々な業務を任されました。今後は、医療や介護分野で需要が期待されるロボット製造業務に従事したいと思っています。」

アルバイト経験を職務要約に書く方法

アルバイト経験しかない場合でも、アルバイトの内容が応募する職務に関係することならば職務要約に書くことで、企業側へのアピールになります。その際は他の職務経験と同様に、具体的に書くことを心がけましょう。

例文

在学中、レディースブランド「△△」の小売店で販売業務のアルバイトを2年間しました。アルバイトをやめる前の半年間は、売り上げ目標を毎月達成しています。学業が忙しくなり、止む終えず、アルバイトを辞めることになりましたが、アルバイト中にアパレル業務の面白さや深さを知り、ファッション関連の企画業務に携わりたいです。

「職務要約」の書き方とポイントとは?

3~4行または300字程度でまとめる

職務要約では3~4行、または300字程度を目安にまとめるのが一般的です。職務経験の詳細は、職務要約以降に書くことになりますので、職務要約では企業側が知っておいてほしいことを中心にまとめます。

事実を客観的にまとめる

職務経験を短くまとめるためのコツは、事実を羅列するようにまとめることです。職業経験を紹介しようとするとつい感想や意見などを書きたくなりますが、職務要約に書かれることは客観的事実に留めます。

興味を持ってもらえるようなセールスポイントをアピール

自分の強みと言えるようなセールスポイントを盛り込むことで、採用担当者に興味を持ってもらえます。

実績などを具体的な数字をまとめてまとめると、インパクトのあるアピールになります。また応募する職務に適した所有資格ならば、資格名を書くこともできます。ただし資格に関しては、職務経歴書の別の項目に保有資格やスキルを書く欄がありますので、職務要約では簡単に記載します。

応募する職務とは関係ない資格等で自己アピールしても意味がありませんので、職務要約を書く前に、募集の職務の内容を読み込み、それに合った実績や資格をアピールすれば、採用担当者に興味を持ってもらえるでしょう。

最後は志望動機で締めるのもあり

職務要約が短くまとまり、後1行ほど足しても構わないという状況なら、志望動機も書き入れられます。一文で志望動機をまとめることで、採用企業に自分の熱意をアピールします。

転職が多い場合はどうすればいい?

「特に長い業務」か「共通の経験・スキル」をまとめる

転職が多い場合には、これまでの業務の中で「特に長い業務」を中心に職務要約をまとめます。また、複数の職務経験に共通する経験やスキルをまとめる方法もあります。そうすることでキャリアアップをしてきた印象を与えられます。

まとめ

「職務要約」とは実務経験やスキルなどを簡潔にまとめたもので、職務経歴書の初めに記載されます。採用担当者が最初に目を通すところで、応募する職務とこれまでの実務経験が一致している点などを主張して、採用先で即戦力となることをアピールします。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。