「体裁」の意味とは?「体裁が悪い」などの例文と類語・英語訳

「朝帰りばかりでは体裁が悪い」「書類の体裁を整える」などビジネスシーンでもしばしば見聞きする「体裁」には、どのような意味があるのでしょう。本記事では、「体裁」の読み方と意味をはじめ、「体裁を保つ」「体裁をなす」など様々な使い方を例文で紹介します。また、「体裁」と似た意味の単語や英語訳などの関連用語にも触れています。

「体裁」の意味とは

「体裁」の意味は「外から見た様」、読み方は「ていさい」

「体裁」は、「外から見た様子・外見」を意味する単語で、「ていさい」と読みます。「物を外から見た時の感じ」を表すだけでなく、「それらしい形」という意味も持ちます。

「体裁」には「世間体」の意味もある

「体裁」は、「外から見られた時の自分の様子・恰好」という意味もあり、つまり「世間の人の目に映る自分のかっこう・世間体・みえ」という意味でも使用することができます。また、相手を喜ばせるために取られるふるまいや口先だけの言葉を指して「体裁」と使うことも可能です。この意味では、特に「お体裁」という表現で用いられます。

「体裁」の使い方と例文

「世間体」の意味で「体裁を保つ」「体裁が悪い」と使う

「体裁」の使用で多いのが、「体裁を保つ」や「体裁が悪い」という言い回しです。「体裁を保つ」とは、面目を保つ・恥をかかずに済んだ、という意味です。「体裁が悪い」は、かっこうがつかない・きまりが悪いといった意味になります。いずれも、「体裁」を「世間体」の意味で使った表現です。

例文
  • 彼はいつも体裁を保つのに必死だ
  • 部下の臨機応変な対応で、何とかわが社の体裁を保つことができた
  • 朝帰りばかりして体裁が悪い
  • 体裁が悪いと言われるが、自分らしさも大切にしたい

また、「世間体」の意味で使用する場合には、「体裁を取り繕う」という表現もあります。なんとかして面目を守ろうとする様・見た目や世間体を気にして振舞う様を表現する際に使用します。

書類などの見た目に対しては「体裁よく整える」とも

先述した「体裁が悪い」という表現は「世間体が悪い」というニュアンスだけでなく、書類や文書の見た目に対しても使用できる表現です。例えば、書類の見た目が悪い場合に「体裁が悪い」と使用します。さらに、この「見た目の悪さを整える・修正する」という意味合いで使われるのが「体裁を整える」あるいは「体裁よく整える」という表現です。「見た目をよくする」というニュアンスでは、「体裁よく~する」という表現も便利です。

例文
  • 明日の会議資料の体裁を整える
  • 弁護士に契約書の体裁を整えてもらうよう依頼した
  • 新しく入手したコレクションを体裁よくディスプレイする
  • 体裁よく盛り付けることで、料理は見た目にも楽しめるものだ

「体裁が整う」「体裁をなす」は相応の形式が成り立つこと

「体裁を整える」ではなく、「体裁が整う」と使うこともあります。簡単に言うと「見た目が整う(一定水準まで達した)」という意味で使われる表現です。たとえば、「式典としての体裁が整う」とは、「式典としてのかっこうが付いた」「式典として成立するだけの水準に達した」ともいえるでしょう。同様の意味では、「体裁をなす」という表現も挙げられます。

例文
  • 準備は多忙を極めたが、何とか謝恩会としての体裁が整った
  • この資料は提案書としての体裁をなしていない

「体裁」の類語

似た意味の単語は「世間体」「人目」「外聞」など

「体裁」と似た意味の単語は「世間体」や「人目」「外聞」が挙げられます。「世間体」とは、「世間に対する体裁・みえ」という意味で、「体裁」という言葉と同じような意味を持ちます。「体裁」の言い換えとして使えることもしばしばです。「人目」は文字通り「人の目」のこと、つまり「他人の目(視線)・世間の人の目」という意味です。「外聞」には、「評判・うわさ・その結果としての体裁」という意味があります。「外聞」もまた、「世間体」「体裁」と同じような意味と言えるでしょう。

例文
  • 世間体が悪い
  • 人目を気にする
  • 外聞が悪い

「体裁」の英語訳

「体裁」は直訳すると「appearance」や「form」

「体裁」を英語で表現する場合には、「外見」という意味の「appearance」あるいは「形式」という意味の「form」をあてることができます。たとえば、「体裁を気にする」は「She is only concerned with appearances.(彼女は体裁ばかり気にしている)」といった表現が可能です。一方、「体裁が悪い」という場合には「気まずい・きまりが悪い」という意味の慣用表現「feel awkward」を用いることが多いでしょう。たとえば、「 I felt awkward making such a huge mistake.(あんなに大それた間違いをして体裁が悪かった)」と表現できます。

また、日本語の意味をかみ砕いて英訳することも多く、次のように文脈に応じた単語を使って表現することもしばしばです。

例文
  • She arranged the flowers nicely.(体裁よく花を生けた)
  • He cares about what people would say about him.(彼は体裁ばかり気にしている)
  • She worries too much about how people would see her.(彼女は体裁を気にしすぎだ)

まとめ

「体裁(ていさい)」とは、「見た目・外見」という意味の単語でしばしば「世間体」という意味で用いられます。「体裁が悪い」とは「見た目が悪い・世間体が悪い」、「体裁を保つ」は「世間体を保つ(恥をかかないようにする・面目を保つ)」の意味です。ビジネスシーンでは、書類や文書の見た目に対しても用いられることが多く、是非とも覚えておきたいワードです。