「観点」の意味は?使い方・例文解説と類語「視点」との違いも紹介

「教育的観点から言うと」「学術的観点に立つと」などという風に、立場やモノの見方を表現する際に「観点」という表現を用いることがあります。本記事ではこの「観点」の詳しい意味と使い方について、例文で解説しました。また、似た意味を持つ「視点」など類語との違いや英語訳についても触れています。

「観点」の意味とは?

「観点」の意味は”立場・見地”

「観点」の意味は、“立場・見地”です。何かを考えたり判断したりする際の立場や根拠とする立場を表す際に「観点」と使用します。「観点」の「観」とは、”みる・ながめる”といった意味です。なお、「観点」は”教育的観点”のように抽象的な物事に対して使われることが多いのも特徴です。

「観点」の使い方と例文とは?

「観点を持つ」とは”見地を持つ”という意味

「観点」を「持つ」という動詞で使う場合は、”見地を持つ・立場に立つ”という意味になります。たとえば、「経済的観点ではなく、環境保全の観点に立って考えるべきだ」というと「環境保全の見地を持って考えるべきだ」あるいは「環境保全の立場で考えるべきだ」ととることができるでしょう。また、”~な考え方・判断基準に立つ”という意味合いでも用いられる表現です。

例文
  • 部長とじっくりと話したことがきっかけで、新しい観点を持つようになった
  • 新しい観点を持つことは人としての成長には欠かせないのかもしれない

「観点に立つ」とは”~の立場になる”ということ

「~の観点に立つ」というと、”~の立場にたつ・~の立場になる”という意味です。たとえば、ある物事を考える際によりどころとする考え方を指し示す場合に「~の観点に立つ」とよく使用します。「観点を持つ」と似たニュアンスでも使用できますが、よりどころ・根拠を示す場合には「観点に立つ」という表現が多いかもしれません。

例文
  • 教育的観点に立つと、この方針が間違っていることは明白だろう
  • 開発におていは、ユーザ側の観点に立って考えることが大切だ

「観点を変える」とは”見方・判断の仕方を変える”こと

「観点を変える」とは、”物事の見方や判断の基準を変える”という意味です。自らの思考の基盤を変える、あるいは、考える次元を変えるなどのように大きく変化する様を表す際に用いられます。

例文
  • 観点を変えると、思いもよらなかったことに気づかされる
  • 行き詰った時は、観点を変えてみることも大切だ

「観点を絞る」とは特定の見方に立つこと

「絞る」とは、”雑巾を絞る”のように「強く握り、ねじって水分を除く」という意味の他、「広がっているものを小さくまとめる」という意味も持ちます。つまり、「観点を絞る」というと、”いくつもある観点からひとつを選ぶ”あるいは”広い視野ではなく小さい視野で物事を考える”というニュアンスと言えるでしょう。

「~の観点から」とは”~の立場から”の意味

「観点」は、しばしば”~の観点から考えると”や”~の観点で言うと”のように使われることもあります。この場合、「~の立場(考え方)から」や「~の立場でいうと」という表現に言い換えることができるでしょう。

「観点」の類語とその違いとは?

「観点」の類語”視点”は目に見えるものによく使う

「観点」と似た意味の単語に「視点」が挙げられます。「視点」とは、文字通り”目の焦点が合っている点・物事を考える立場”という意味も持ちます。

この意味では、「観点」と近い意味を持つ単語と言えるでしょう。ただし、その漢字の意味から「視点」は具体的に見えるもの・見られているもの、あるいは絵や写真に対して使うことが多いのが特徴です。たとえば、「高齢者の視点に立つ」などと使います。一方の「観点」は、思想など抽象的な事柄に対して使うことが多く、広く見渡すようなニュアンスを持つ点で異なります。

「観点」は”見地・見解”との言い換えも

「観点」と似た意味を持つ単語には「見地」「見解」も挙げられます。「見地」は”観点”の意味としても紹介しましたが、置き換えとしても使える単語です。

「見解」もまた、”考え・評価・意見”などの意味を持ちます。ただし、「見解」は”考えていること・考え”という意味で用いられ、ニュアンスには違いがあります。たとえば「見解を聞かせてください」という使い方はできますが、「観点を聞かせてください」という使い方はできません。

「観点」の英語訳とは?

「観点」は英語で”perspective”

「観点」を英語で表現する場合は“perspective”という単語を使用します。たとえば、「教育的観点から」は、”from a educational perspective”となります。

他にも、「point of view」というイディオムもありますが、この場合はやや”個人的な視点”というニュアンスが加わる点がポイントです。たとえば、「From a doctor’s point of view~」などといった使い方ができます。他にも、特定の人物による立場・考え方を意味する表現では「standpoint」という単語もあります。

まとめ

「観点」とは、”物事を考えたり判断したりする際の立場・見地”という意味の単語です。「~の観点でいうと」や「~の観点では」のように、考えの根拠を示す際によく用いられます。「視点」と似た意味を持つ表現ですが、微妙なニュアンスの違いもあり、「観点」の方がやや広いニュアンスを持つ表現と言えるでしょう。