「特段」の意味と使い方とは?ビジネス例文と類語との違いも解説

「特段の事情がない限り~」や「特段のご配慮ありがとうございます」など、ビジネスシーンでは「特段」という表現をしばしば耳にします。本記事ではこの「特段」の詳しい意味とその使い方について例文を挙げながら解説します。また、「別段」「格別」など類語との違いや英語訳についても紹介しました。

「特段」の意味とは

「特段」とは「特別」という意味

「特段」とは、簡単に言うと「特別」という意味です。「ほかのものとははっきりとした区別がある様」あるいは「ほかとは区別して扱うこと」を表現する場合に使用することができ、「良くも悪くも他とは差がある様」を表現できる単語です。

「特段の」や「特段に」の形でよく用いられますが、話し言葉というよりは書き言葉として敬語表現とともに使うことができます。

「特段」の使い方と例文

「特段の配慮」は感謝の際によく使う表現

「特段」は「特段の配慮」という表現で感謝を述べる際によく用いられます。この場合、「特別な配慮をしていただき~」や「特に気にかけていただき~」といったニュアンスで用いられることが多いでしょう。

例文
  • 特段のご配慮ありがとうございます
  • 特段のご配慮をいただき、感謝申し上げます

「特段の事情」は「普通とは異なる特別な事情・理由」を指す

「特段の事情」とは、「一般的な事情(理由)とは異なる、特別な事情(理由)」を指す場合に用いられます。たとえば、「原則としてはNGだが、特例は認める」というような場合に、「特段の事情がある場合は~」と使うことがあります。

例文
  • 特段の事情がない限り、キャンセルはご遠慮ください
  • 特段の事情がある場合は、コールセンターまでお問合せ下さい
  • 特段の理由がない限り、セミナーには出席するべきだ

「特段の支障はない」「特段問題ない」と否定文でも可

「特段」は、否定文でも用いることができます。たとえば、「特段の支障はない」あるいは「特段問題ない」といった表現でよく用いられます。この場合、「これといった支障はない」あるいは「これといった問題はない」という意味にとることができるでしょう。「思ったよりも支障はなかった」という場合や支障や問題がないことを強調したい場合にも使うことのできる表現です。

例文
  • 天候による影響が懸念されたが、特段の支障はなかった
  • システムの変更に伴い本日から手順が変わったが特段問題はなさそうだ

「特段」と類語の意味と使い方の違い

「特別」は「ほかの物事と異なる様」を表す

「特段」の意味としても記載したように、「特段」と「特別」は同じ意味を持つ単語です。「特別」は、「良くも悪くも他とは異なっている様」を意味し、「他とははっきり区別されていること」「物事の度合い・程度が際立っている様」に対して使用します。

「特段」が主に書き言葉として使用されているのに対し、「特別」は話し言葉でも広く用いられています。

「別段」は否定語とともに用いられるのが特徴

「別段」もまた、「良い意味でも悪い意味でも他とは異なっていること」を指しますが、「別段」はとりわけ否定語とともに用いられる点が特徴です。「複数あるものの中で際立ったものとして言うほど○○ではない」という意味で、「別段○○ない」という表現でよく使います。

例文
  • 別段悪いわけではないが、いまいちパッとしない
  • 別段おなかがすいているわけではないから、お店のチョイスは任せるよ

「格別」は「普通とは程度が違う様」を表す

「格別」とは、「程度が違うこと」を表す表現で、「同じように見えても中身には差があること」「格段の違いがある様」を指して使用します。ビジネスシーンでは特に、「格別のご高配を賜りありがとうございます」や「格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます」などの表現でよく用いられます。

また、「優れている」というニュアンスでもよく用いられるのが特徴で、「格別だ」というと「特に優れている」という意味になります。

例文
  • この店の料理は格別だ
  • 夏の暑い日に飲むビールは格別に旨い

「特段」の英語表現とは

「特段」は英語で「special」「particular」

「特段」を英語で表現する場合には「special」を使用します。「special」には「特別な」という意味があり、たとえば「特段の配慮」は「special consideration」と表現することができるでしょう。また、「特段の事情がない限り」を英語にする場合は、「Unless there are special circumstances,~」とします。

また、「特段」という意味の単語には「particular」も挙げられます。「I do not have anything to particular report to you.(特段、ご報告することはございません)」といった使用が可能です。

まとめ

「特段」は「特別」と同じ意味で用いられる単語で、ビジネスシーンでは「特段の事情がない限り」や「特段のご配慮」といった表現でよく用いられます。「特別」という単語よりもやや改まった印象を与えることから、主に書き言葉として用いられるのが特徴です。また、「特段支障はない」と否定語とともに用いることで「これといった支障はない」という意味で使うこともできます。