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「ロマンチスト」の意味と性格の特徴とは?対義語・類義語も解説

「ロマンチスト」と言うと夢見がちな人、現実離れした人というイメージがあるかもしれませんが、男性にはロマンチストが多いとされてあなたのすぐ側にもいるかもしれません。

今回は「ロマンチスト」の意味と例文、語源となったロマン主義や英語表現に加えて、ロマンチストの特徴を紹介。また対義語や類義語も解説します。

 「ロマンチスト」の意味とは

「ロマンチスト」とは「夢や空想を好む人」のこと

「ロマンチスト」とは主に夢や空想を好む人という意味で使われます。時には夢や空想に夢中になっていることから、現実離れしている人浮世離れしている人のように解釈されることもあります。

またロマンチックなことを想起させることから、「ロマンチスト」は夢や空想も愛や甘美なものを連想させるようなものを好む人という意味で使われることもあります。

 「ロマンチスト」を使った例文

  • 「彼女を一目見ただけで恋に落ちた彼はロマンチストだ」
  • 「彼女の語る未来は夢の出来事のよう。ロマンチストなのね」
  • 「一般的に女はリアリストで、男はロマンチストだと言われるけれど、男女の別れ際を想像すると納得する。女は吹っ切るのが早いし、男はだらだらと前の女の話をする」

 「ロマンチスト」の性格・特徴とは

「ロマンチスト」は理想や夢を追いかけるタイプの人

「ロマンチスト」の特徴は、理想や夢を追いかける傾向があり、そのため現実を見失うようなタイプだと言われています。自分本位のことも多々あるが、感性が豊かで仲間意識が強いときもあります。

また傾向として、今が楽しければいいという考えの持ち主が多いとも言われています。

ロマンチストは男性に多いという説も

ロマンチストは女性よりも男性の方が多いようです。女性はロマンチックなことへの憧れはあっても、それは現実とは違うと考える現実主義的な考え方を持つ人が多いのに対して、男性は理想や夢を追い求める傾向があると言われます。

しかし、ロマンチスト的な傾向に性別差があることが証明されたわけではありません。

「ロマンチスト」の対義語とは?

「リアリスト」とは現実主義者のこと

「リアリスト」とは現実に即して物事を考える人のことで、現実主義者とも言われます。夢や空想を好むロマンチストの対義語とされるのは、夢や空想の対義となるのが現実で、その現実を重んじる人が「リアリスト」だからです。

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「ニヒリスト」はロマンチストの対義語にはならない

ロマンチストの対義語としてニヒルストが挙げられることがありますが、ニヒルストはロマンチストの対義語ではありません。

ニヒリストとはニヒリズムを信奉している人のことで、そのニヒリズムとは物事に価値や秩序、権威などを見いだせず、すべてを否定するようなものの考え方のことです。

ロマンチストは夢見がちの人と意味ですから、夢の反対は目が覚めた状態、つまり現実的なこととなります。ニヒリストは物事を否定する考え方をする人のことですから、ロマンチストの反対語にはなりません。

「ロマンチスト」の類義語・言い換え表現

「夢想家」または「ドリーマー」で夢見がちな人

「夢想家」とは夢のようなことを常に考えているような人のことです。その夢が実現するかしないかは重視されず、その夢想に夢中になっているような人を指します。

夢想家の英訳から生まれたカタカナ語が「ドリーマー」で、夢想家と同義として使われています。

「ロマンチスト」も「夢想家」と同様に現実的な視点が欠けていますが、「夢想家」は夢のような当てもないことを考える人であり、一方「ロマンチスト」は愛などロマンチックなものを連想させるような夢をよく見ているような人として使い分けられます。

「空想家」とはありえないことを思い巡らしている人

「空想家」とは現実的にはあり得ないことをいろいろと思い巡らしているような人のことです。

「ロマンチスト」は夢や愛を想い描いている傾向があるのに対して、空想家が思い巡らす内容に制限はないという違いがあります。

 「ロマンチスト」の由来と英語表現

 「ロマンチスト」は「ロマン主義の人」が由来

「ロマンチスト」の意味は前述した夢や空想を好む人という意味で使われますが、本来はロマン主義(※18世紀末から19世紀にヨーロッパで興った芸術思想のひとつ)を信奉する人を意味しています。

ロマン主義は各国によって特徴の違いがありますが、共通することは、感情や個性、自由を尊重して自己を開放することを主軸として、自然との一体感、さらに神秘的なものへの憧れなどの傾向も生まれたことが特徴です。

ロマン主義者はゲーテや森鴎外

「ロマン主義者」として知られるのは、文学では英国のワーズワース、ドイツのゲーテやホフマン、フランスのユゴーが挙げられます。また絵画ではドラクロワ、音楽ではショパン、シューベルトなどが有名です。

日本でも明治中期に浪漫主義として文学界を中心に興り、森鴎外や島崎藤村などが活躍しました。

「ロマンチスト」は英語で「romantic

「ロマンチスト」は英語で「romantic」です。「romantic」は形容詞として使われると夢想的な空想的なという意味になりますが、名詞として使われるとロマンチストになります。

また「彼をロマンチストだ」という文を英訳するとき、「romantic」を名詞として使うこともできますが形容詞として使っても同じ意味合いの文章になります。

「彼はロマンチストだ」の英訳
  • “He is a romantic.”
  • He is romantic.

romanticist」というロマン主義を意味する「romantic」に~する人という意味を表す接尾語「ist」を付けた表現もありますが、「ロマンチスト」の意味合いでは「romantic」を使った方が一般的です。

まとめ

「ロマンチスト」とは夢見がちな人でも特に愛や甘美なものを考えがちな人のことを指します。女性よりも男性にロマンチストが多いと言われていますが、皆さんの周りにもロマンチストな男性をいませんか。夢を追い求めているような男性を見かけたら、その人はきっとロマンチストでしょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。