「雄々しい」の意味は？「雄々しい人」など使い方と類語・対義語も

「雄々しい姿」「雄々しい人」など、勇ましい様などを形容する際に「雄々しい」という表現が用いられることがあります。本記事では、この「雄々しい」の詳しい意味とその使い方について詳しく解説しました。また、「雄々しい」の類語や対義語、英語訳についても触れています。

「雄々しい」の意味とは

「雄々しい」とは「男らしく勇ましい様」のこと

「雄々しい」とは、「男らしく勇ましいこと」「いさぎよく力強い様」などといった意味の単語です。たとえば、困難に直面しても勇ましく立ち向かう姿や男気溢れる様などを指して「雄々しい」と表現します。

「雄々しい」の読み方は「おおしい」

「雄々しい」は、「おおしい」と読みます。「雄」の字は、動物の「オス」を意味する漢字で、「雄々しい」の意味もまさにこの漢字に由来します。また、「男男しい」と書いて「おおしい」と読むこともあるようです。

「雄々しい」の使い方と例文

力強い人・精力あふれる人に対して「雄々しい人」と使う

「雄々しい」は、一般に「男らしい」と表現されるような人を指します。たとえば、力強い人・精力あふれる様を指して、「雄々しい人」あるいは「雄々しい姿」と表現することが多いでしょう。また、堂々としている様・自信がありたくましい人などに対しても使用することができます。

「雄々しくふるまう」という表現で使うことも

「雄々しい」は、人や姿だけでなく、行動に対しても使用することができます。たとえば、「雄々しく立ち向かう」や「雄々しくふるまう」といった表現が可能です。

「雄々しい」は女性に対しても使える

「雄々しい」は、勇ましい様・力強い様を表す単語ですが、女性に対しても使用することができます。女性が勇敢に物事に立ち向かう様、あるいは女性の潔い姿に対して「雄々しい」と表現しても問題はありません。ただし、「雄」という単語が持つ男性的というイメージは伴うため、状況によっては控えた方が無難でしょう。

「雄々しい」の類語・類義語とは

似た意味の表現は「男らしい」「勇敢な」など

「雄々しい」と似た意味の単語には、「男らしい」や「勇敢な」などが挙げられます。他にも、力強さや頑健さ、精力的な様などを表す単語は、いずれも「雄々しい」と類語関係にあると言えるでしょう。

「猛々しい」も類語のひとつ

「雄々しい」と似た意味の単語には、「猛々しい」も挙げられます。「猛々しい（たけだけしい）」には「力強い様・勇ましくて強いこと」という意味があり、「雄々しい」と似た意味の表現と言えるでしょう。

ただし、「猛々しい」には、「図々しく厚かましい」という意味もある点が大きな違いです。たとえば、「盗人（ぬすっと）猛々しい」というと、「悪いことをしたのに開き直る様」を表しています。

「猛々しい」にはどうしてもこの「図々しい」のイメージを強く持つ人も多いことから、一般に「勇ましい姿」を意味する褒め言葉としては「雄々しい」を使った方がベターです。

「雄々しい」の対義語とは

反対の意味を持つのは「女々しい」

「雄々しい」と反対の意味を持つ表現は「女々しい」です。「女々しい（めめしい）」とは、「意気地がない様・思い切りの悪い様・柔弱であること」などの意味を持つ単語で、基本的に男性に対して侮蔑的・否定的なニュアンスで用いられます。

たとえば、「男のくせに女々しい奴だ」などとよく使われます。

「雄々しい」の英語訳

英語では「brave」などを使用するのが妥当

「雄々しい」を「男らしい」という意味で直訳した場合、「manly」や「like a man」といった表現が用いられます。もう少し日本語の「雄々しい」のニュアンスを反映させたい場合には、「brave（勇敢な）」や「gallant（勇敢な）」などの単語が良いでしょう。また、同じく「勇敢な」という意味を持つ単語には「valiant」も挙げられます。

まとめ

「雄々しい（おおしい）」とは、「勇ましい様」「凛として潔い様」を形容する表現です。端的に言うと「男らしい」と称される様を指しますが、「勇敢な」「堂々としている」などの意味で女性に対して使用することもできます。ただし、女性に使う場合には単に「男まさり」という意味にとられないような配慮も必要な表現です。