職務経歴書は正社員としての職歴や職務経験をまとめた書類ですが、アルバイトでも就職希望先へのアピールになれば記載することができます。
今回は職務経歴書に書けるアルバイト経験と書かない方がいいアルバイト経験の目安の他に、職務経歴書のアルバイト経験の書き方をテンプレートと併せて紹介します。
アルバイト経験を職務経歴書に書くべきか?
アルバイト経験も立派な職歴なので書くべき
「職務経歴書」とは社員として働いた経歴や実務経験をまとめた書類です。アルバイトやパートは正社員ではないため実務経験としての実績としては認められないと思われがちですが、アルバイトやパートも職務経験をしたことに変わりありませんので、アルバイト経験も職務経歴として書いていいのです。
特に応募する職種と関係のあるアルバイトで、アルバイトを通して得た経験やスキルが役立つと考えられるのであれば、アルバイト経験がアピールポイントになります。
学生時代のアルバイト経験でも自己PRにつながるなら記載
職務経歴書には学生時代のアルバイト経験を記載しないのが基本です。しかし学生時代のアルバイトでも1年以上の勤務で、応募する職種と合うスキルや職務経験があるのならば記載することもできます。
たとえば、飲食店での仕事は飲食業界への就職に有利ですし、コンビニでのアルバイトは接客・サービス業経験としてアピールできます。正社員として変わらない実務をしていたのであれば、立派な自己PRになるでしょう。
どんなアルバイト経験を書けばいい?
アルバイト経験の記載の目安
職務経歴書にアルバイト経験の記載に関して目安となるのは、大学卒業後にしていたアルバイト経験や、応募する企業と業種にアピール材料となる程度のスキルや実務経験を得たアルバイト経験です。また長期のアルバイトや長期でなくても離職中のアルバイトなら無職の期間が短いことをアピールする上で有効的です。
- 大卒後、就職の代わりにしていたアルバイト経験
- アピールになるスキルや実務経験を得たアルバイト経験
- 1年以上継続したアルバイト経験
- 離職中の3ヶ月以上のアルバイト経験
アルバイトをしていた理由も記載
職務経歴書にアルバイト経験を記載する場合、なぜアルバイトとして働いていたのかの説明が大切です。人事担当者はどうして正社員ではなくアルバイトとして働いていたのかという点について気になるからです。
アルバイトをしていた理由にはいろいろあると思いますが、理由例としては次のようなものが挙げられます。
- 資格取得のための勉強をしていた。
- 新卒での就職活動がうまく行かなかったため、自己啓発の機会としてアルバイトをしていた
- 正社員として働く以外の夢があり、その夢に向かって活動していた。
記載しない方がいいアルバイト経験とは?
記載していいアルバイト経験がある一方で、職務経歴書に記載しない方がいい、また記載する必要のないアルバイト経験もあります。それは次の通りです。
- 3ヶ月以下の短期間のアルバイト
- 応募先への自己PRに繋がらないようなアルバイト経験
短期間のアルバイトでキャリアに繋がらないアルバイトだと応募先に提出する職務経歴書の職歴のひとつとして数えにくいです。また就職希望する職務と関係のないアルバイトは人事担当者の興味を引かないため、上記のようなアルバイト経験は職務経歴書には記載しない方がいいでしょう。
アルバイト経験の職務経歴書の書き方とテンプレート
アルバイト経験は企業名の後「(アルバイト)」と続ける
アルバイト経験の場合、企業名を記載した後、カッコで職業形態である「アルバイト」を書き入れます。それに続く業務内容などの説明などは他の職歴の書き方を変わりません。
職務経歴書のテンプレート3例
ここでは、アルバイト経験を簡潔に書く例と、アルバイト経験を通してスキルを含めて自己PRをする例、さらにアルバイトから正社員として登用された例の書き方を紹介します。
年 | 月 | <職歴> |
2018 | 3 | イタリアンレストラン「グラッチェ」入社(アルバイト) |
ホールでの接客、配膳業務、店舗清掃 | ||
2019 | 9 | 一身上の都合により退職 |
年 | 月 | <職歴> |
2018 | 3 | イタリアンレストラン「グラッチェ」入社(アルバイト) |
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2019 | 9 | 一身上の都合により退職 |
年 | 月 | <職歴> |
2018 | 3 | イタリアンレストラン「グラッチェ」入社(アルバイト採用) |
ホールでの接客、配膳業務、店舗清掃 | ||
2019 | 9 | イタリアンレストラン「グラッチェ」正社員登用 |
【基本】職務経歴書の形式と書き方
職務経歴書の3つの形式と選び方
職務経歴書には「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」と三つの形式があり、そのいずれかの形式に沿って職務経歴書を書きます。
- 編年体式
- 逆編年体式
- キャリア式
職務経歴書の形式の選び方は、職務経歴書は企業が求めていることと一致するような書き方を選ぶことです。例えば、スキル面を重視する企業ならキャリア式、職歴に一貫性がないならばスキル面の説明や人物像をアピールできる編年体式を選ぶなど、職務経歴書を通して応募先に合わせて自己アピールができる形式を選びましょう。
職歴を正直に書く
職歴は正直に書くことが基本で、職歴が少ない場合は在職期間や社名、業務内容の他にも自己PRにつながるような職務経験を書くことができます。一方、職歴として複数社あり数が多い場合には応募先に合わせて職歴を減らして記載することもできます。
用紙は1~2枚、パソコンで作成
職務経歴書は1枚~2枚にまとめて、パソコンで作成します。人事担当者は一度にたくさんの応募書類を処理しなくてはならないので、簡潔でわかりやすい職務経歴書を作るように心がけましょう。
参照:「職務経歴書」のフォーマットとは?書き方とテンプレートも紹介
まとめ
職務経歴書は本来ならば正社員として働いた職務経験をまとめた書類ですが、アルバイトであっても職務経験として自己PRにつながるのであれば記載することができます。勤務歴1年以上、または十分な職務経験としての実績などがあるかどうかが記載の目安です。