「世情」の意味とは?使い方や「世情に疎い」などビジネス例文も

新型ウイルスによる感染症の蔓延で日常が大きく変わった2020年、「世情」という単語を耳にした人も多いのではないでしょうか。本記事では「世情」の詳しい意味とその使い方について例文で解説しました。また、「世情」と似た意味を持つ類語にについても触れています。

「世情」の意味とは

「世情」とは「世の中の有り様」という意味

「世情」とは、「世の中の有り様」を意味します。「世間一般の動き・様子」や「世間の事情」を意味して「世情」と用いられることもあります。たとえば、「こんな世情だから仕事探しも楽じゃない」とは、長引く不況・景気の悪さなどの社会的事情・有り様を指していると言えるでしょう。

「世情」には「人情」という意味も

「世情」には上記に加え、「世間の人情」や「世俗の考え・俗人の心」などの意味もあります。ここでいう「俗人」とは、僧侶に対する一般の人を指します。ただし、この意味で用いられることよりも、先に挙げた「世の有り様」や「世間の事情」という広い意味で用いられることが多いでしょう。「人情」という意味で使用されることはあまりありません。

読み方は「せじょう」が一般的、「せいじょう」とも

「世情」は「せじょう」あるいは「せいじょう」と読みます。ただし、「せいじょう」という読みはまれであることから、正しく伝わらない懸念があります。一般には「せじょう」と読むと覚えておきましょう。

「世情」の使い方と例文

「世情の中」「世情により」と使用できる

「世情」は、「今の世間の状況」や「世の中」という広い意味で「世情の中」あるいは「世情により」などの表現で用いられます。その意味からも分かるように、個人的な事情ではなく、社会全体の状況などを指して用いるのが特徴です。他にも、「世情を鑑み」や「世情を考慮し」などの表現も挙げられるでしょう。

例文
  • このような世情の中、本年度のイベントは一旦すべて中止とさせていただきます。
  • 世情により、スケジュールの大半が変わってしまった。
  • 世情を鑑み、今年の帰省は取りやめにした。
  • こんな世情だからこそ、喜ばしいニュースが欲しい。

「世情が落ち着く」もよく使う表現

「世情が落ち着く」とは、「世間の状況が落ち着いたら」という意味になります。たとえば、「世情が落ち着いたらご連絡差し上げます」とは「世間の状況が落ち着いたら連絡します」という意味です。

例文
  • 世情が落ち着くまではしばらくかかるだろう。
  • 世情が落ち着くまで同窓会はやめておこう。
  • イベントなどの制限は緩和されたが世情が落ち着いたというにはまだ早い。
  • 世情が落ち着いた折には、またお会いできることを楽しみにしております。

「世情に明るい」「世情に疎い」などと使うことも

「世情」は、「世情に明るい」あるいは「世情に疎い」という表現でもよく用いられます。この場合の「明るい」とは「その物事によく通じている」という意味で「世情に明るい」で「世の中の事情に詳しい、よく知っている」という意味になります。政治・経済など分野を限定せず、「社会全体」という広い意味で用いた例と言えるでしょう。

一方、「世情に疎い(うとい)」とは、「世の中で話題になっている事柄、その状況などをよく知らない」という意味になります。

例文
  • 新しいコメンテーターは人柄だけでなく世情に明るいことでも評判だ。
  • 世情に疎いと取引先との世間話にも付いていけない。
  • 父は定年退職してからめっきり世情に疎くなってしまった。

「世情に通じている」は二通りの解釈が可能

「世情に通じている」という場合、二通りの意味にとることができます。ひとつめは、「世の中の事情をよく知っている」つまり「世情に明るい」と同じニュアンスです。もうひとつは、「世間の人情をよく知っている」という意味です。文脈に応じた読み取りが必要になります。

「世情」の類語とは

「社会全体の様子」を意味する単語が類義語にあたる

「世情」の類語には「社会全体の様子・状況」を意味する表現が挙げられます。たとえば、「社会情勢」「社会状況」などの表現のほか、「時流」や「時勢」も類語のひとつと言えるでしょう。

「時流(じりゅう)」には「その時代の風潮・傾向」という意味があり、「時勢(じせい)」とは「時代の情勢」という意味の単語です。また、「世論(せろん:世間一般の人々の意見)」も似た意味といえるでしょう。

同じ読みをする「世上」は若干意味が異なる

「世情」と全く同じ読みをする単語に「世上」が挙げられます。「世上」とは、「世の中・世間」という意味の単語です。

このように、「世情」と「世上」には若干意味に違いがあり、「世情」とは「世上の様子・有り様」ともいうことができるでしょう。

まとめ

「世情」とは、「世間の動き」や「世の中の有り様」という意味の表現です。「世情の中」や「世情が落ち着く」などの表現のほか、「世情に疎い(明るい)」という言い回しでもよく用いられます。たとえば、困難な情勢においてその状況を嘆くような場合などにも使用される表現です。