「合意」の意味とは?類語の「同意」との違いや使い方・例文を解説

イギリスのEU離脱に関する報道では「合意なき離脱」というワードをしばしば耳にしましたが、「合意」というワードはビジネスシーンでもよく耳にします。本記事では「合意」の意味と併せて「合意の上」「合意書」など使い方を例文で解説しました。また「同意」など類語との違いや英語訳にも触れています。

「合意」の意味とは

「合意」とは「意思が合致すること」を意味する

「合意(ごうい)」とは、「互いの意思が合致すること」という意味です。ある事柄について、複数の人・組織の意見が同じになる様を指して「合意」と言います。

「合意」の使い方と例文

「合意する」「合意した」が基本的な形

「合意」は、「合意する」あるいは「合意した」という形で用いられます。「合意する(した)」という意味で「合意に達する(達した)」と表現することもあります。また「合意」の内容にそって何かをする場合には「合意に基づいて~」という表現もよく用いられるものです。

例文
  • 度重なる議論の末、ようやく合意に達した。
  • 妻の意思を尊重し、離婚に合意することになった。
  • 両者は契約合意に達した。
  • 今回の合意に基づいて、近日中に新たなプロジェクトが動きだすだろう。

「合意の上~する」は「合意の後で」「合意を条件に」という意味

「合意」は「合意の上」という表現でもしばしば用いられます。この場合の「~の上(で)」とは、「~の後で」「~を条件にいれ」という意味になるため、「合意の上=合意の後で、合意を条件に」といったニュアンスと言えるでしょう。「合意」後に何かの行動を促す場合にもよく用いられる表現です。

例文
  • 合意の上、署名捺印をお願いいたします。
  • 下記に合意の上、ご応募ください。
  • 合意の上でのご参加をお願いいたします。

また、「合意の上だ」というと「すでに合意済みだ」という意味になり、相手も同じ意見であることを意味します。

例文
  • 発注変更に伴う納期の遅延は相手も合意の上だ。
  • 先方は合意の上だが、上司の承認はこれからだ。

「合意書」は「合意した内容を明確にする書類」

「合意書」はビジネス文書のひとつで、「何かに合意した際に当事者間で交わされる書類」のことです。「合意」の内容を明らかにすることで後で齟齬(そご)が生じないようにするなどの役割があります。たとえば、契約書を交わした後に条件を追加したり、内容を変更したりする際に「合意書」を交わすことが多いでしょう。

「合意形成」とは「意見の一致を図ること」

「合意形成」とは「意見の一致を図ること」を意味します。ビジネスシーンでは「コンセンサス」というカタカナ語を使うことがありますが、この「コンセンサス」がまさに「同意形成」です。

「合意形成」は、様々な利害関係者の意見の一致、「合意」を図ることを意味し、会議などでは反対意見のない「全会一致」を指し用いられます。

「合意」の類語

「賛成する」「賛同する」などが似た意味の表現

「合意する」と似た意味の表現には「賛成する」や「賛同する」のように、相手の意見を良いと認めること、同じ意見を持つことを示す表現が挙げられます。また、やや間接的ですが、対立意見の中で納得できる妥協点を見つけることを意味する「折り合いをつける」も似た意味を持つと言えるでしょう。

「合意」と「同意」の違いは当事者の立場

「合意」と似た単語には「同意」もあります。「同意する」とは、「他人の意見に賛成する・承諾する」という意味です。「合意」と「同意」の意味は似ていますが、両者の違いは立場にあります。

「合意」は全員が同等の立場にある場合に用いられるのに対し、「同意」は一方が他方の意見を聞き入れるような場合、受け身の場合に用いられるのが特徴です。「同意した」というと「相手の意見を聞き入れ、賛同を示した」というニュアンスになります。

「合意」の反対語

反対の意味を持つのは「決裂」

「合意」と反対の意味を持つ表現には「決裂」が挙げられます。「決裂(けつれつ)」とは、「意見がまとまらず、分かれること」を意味します。他には、先に挙げた「折り合い」という単語をつかった「折り合いがつかない」や「まとまらない」などが対義的表現と言えるでしょう。

「合意」の英語訳

英語では「agreement」を使う

「合意」を意味する英単語は「agreement」です。「agreement」には「合意・同意」という意味があり、「mutual(双方の)」をつけて「mutual agreement」とすることもしばしばです。「consent(同意)」を使用し、「mutual consent」あるいは「common consent」と表現することもあります。

一方、「合意を得る」の英訳には、カタカナ語としても用いられている「consensus」を使用し「obtain consensus」や「get agreement」が、「合意に達する」は「come to an agreement」などが用いられます。

まとめ

「合意」とは「意見が一致すること」を意味し、「合意する(した)」の他、「合意の上で」や「合意に基づき」などの表現も日常的に良く耳にします。ビジネスでは、契約内容の変更時などに用いる「合意書」でも知られた単語です。「合意」と「同意」はほぼ同じ意味ですが、「同意」は受身な姿勢で用いられる点が特徴です。全員が同等の立場である場合には「合意」を使用するのが通例です。