「信条」の意味と使い方とは?「信念」との違いや例文・類語も解説

「あなたの信条は何ですか?」と問われたらどう回答しますか?「信条」には宗教用語としての意味もありますが、ビジネス会話ではほかの意味で用いらることが多いでしょう。本記事では「信条」の詳しい意味と共にその使い方を例文で解説しました。「信念」「信仰」など似た意味を持つ単語との違いや英語訳についても紹介しています。

「信条」の意味とは?

「信条」の意味は”固く信じている事柄”

「信条」の意味は、“固く信じ、守っている事柄”です。「正しいと信じて実践していること」を指して「信条」と使用します。

この「信条」は元々はキリスト教用語であり、”信仰の箇条・教義”の意味もあります。有名なものでは「使徒信条・アタナシオス信条」などが挙げられますが、日本で日常会話として用いられる場合は先述の”正しいと信じ、守っている事柄”という意味と考えてまず問題ないでしょう。

日本では「信条の自由」が認められている

日本国憲法では、その第19条で「思想および良心の自由」が認められています。端的に言うと、日本では「心の中で何を考え、何を思うのかについては自由であり、他人に干渉されない」と認められているのです。つまり、誰が何を信条としていようとも自由である、という風に言うことができます。

「座右の銘」と似た意味として用いられることも

「信条」は「座右の銘」と似た意味で用いられることがあります。たとえば、就活の面接が良い例で「あなたの信条は?」という問いには、「座右の銘は?」とほぼ同じ回答を用意して問題ないでしょう。

そもそも「座右の銘」には、”常に自分の心にとどめておき、戒めや励ましとする言葉”を指します。「信条」も”自分が固く信じ守っている事柄”という意味ですので、「常に心にとどめ大切にしていること」という意味では通じるものがあるということができます。

「信条」の使い方と例文とは?

「信条を持つ」「信条にする」などと使うのが一般的

「信条」は、”信条を持つ”や”信条にする”などの表現で用いられます。また、自らの「信条」を固く守るような場面では「信条を貫く」という表現を使うこともあります。

例文
  • 他人に流されず、しっかりとした信条を持つことは成功の秘訣かもしれない。
  • 何を信条にするべきかそう簡単に決めることはできない。
  • 誰に何を言われようと、私は私の信条を貫くまでだ。

「信条に反する」という表現もよく用いられる

「信条に反する」とは、”信条には合わない様”を表しています。「反する」という単語には、”反対になる・違反する・そむく”などの意味があります。

例文
  • 家族とはいえ勝手にスマホを見るのは私の信条に反する。
  • 信条に反するとはいえむげに断ることもできない。

「信条」と「信念」の違いとは?

「信念」は”個人的に正しいと信じること”

「信条」と似た意味の単語に「信念」があります。「信念」とは”正しいと信じる自分の考え・宗教心”という意味を持つ単語で、「信念を貫く」などの表現で用いられます。

違いは「個人的に正しいと信じる」の意味があるかどうか

「信条」も「信念」も”自らが信じる考え”を意味しますが、「信念」には”個人的に正しいと信じる事柄”という意味があるのに対し、「信条」には特に「個人的な」というニュアンスはないとされています。

「信条」の類語

「信条」と似た意味の単語は”主義”や”理念”

「信条」と似た意味の単語には、”自分の生き方や社会の在り方などに対する考え”を意味する単語が挙げられるでしょう。その意味では、「主義」や「理念・思想」などが類語ということができます。

また、”自分の思想や行動のルール”を意味するカタカナ語「ポリシー」なども類語と言えるでしょう。

「信仰」は”神を仰ぎ、ついていくこと”を意味する

「信仰」とは、読んで字のごとく”信じ仰ぐこと”を意味します。もう少し具体的に言うと、「神や仏など、神聖なもの(あるいは絶対視するもの)を信じ尊ぶこと」という意味です。

「信条」はそもそも”キリスト教の信仰の箇条”という意味がありますが、日本で一般に用いられる「信条」と「信仰」は全く異なる意味を持ちます。

「宗教」は”優れて尊く、神聖なものに対する信仰”のこと

「宗教」とは、”神など優れて尊く、神聖なものに対する信仰”を意味します。人間や自然を超越した存在を中心とし、その教えやそれに基づく行いを指しても用いられます。「信条」も、キリスト教という「宗教」から生まれたものですが、先述のように一般には”固く信じ、守っている事柄”を意味する点で異なります。

「信条」の英語訳とは?

「信条」は英語では”creed”や”principle”

「信条」は英語では“creed”“tenet”などの単語を使用します。「creed」には”宗教上の信教”のほか”信条・信念・主義”などの意味があります。「tenet」もほぼ同義で”(宗教の)主義・原則・信条”などの意味を持つ単語です。

また、”原理・原則”という意味を持つ「principle」や「信念」を意味する「belief」を使用することもあります。

例文
  • My belief is~.(私の信条は~)
  • This is an article of my creed.(これは私の信条のひとつだ)
  • It is against my principles.(それは私の信条には反する)

まとめ

「信条」とは”固く信じ守っている事柄”という意味の表現で、元々はキリスト教の宗教用語ですが、日本では宗教に関わらず用いられています。特に、ビジネスシーンでは「座右の銘」と同じような意味で用いられることもあり、面接等でも使用されます。面接で「信条」を問われた場合には宗教をこたえる必要はないと覚えておきましょう。