「処遇」の意味とは?使い方・例文や「待遇」など類語も解説

ビジネスにおいては評価や査定に際して「処遇」というワードを耳にすることがあります。本記事では「処遇」の意味をはじめ、「処遇を受ける」「処遇を決める」などの使い方について例文で詳しく解説しました。また、「待遇」などの類語や英語表現についても紹介しています。

「処遇」の意味とは

「処遇」は「それ相応の取扱いをすること」

「処遇」とは、「人を評価してそれ相応の取扱いをすること」あるいは「その取扱い方」を意味します。簡単に言うと、「その人に合った対応の仕方」意味する表現です。この「処遇」は、プラスの評価(対応)にも、マイナスの評価(対応)にも用いられます。

「処遇」の使い方と例文

「処遇を与える」「処遇を受ける」と使うことが多い

「処遇」は「処遇を与える」あるいは「処遇を受ける」などの表現でよく用いられます。たとえば、上司が部下に対して評価し何らかの対応をすることを「処遇を与える」といい、部下がその対応を受けることを「処遇を受ける」といいます。

例文
  • 前年度の業績に合った処遇を与える。
  • 経歴に合った処遇を受けることは当然だ。
  • 今回のミスでは、何らかの処遇を受けることになるだろう。

「処遇を決める」とは「対応・取扱いを決める」という意味

「処遇を決める」というと、「評価をし、何らかの対応を決める」という意味です。たとえば、「君の意見を聞いてから処遇を決めよう」というと「君の言い分を聞いてから処分を決定しよう」というネガティブな評価にとることもできます。

一方で、「現場責任者の意見を反映させてから人事部としての処遇を決めることとしよう」と使うと、「現場の意見を入れた正当な評価・取扱をしよう」というポジティブな意味にもとることができるでしょう。

「処遇」は良い・悪いなどの表現でも用いられる

人事評価に用いられることが多いため、どうしても降格・昇進といったニュアンスにとられがちですが、「処遇」には「相応の取扱い・対応」という意味があるため良い・悪いといった意味で用いられることも少なくありません。

例文
  • 先日急な依頼に対応したからか、営業部から経理に対する処遇が良い気がする。
  • 患者には評判の良い医師だが、院内での処遇は冷たいようだ。
  • 前職では散々な処遇だった。転職した今とは天と地ほどの差だ。

「~として処遇する」と地位について言及することも

「処遇」は「処遇する」という表現で用いることもあります。たとえば、「取締役として処遇する」と風に、地位や職務について言及する場合に使うことが多いでしょう。

「処遇改善」は給与アップなど労働環境の改善に対して用いられる

「処遇改善」とは、「取扱の改善」つまり「労働環境の改善」を指して用いられることの多い表現です。たとえば、給与のアップや休暇制度など福利厚生の充実などその内容は様々です。

「処遇改善手当」「処遇改善加算」は介護職員に対する国の制度

日本では近年、介護職員の労働環境が話題になりますが、その介護スタッフの「処遇改善」のために導入された制度が「処遇改善手当」や「処遇改善加算」です。介護保険サービスそれぞれに定めた一定の率をもとに計算された額が加算され、介護職員の処遇を改善するための手当が支払われます。ただし、同じ介護系の職種でも介護保険サービス以外では対象にはなりません。

医学・介護の現場では独特の意味で用いられることも

先述の「処遇改善加算」以外でも、医療や介護の現場では「処遇」が独特の意味で用いられることがあります。たとえば、精神医学の分野では事件を起こした被疑者の精神状態、深層心理などを調べることを「処遇」と呼びます。介護現場では利用者に福祉サービスを実施したり、それらを充実させたりすることを意味します。

「処遇」の類語とその違い

「処遇」の類語は「待遇」

「処遇」と似た意味を持つ単語は「待遇」です。「待遇」には、「雇用者による勤労者への取扱い」という意味があります。たとえば「待遇を改善する」と「処遇を改善する」はまさに同じ意味で用いられる例と言えるでしょう。

一方で、「待遇」は「人をもてなすこと」「ある地位に準じた扱いを受けること」という意味もあります。たとえば「待遇の良い旅館」や「部長待遇で迎えられた」などの表現が可能です。同じビジネスにおける使用例でも、「部長処遇」とは言わない点が相違点です。

「対応」や「扱い」も似た意味の表現

「処遇」と似た意味の表現には、「対応」や「扱い」なども挙げられるでしょう。「対応」には「相手の出方にあわせた態度をとる・ことを処する」という意味があります。一方、「処遇」は単に「各人に合わせる」というニュアンスを持つ点で異なります。

また、「扱い」とは「物の使用・操作」を意味することが多いですが、「待遇」の意味で使うことも可能です。たとえば、「散々な扱いを受けた」などの表現が挙げられるでしょう。意味としては「処遇」に近い部分もありますが、ビジネスシーンでは「処遇」のワードを好んで使うことも少なくありません。

「処遇」の英語訳

英語では「treatment」を使用する

英語で「処遇」を表現する場合には「treatment」を使用することが多いでしょう。「treatment 」は「(人などの)待遇・扱い」などの意味のほか「治療・手当」などの意味も持つ単語です。また、動詞で「処遇する」という場合には「treat」のほか「handle」や「deal with」を使うこともあります。

例文
  • the treatment of employees 従業員の処遇
  • a harsh treatment of~ ~への厳しい処遇

まとめ

「処遇」とは「人を評価して相応の扱いをすること」という意味で、端的に言うと「その人にあった対応・取り扱いをする」という意味です。ビジネスシーンでは「処遇を受ける」というと降格や昇進のニュアンスでとられることも多いですが、人からの取扱いに対して「散々な処遇」などといった使い方もできます。