「出勤」の意味と使い方とは?例文解説と類語との違い・対義語も

仕事に出ることを「出勤する」と言いますが、リモートワークの場合でも「出勤」の表現を使うことはできるのでしょうか。本記事では「出勤」の詳しい意味と併せて「出勤率」や「出勤困難症」など関連用語を解説します。また、「出勤」と似た意味を持つ「出社」との違いや対義語、英語訳についても紹介しています。

「出勤」の意味とは

「出勤」とは「仕事に出ること」「仕事をすること」を意味する

「出勤」とは、「仕事に出ること」「仕事に出ていること」という意味があります。仕事の種類や場所を問わず「仕事につとめること」「仕事をすること」を意味し、また「現在仕事をしている」という意味でも使用することができます。

「会社に行くだけ」ではなく業務することが「出勤」

「出勤」は、広義では「仕事に出ること(出ていること)」を意味しますが、厳密に言うと単に「会社に行くだけ」では「出勤」にはなりません。「業務を開始した時点=出勤」とみなされるため、会社に到着しただけという場合や仕事以外の目的で会社に来たという場合も「出勤」ではないのです。「出勤」は「仕事をしている時間」を意味すると言えるでしょう。

「出勤」はオフィスでの業務に限らず使える表現

「出勤」は先述の通り、場所を問わずに「仕事をすること・していること」を意味します。勤務先以外への外出や出張も業務に該当すれば「出勤」とみなされますし、リモートワーク・在宅ワークとして自宅で仕事をした場合にも勤怠管理上の「出勤」ということができます。

なお、人事・労務の認識としてはリモートワークも「出勤」に該当しますが、言葉の使用例としては「(家から出て)仕事に出向くこと」の意味で用いられることが多いでしょう。

「出勤」を使った表現・例文

「出勤」の例文

  • 今月は土曜日も出勤することになった。
  • 9月1日が私の初出勤の日となった。
  • 今年の最終出勤日は12月25日になりそうだ。

「出勤率」とは出勤日のうち実際の勤務日の割合のこと

「出勤率」とは、すべての労働日のうち実際に出勤した日数の割合のことで、有給(年次有給休暇)の付与日数の決定の際に用いられることでも知られています。一般に、「出勤率」が8割を超えた労働者に有給が付与されます。

計算方法

出勤率(%)=出勤日数÷全労働日×100

この「出勤率」の計算で気を付けたいのが、「出勤した日」のカウント方法です。「出勤した日(出勤日数)」には休日出勤した日は含まれないのが通例ですが、一方で遅刻・早退した日も「出勤」にカウントされます。

「出勤困難症」とは何らかの原因で会社に出勤することができなくなること

「出勤困難症」とは、何らかの原因で出勤することが困難になることを指します。「出勤不能症」あるいは「出社不能症」とも呼ばれます。「出勤=仕事をする・している」という意味の単語ですが、「出勤困難症」という場合は主に「会社に行くことが困難な状態・行きたくてもいけない状態」の意味になります。

「出勤困難症」の原因は人間関係から仕事のストレス、あるいは家庭や恋人との不調和など様々です。また、その症状も意欲の低下・腹痛・動悸・パニック症状まで多岐にわたります。

「出勤」の類語・対義語

似た意味の表現は「出社」

「出勤」と混同しやすい単語が「出社」です。「出社」とは「会社に仕事をしに行く」という意味で、仕事の場所を「会社」に限定した言葉です。そのため、公務員が官庁で仕事をする場合には「登庁」、研究所へ仕事に行く言葉「出所」などと使い分けられます。

また、同じ「会社に仕事に行く」という意味でも、自分の所属する会社以外(営業先・取引先など)に仕事に行く場合には「出社」と使わない点もポイントです。

なお、「出社時間」とは「会社に到着した時間」を意味し、「出勤時間」は「業務を開始した時間」という意味で区別されます。

例文
  • 始業15分前には出社しておくのがうちの暗黙のルールだ。
  • 人身事故で足止めをくらい出社できない。

反対の意味を持つ単語は「退勤」

「出勤」と反対の意味を持つ単語は「退勤」です。「退勤」とは、「勤務を終えて勤め先から出ること」を意味します。また、「業務を終えたこと」を意味して「退勤」と使うこともできます。

「勤務を終えて会社から出る」という意味では「退社」の表現を用いることもあります。「退社」を「その日の業務を終える」という意味で使うことは誤りではありませんが、「退社」は「会社を辞める」という意味もあるのが特徴です。たとえば、「鈴木はすでに退社いたしました」というと「今日はもう帰った」という意味なのか「会社を辞めてしまった」のかわかりづらいのです。そのため、「退社」と「退勤」は使い分けた方が無難です。

「出勤」の英語訳

「出勤する」は英語で「go to work」

英語で「出勤する」という場合には様々な表現があります。たとえば、「go to work」は文字通り「仕事に行く」ことを意味します。「出勤している」は「be at work」や「be present」などの表現が可能です。「come into work」などの表現も使えるでしょう。

例文
  • Today I went to work later than usual.(今日はいつもより遅く出勤した)
  • I take the train to work every day.(私は電車で出勤しています[電車通勤です])

また、「出勤日」は「work day」や「working day」などと表現します。「次の出勤日」は「next work day」となり、「My next work day is Monday.(次の出勤日は月曜日です)」などの表現が可能です。

まとめ

「出勤」とは「仕事に出ること」「仕事に出ていること」という意味があり、「仕事をしていること」を意味して「出勤」と使うこともあります。単に会社に行くだけでは「出勤」とはならず、「仕事をしていること」がポイントです。また、自分のオフィス以外の場所(営業先やリモートワークなど)で仕事をする場合にも「出勤」と使うことができるのも大きな特徴で、その点が「出社」との大きな違いとなります。