「いよいよ」の意味と使い方とは?漢字表記や例文・類語も解説

「いよいよ始まる」「いよいよ明日は…」など副詞「いよいよ」は様々な使い方をしますが、同時に文脈によって様々な意味にとることができます。本記事では「いよいよ」の意味や漢字表記、その使い方について例文で解説します。また、「いよいよ」と似た意味の表現や言い換えに使える類語、英語訳についても紹介しています。

「いよいよ」の意味とは

「いよいよ」とは「ついに・とうとう・ますます」などの意味

「いよいよ」とは、「ついに」「とうとう」「ますます」という複数の意味を持つ表現です。品詞では副詞に該当します。

たとえば、待ち望んだことが実現する様に対して「いよいよ~だ」と使用したり、程度が高まる様を指して「いよいよ雨が激しくなってきた」と使用したりすることができます。「いよいよ明らかだ」のように、不確定だったことが確定的になることを表す際に使うことも可能です。

「いよいよ」を漢字で書くと「愈々」

「いよいよ」は漢字では「愈々」と書きます。同じ漢字を重ねて「愈愈」としても間違いではありません。ただし、一般にはひらがなで用いられます。「愈々(愈愈)=いよいよ」という読みだけ頭の隅に置いておく程度で良いでしょう。

「いよいよ」の使い方と例文

「いよいよ始まる」「いよいよ明日は」は待ち望んだことが始まる様

「いよいよ始まる」や「いよいよ明日は~」といった表現は、待ち望んでいたことがやっと実現する様、成立する様を表す際に用いられる言い回しです。「とうとう」や「ついに」のニュアンスとなります。

例文
  • いよいよ明日が最終面接だ。
  • いよいよ結婚式当日を迎えた。
  • 年末ジャンボ宝くじの販売がいよいよ始まる。
  • いよいよ決勝戦開始だ。

「いよいよの時」は重大な事態に直面している様・ぎりぎりの状況を表す

「いよいよの時」は重大な事態に直面している様、あるいは深刻な事態に至ろうとしている場合に用いられます。「いよいよの時=いざという時」のニュアンスです。

例文
  • いよいよの時はよろしく頼むよ。
  • いよいよの時は先輩に頼ろう。
  • いよいよの時までは何とか自分ひとりで持ちこたえたい。

「より一層」の意味で用いることも可能

「いよいよ」を「より一層」「ますます」の意味で使うこともできます。たとえば、「いよいよ雨が強くなってきた」というと「より一層雨が強くなってきた」という意味です。「いよいよ事態が悪化してきた」なども「より一層」の意味にとることができるでしょう。持続的に物事の程度が高まる様を表現する際の用法です。

「いよいよもって」は「いよいよ」を強めた表現

同じ「ますます」の意味で用いられる例では「いよいよもって」という表現も挙げられます。「いよいよもって」とは「いよいよ」を強めた表現です。たとえば、「いよいよもって嫌になった」というと「より一層(ますます)嫌になった、嫌な気持ちが強くなった」という意味になります。

また、「いよいよ」は不確定だったことが確定的になった際に「まさしく」のニュアンスで用いられることがありますが、その意味でも「いよいよもって」は使用されます。「いよいよもって彼が怪しい」というと「間違いなく彼は怪しい」「より一層彼が怪しい」などの意味になります。

「いよいよ」の類語とは

待ち望んだ様を表す類語は「ようやく」

「いよいよ」の待ち望んだ様を表す意味では、「ようやく(漸く)」が類語と言えるでしょう。比較的長い時間を経たという意味で「ようやく完成した」と使うことができますが、これは「いよいよ完成した」とほぼ同じ意味にとることができます。

例文
  • ようやくセレモニーもフィナーレを迎える。
  • ようやくマイホームが完成する。

その傾向が強まる、という意味では「尚更」「一層」も類語

「ますます」のようにその傾向が強まるという意味で用いられる「いよいよ」は、「尚更」「一層」「より一段と」などに言い換えることができるでしょう。いずれも、「すでにそうであるが、よりその傾向が強まる」という意味を持つ表現です。似たフレーズでは、「尚のこと」「いやがうえに」「さらに」なども挙げられます。

例文
  • しばらく会わないうちに姪っ子はより一段ときれいになっていた。
  • 雨足がさらに強まってきた。

「いよいよ」の英語訳

英語では「finally」「at last」を使って表現

「いよいよ」を意味する英単語には「eventually」や「finally」があります。「at last(遂に)」もよく用いられる慣用表現で、「The day came at last.(いよいよその日がやってきた)」などと使うことができます。

一方、「いよいよの時」という意味では「at the last moment(最後に)」や「when the time comes(その時になれば)」などの表現が用いられます。

例文

When the time comes, I’m prepared to help her.(いよいよの時は私が彼女を助けます)

「ますます」の意味の表現は「more and more」

「いよいよ」には「ますます」のように程度が高まる様を表現する意味もありますが、その意味では「more and more」「still more」などの表現を使うことができます。

一方で、程度が強くなる様を表す際には比較級を重ねることも多いです。たとえば、「The wind blew harder and harder.」は「風がいよいよ激しくなった」という意味です。「(風が)激しい」ことを意味する「hard」の比較級を重ねて、「いよいよ」のニュアンスを表現しています。

まとめ

「いよいよ」には複数の意味があり、待ち望んだ様を表す「ついに・とうとう」の意味をはじめ、程度が高まる様を表現する際、あるいは重大な事態に至ろうとしている様に対し「いよいよの時」と表現することもあります。文脈に応じて読み替えが必要ですが、「ますます」「いざ」などと言い換えながら読み解くとその意味・使い方も判別しやすいでしょう。参考にしてみてください。