「ポジティブシンキング」の意味・使い方とは?効果や習慣も解説

物事の考え方は人によって様々ですが、考え方の手法のひとつに「ポジティブシンキング」が挙げられます。一般的に好意的な見方をされることが多い「ポジティブシンキング」ですが、どのような考え方を意味するのでしょう。言葉の意味・使い方から「ポジティブシンキング」の効果や身につけ方、その習慣について解説します。

「ポジティブシンキング」の意味とは

「ポジティブシンキング(英語positive thinking)」とは「前向きな考え方」のこと

「ポジティブシンキング」とは端的に言うと「前向きな考え方・積極的な物事のとらえ方」のことで英語の「positive thinking」に由来します。「positive(ポジティブ)」には積極的・楽観的などの意味があり、「thinking(シンキング)」は英語で「考えること」という意味があります。この二つを重ねて使うため、「ポジティブシンキング=前向きで積極的な考え方」と和訳することができるでしょう。

たとえば、悪いことが起きてしまってもすぐに良い方向に気持ちを切り替えること、くよくよと悩まずに未来に対して良いイメージを持つことなどは「ポジティブシンキング」の良い例です。

日本語に言い換えると「プラス思考」とも

「ポジティブシンキング」をより分かりやすい日本語に言い換えると「プラス思考」あるいは「楽観的」ということができるでしょう。「プラス思考」とは「物事をプラス(良い方)に考えること」という意味で、「楽観的」とは「物事を明るく考えることができる様・のんきな様」という意味があります。いずれも「ポジティブシンキング」の言い換えに使える表現です。

「ポジティブシンキング」の使い方と例文

  • ここはポジティブシンキングといこう。
  • ポジティブシンキングで考えると大抵のことはどうでもよくなる。
  • 深く考えすぎず、ポジティブシンキングを大切にしている。

「ポジティブシンキング」の効果とは

メリットは楽しさを実感できること

「ポジティブシンキング」は人生の楽しさを実感できること、また「ポジティブシンキング」によって楽しい人生が過ごせることが大きなメリットです。いやな出来事に直面しても気持ちの切り替えが早いため落ち込むことが少ないのも大きな特徴です。その結果、楽しさを感じることも多く、意欲的に過ごすことができるでしょう。

「ポジティブシンキング」を意識しすぎるとデメリットにも

悪いことが起きても良い方向に考えること、くよくよ悩まずに明るいイメージを持つことは悪いことではありませんが、「ポジティブシンキング」を意識過ぎるとデメリットにはたらくこともあります。たとえば、反省せずに気持ちをすぐに切り替えてしまったり、前向きであることを優先しすぎて自分の直感を無視してしまったりなどといったことが挙げられます。

行き過ぎた「ポジティブシンキング」は「ポリアンナ症候群」とも

デメリットとなるような行き過ぎた「ポジティブシンキング」は「ポリアンナ症候群」とも呼ばれます。

たとえば、「良い方向に思い込み問題解決に取り組まない」というように、楽天的な姿勢が単なる現実逃避につながっているケースなどは「ポリアンナ症候群」の一例です。自分の実力を過信し、何の対策もしないままで気づいたときには生活が行き詰ってしまう、というのも「ポジティブシンキング」の悪い側面と言えるでしょう。「ポジティブシンキング」によって生活に不都合が生じたように感じた場合は、行き過ぎた思考に陥っているのかもしれません。

「ポジティブシンキング」のトレーニング法・身につけ方とは

物事の良い面に注目し、気持ちの切り替えが大切

「ポジティブシンキング」を身につけたい場合には、物事の良い面に目を向けることを習慣にすることが大切です。同時に、嫌な出来事に直面した場合でも意識して気持ちを切り替えるのもポイントです。

「今日は最悪だった…でも、○○がおいしかったから良しとしよう!」という風に、物事の長所に注目するように意識していると、自然とポジティブな思考に傾くでしょう。ただし、嫌な出来事をただ見て見ぬふりをしてしまうのはあまり良いことではありません。単に逃げるのではなく「どうしたらできるか」という風に考えることも「ポジティブシンキング」では大切です。

自己肯定感を高く持つのもポイントに

「ポジティブシンキング」では、自己肯定感を高く持ち、自分に自信を持つこともポイントです。「どうせ自分にはできない…」という考え方はネガティブな思考に繋がります。物事をポジティブに捉えるには「自分なんか…」というフレーズは口にせず、「やりきった」という達成感が大切とされています。

ネガティブな言葉を口にしないのも効果的

「自分なんか…」というフレーズだけでなく、あらゆるネガティブな言葉を封じるのも、「ポジティブシンキング」を身につける際には効果的です。「うまくいかない」「もういやだ」「無理」などといった負の感情はなるべく口にせず、「あと少しだ」「よく頑張った」「もう一息」という前向きなフレーズを口にすることで気持ちが落ち込むことを防ぐのに繋がります。

「ポジティブ心理学」と「ポジティブシンキング」

「ポジティブ心理学」とは「人が幸せになるには」を探求する学問

「ポジティブ心理学」とは、心理学における立場のひとつで、「人が継続した幸せを手に入れるためには」を探求する学問とされています。「心理学」ではうつ病などの精神疾患に目が向けられがちですが、成長や可能性、自己実現といったポジティブな面に焦点を当て、かつ科学的な側面を尊重したものが「ポジティブ心理学」です。その科学的根拠や研究に基づいて、幸福度の向上やビジネスにおける成功などを研究対象としています。

「ポジティブシンキング」との違いはネガティブへの対処

「ポジティブシンキング」が考え方のひとつであるのに対し、「ポジティブ心理学」は学問の立場であるという点でも異なりますが、より大きく違うとされるのがネガティブな感情への対処です。「ポジティブシンキング」は一般に「どんな時でも楽観的でポジティブに」ととらえられがちでネガティブな側面を無視したり回避したりするのがデメリットとして挙げられます。

一方「ポジティブ心理学」ではネガティブな感情も大切にし、認めた上で上手に使い分けることを考えます。ポジティブ、ネガティブといった言葉に捕らわれずに、幸福感や可能性を重視した考え方を学ぶ学問とされています。

まとめ

「ポジティブシンキング」とは、物事を良い方向にとらえる考え方のことで、「プラス思考」「楽観的」などのことばに言い換えることができます。「ポジティブシンキング」を実践することの一番のメリットは楽しさを見出しやすくなる点です。ただし、むやみにポジティブであろうとすることはデメリットとなることも多く、前向きに考えながらも問題や障害から逃げずに取り組むことが大切とされています。