「人脈」の意味と使い方とは?類語や英語表現・人脈の広げ方も紹介

「人脈が広い」のように人とのつながりを意味する「人脈」という言葉。よく見ると「脈」という人とは関係のない漢字が使われていて、なかなか面白い言葉です。

今回は「人脈」の意味と数々ある「人脈」を使った言い回しの他に、類語や英語表現も解説します。またビジネスシーンでの人脈の広げ方についても紹介します。

「人脈」の意味とは?

「人脈」の意味①人と人のつながりのこと

「人脈(じんみゃく)」の意味は、“人と人のつながり”のことです。その背景には、ある集団や組織のなかで同じ系統に属していたり、また利益や主義、主張などが関係していたりすることもあります。

「人脈」の「脈」は山脈や鉱脈のことで、人と人のつながりを山脈や鉱脈にたとえています。

「人脈」の意味②知己的な人とのつながり

ビジネスシーンで「人脈」という言葉が使われることがよくあるが、その意味は単に人と人のつながりという意味にとどまらず、知己的な人とのつながりという意味合いが含まれていることがあります。

「知己的」とは人をよく理解しているという意味ですが、この場合の「人脈」はお互いに相手のことをよく知っていて、かつ仕事の上でも役に立つ関係にある人間関係を指します。

「人脈」を使った例文

「人脈」を使った例文をご紹介しましょう。

  • ビジネスで成功するためには人脈が大切。
  • 彼は豊富な人脈を仕事でも活用しているようだ。
  • 豊かな人脈を築くためには、どうしたらいいのか。

「人脈」の使った言い回しと例文とは?

「人脈がある」とは”知り合いが多い”ということ

「人脈がある」とは知人や友人、仕事上での付き合いのある人など知り合いが多いことを意味しています。人脈をものとして捉えて、存在するという意味の「ある」で結ぶことで、人脈という人のつながりがあるという言い回しをします。

「人脈がある」の例文
  • 彼には人脈がある。
  • 人脈があれば、こんな時に助けてもらえたかもしれない。

「人脈がない」とは”知り合いがいない”または”少ない”こと

「人脈がない」とは”人脈がある”とは逆の表現で、知り合いがいないか、少ないことを意味しています。困った時に頼れる人がいないという意味で使われることもある言い回しです。

「人脈がない」の例文
  • 彼には人脈がない。
  • 人脈がないなら作ればいいじゃないか。

「人脈を広げる」とは”知り合いを増やすこと”

「人脈を広げる」とは知り合いを増やすことを意味しています。大きくするという意味で「広げる」を使い、人とのつながりを大きくすることを言い表しています。

「人脈を広げる」の例文

人脈を広げるためにできることは何かを考える。

「人脈が広い人」とは「知り合いが多い人」のこと

「人脈が広い人」とは知り合いが多い人のことで、ビジネスにおいては特に頼れて利益をもたらしてくれるような知り合いが多い人のことを指すこともあるでしょう。

「人脈が広い人」の例文

人脈が広い人は人柄がいいとは限らない

「人脈を作る」とは”知己的な人と知り合うこと”という意味

「人脈を作る」とは、単に人と知り合うことという意味よりは、知己的な付き合いのできる知り合いを増やすという意味で使われることの多い言い回しです。

「人脈を作る」の例文
  • 同業者のパーティに参加して、人脈を作る。
  • 新しい人脈作りに忙しい。

「人脈が厚い」とは”知り合いが多いこと”

知り合いが多いことを「人脈が厚い」と表現します。この「厚い」は富んでいるという意味で、知り合いが多いことを表しています。

「人脈が厚い」の例文

人脈の厚い彼女なら、このピンチを乗り切るために頼れる人を知っているんじゃないか。

「人脈」の類語とは?

「ネットワーク」や「コネクション」が”人脈”という意味で使える

英語で「人脈」を表すときに使われる”network”や”connection”のカタカナ語「ネットワーク」や「コネクション」が「人脈」の類語として挙げられます。

例文
  • ネットワーク作り。
  • コネクションを広げる。

また「コネクション」の意味については、下記のページで詳しく解説してありますのでご参照ください。
「コネクション」の意味とは?使い方や類語を例文で解説

「人脈」の英語表現とは?

「人脈」は英語で”network”

「人脈」は英語で“network”“connection”と表現します。「人脈」の「人」という意味を立てるならば、意図を意味する「human」を付けて「human network」や、人材という意味の「personal」を付けて「personal connection」と表現することもできます。

「人脈作り」は”networking”、「人脈を広げる」は”to network”

「人脈作り」を英訳すると「network」を動名詞化させて「networking」です。動名詞化させることで「network」を今まさに行っているという意味合いを含ませています。

また、「人脈を広げる」は”人脈”の意味の「network」を動詞として使います。「広げる」という意味を強めたいのなら、「人脈」の意味の名詞「network」に「expand(広げる)」や「broaden(広げる)」、「make(作る)」などの動詞と組み合わせるといいでしょう。

「人脈」を使った英語例文

「人脈」を使った英語例文をご紹介しましょう。

  • “He has a good network.”
    「彼にはいい人脈がある」
  • “Networking is the key to success.”
    「人脈作りが成功を握るカギだ」
  • “He attends meetings in different industries and expands his network.”
    「彼は異業種のミーティングに参加して人脈を広げる」

ビジネスにおける「人脈作り」とは?

ビジネス上の人脈とはビジネスに有利になるように構築する

ビジネス上での「人脈」は、ビジネスにおいて有利になるように構築された人付き合いのことを指すことが多いです。つまり、ビジネスを成功させるための人脈という意味です。

人脈が広がれば困った時に助けて合えてビジネスチャンスも多くなり、知識も増やせるなどメリットが多いと考えられています。

ビジネスで人脈を広げるには目的を定めること

ビジネスで人脈を広げるには、必要としている人は誰かを定めることが大切です。また、その目的に合った人に知り合ったなら、その人から信頼を勝ち得るための努力も欠かせません。

人脈を作りたい時は知り合いたいと思う人を見極めて、その相手との距離を縮めていく過程で自分も相手にとって不可欠な人となれるように時間やエネルギーを使うようにしてみましょう。そうすればきっと人脈が広げられるはずです。

「人脈」という言葉にとらわれすぎない

ビジネスにおいて人脈が大切だという一方で、人脈を出世や金儲けの道具のように思えて嫌悪感を抱く人もいます。「人脈がものを言う」からと言って、人脈を成功のための手段と考えていては、知り合った人たちを軽視していると言えないでしょうか。

人脈作りでは、人脈を広げることばかり熱を上げるのではなく、人脈作りにおいてであった人たちへの敬意も忘れないようにしましょう。

まとめ

「人脈」とは人と人のつながりという意味の言葉です。「人脈が広い」や「人脈がない」などの言い回しも多いので、「人脈」という言葉を聞いたらその都度、使い方を覚えるようにしましょう。

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。