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「プロダクト」の意味とは?ビジネスでの使い方やプロダクトアウトの事例も

「新しいプロダクトをリリースする」「プロダクトキーを入力する」「プロダクトアウト」など、ビジネスで「プロダクト」という語を耳にすることは多いものです。この「プロダクト」とは何を意味するのか、またどういった使い方をするのか、例文で解説します。あわせて「プロダクト」を使ったワードも紹介します。

「プロダクト」の意味と由来とは?

「プロダクト」の意味は”製品”

「プロダクト」の意味は、“製品”ということです。元々は「工場で生産された商品」を指しましたが、そこから派生して様々な生産物、製作物を意味する表現として用いられます。「製品」そのものだけでなく、付随するサービスも含んだ意味で「プロダクト」と使うこともあります。

英語「product」に由来するカタカナ語

「プロダクト」は、英単語”product”に由来します。「product」には”製品、生産物、成果”などの意味があり、天然資源などを含め「出来上がったもの」というニュアンスで用いられるのが特徴です。

  • factory products (工場製品)
  • natural products (自然の産物)
  • intellectual products (知的産物)

なお、「prodct」の複数形である「products」をカタカナ読みした「プロダクツ」という表現で用いられることもあります。

「プロダクト」のビジネスでの使い方とは?

「製品・商品」を指して”プロダクト”と使用する

「プロダクト」は”製品”や”商品”のワードに置き換える形で使用することができます。たとえば「新しい商品を発売する」は”新しいプロダクトを発売する”と言い換えられます。

例文
  • 弊社では**に特化したプロダクトを手掛けています。
  • プロダクトの概要を記載したパンフレットを作成する。

「システム」を指して”プロダクト”と使うことも

「プロダクト」は手に取れる”製品、商品”に限った表現ではありません。情報システム分野での使用がその良い例で、ソフトウェアやシステム、アプリケーションなどを指して「プロダクト」と使うことも可能です。「工業製品」に限らず「製作物全体」を指す表現として使われます。

マーケティング用語としては「製品の企画、開発」も含む

マーケティングの分野では、「プロダクト(製品:product)」をはじめ「価格(price)・流通(place)・販売促進(promotion)」の4つのキーワードが、マーケティング戦略で重視すべきポイント「4P」としてしばしば挙げられます。ここでいう「プロダクト」は単に”製品そのもの”ではなく「どのような製品(商品)を販売するのか」という方針を指します。製品の方向性を決めることやその企画・開発を進めることを指すのがポイントです。

「プロダクトキー」の意味と確認方法とは?

「プロダクトキー」とは”製品に割り当てられる文字列”

「プロダクトキー」とは”製品に割り当てられる番号や文字列”のことです。

「プロダクトキー」は主に、製品のライセンスを識別し不正利用を防ぐために用いられ、ソフトウェアをインストールする際などに必要になります。たとえば、Windowsの「プロダクトキー」は25字からなる文字コードが使用されていてます。

なお、「プロダクトキー」は”プロダクトコード”や”シリアルナンバー”とも呼ばれます。

「プロダクトキー」は本体パッケージ等に記載されている

「プロダクトキー」はその製品の本体パッケージに記載されているのが一般的です。製品に添付されたラベルやカードに記載されていることもあります。Windowsがあらかじめインストールされている場合、その「プロダクトキー」はステッカーとして貼られているのが通例です。

「プロダクトアウト」とは?

「作ったものを売る」という開発・販売スタイルのこと

「プロダクトアウト」とは、企業の商品開発、生産方法のひとつで、”企業がいいと思ったものを作り、売る”という手法を指します。製品開発において、作り手の考えを優先させる方法です。「プロダクト」を作ってからどう販売するのか戦略を立てるスタイル、とも説明されます。

「プロダクトアウト」の対義語は”マーケットイン”

一方、顧客のニーズを重視した企画、開発を行う手法は「マーケットイン」と呼ばれます。「顧客が望むものを作り、売る」つまり「売れるものを作り、提供する」手法ともいうことができます。

「プロダクトアウト」の成功事例

製品開発において「作り手」の理論を優先させる「プロダクトアウト」の一番のメリットは、画期的な製品や斬新なサービスが生まれやすいという点です。独占的な市場を作ることも可能になるため、高い収益につながるケースもあります。

たとえば、iPhoneやMacで知られるアメリカのアップル社(Apple Inc.)は、「プロダクトアウト」の代表的な成功事例としてしばしば紹介されます。

収益化するまで時間とコストがかかる事例も

一方で「プロダクトアウト」は消費者の購買につながるまでに時間がかかることがある、というのがデメリットです。プロモーションに膨大なコストをかけたにもかかわらず十分な収益につながらなかった、という事例もあるようです。

ただし、顧客のニーズを重視する「マーケットイン」の手法でも、他社との差別化や企業のブランド化に懸念点があり、それぞれにメリット・デメリットは存在します。

まとめ

「プロダクト」とは”製品、商品”の意味で用いられるカタカナ語で、工業製品だけでなくソフトウェアやアプリケーションなどあらゆる「製品」に対して用いられるワードです。また、マーケティングにおいてはどのような製品を販売するのかその方向性を決めること、またその企画や開発を進めることを意味するキーワードでもあります。ビジネス用語としても覚えておきたい単語です。