「5月4日」は何の日?出来事や祝日・誕生花・海外の有名人も紹介

「5月4日」は、「国民の祝日」であり「生活保護法が公布された日」でもあります。海外の出来事ではパリ・オリンピックが開催されるなど話題の多い日でもあります。

この記事では、5月4日に起こったことや、「みどりの日」の祝日に関して知っておきたいことを紹介します。また、誕生花や有名人の誕生日など、5月4日に関するおもしろい雑学を紹介しましょう。

「 5月4日」は何が起こった日?

「5月4日」は生活保護法が公布された日(1950年)

1950年(昭和25年)の5月4日は現在の「生活保護法」が施行された日です。現在の、とするのは、戦後すぐの昭和21年に旧・生活保護法が施行されているためです。

現在の生活保護法と、旧・生活保護法の最も大きな違いは、旧・生活保護法は第二次世界大戦後に日本の占領政策に当たった連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の指令によるものであり、現在の生活保護法は日本国憲法の生存権規定にもとづくものであるということです。

昭和20年に第二次世界大戦が終結すると、戦災者や引揚者などの急増によりそれまでの公的扶助制度では十分な救済ができなかったため、旧・生活保護法が施行されました。そしてその後の社会情勢の変化と制度の拡充・強化のために、昭和25年に日本国憲法にもとづき、現在の生活保護法が施行されたのです。

なお、日本国憲法は昭和22年5月3日に施行されています。

第8回夏季オリンピックが開催(1924年)

1924年の5月4日から7月27日まで、パリオリンピック競技大会が開催されました。現在の夏季オリンピックは7月の下旬から開催されるので、以前はかなり早い時期に行われていたのですね。

なお、第1回目の夏季オリンピックは1896年のアテネオリンピックですが、まだ日本は参加していませんでした。1924年のパリオリンピックにおいて日本は3回目の参加となりましたが、メダル獲得はレスリングの銅メダル1つのみでした。

ちなみに、そののちの1964年に開催された東京オリンピックでは、日本のメダル獲得総数は29個となっています。戦後の復興と先進国の仲間入りをアピールした東京オリンピックが、いかに盛り上がったかをメダルの獲得数が物語っているようです。

ノストラダムスの『百篇詩集』が出版(1555年)

1555年の5月4日は、ルネサンス期のフランスの詩人ミシェル・ノストラダムスが『百篇詩集』を出版した日です。

16世紀までの文献研究から生まれた予言詩であるこの詩集は、日本では「ノストラダムスの大予言」として知られています。特に1999年に世界が滅亡すると解釈された詩が90年代に大ブームとなりました。

ノストラダムスの予言詩については研究が続けられており、近年の解釈によれば、16世紀のフランスはペストや宗教戦争などによって人々の不安が増大していた時代であり、ノストラダムスの予言詩は、そのような不安と恐怖の時代へ積極的に関与しようとしたものではないかとの見方も出ているようです。

コロナ禍の現代世界と通ずるものがあるかもしれず、新しい解釈が出てくるかもしれませんね。

「5月4日」は何の祝日?

「5月4日」は国民の祝日”みどりの日”

5月4日は「みどりの日」という名称の”国民の祝日”です。ゴールデンウェーク後半となるこの日は、各地でさまざまな催し物も開催されます。しかし、「みどりの日」は、もともとは昭和天皇の誕生日である4月29日、つまりゴールデンウィークのスタート日に制定されていた祝日の名称でした。

2007年に平成天皇が即位して天皇誕生日が変わったことから、4月29日を「昭和の日」という名称に変更するとともに、5月4日に「みどりの日」を移動したのです。

「みどりの日」の由来は昭和天皇が自然を愛したから

そもそも、「みどりの日」の名前の由来は、昭和天皇が自然を愛したことでした。昭和天皇の誕生日を記念した「みどりの日」が4月29日から5月4日に移動したあとも、「みどりの日」の名称はひきつがれ、自然の恩恵に感謝する日となっています。

「5月4日」に関係する知っておきたい雑学とは?

「みどりの日」には国公立公園や博物館が無料開放される

「みどりの日」には、無料開放される国公立公園や博物館があります。東京都では「新宿御苑・上野動物園・葛西臨海水族園」などが例年無料としています。

他にも無料としている多くの国公立施設がありますので、事前にウェブサイト等で確認し、ゴールデンウィークに出かけてみてはいかがでしょうか。

「5月4日」は”しらすの日”

「5月4日」は”しらすの日”です。しらす漁が全盛となる旬の時期が5月ということに加えて、しらすの「し」を”4(し)”とみたて、しらすの美味しさを多くの人に知ってもらうために制定されました。

しらすは主に鰯(いわし)の稚魚のことをいい、鰯の種類や地域によって水揚げされる時期は異なりますが、全国的に春から秋が最盛期となり、旬の味を味わうことができます。

しらすの旬を見逃すことがないよう、5月4日が「しらすの日」だと覚えておくとよいですね。

「5月4日」の誕生花は”ヤマブキ”

「5月4日」の誕生花は”ヤマブキ”です。ヤマブキの花言葉は「気品・崇高・金運」です。とても縁起の良い花ですね。

ヤマブキは4月~5月に鮮やかな黄色い花を咲かせる落葉樹です。春がやってきた印としてヤマブキの花を待ち遠しく思う人も多いのではないでしょうか。和歌にも詠まれて古くから親しまれており、春の季語でもあります。

「5月4日」生まれの有名人は”オードリー・ヘプバーン”

5月4日生まれの有名人にはオードリー・ヘプバーンがいます。1929年に誕生し、アメリカのハリウッド映画全盛期に女優として活躍しました。

代表映画に『ローマの休日』、『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』などがあります。晩年はユニセフ親善大使としても世界の恵まれない人々のために活動しました。

まとめ

5月4日は「みどりの日」の祝日です。その由来がわかりやすい名称の「憲法記念日」と「子どもの日」に挟まれた祝日であるため、少し影が薄いところがあるかもしれません。

加えて、「みどりの日」は、もともとが昭和天皇の誕生日としての祝日の名称であったことから、生い立ちがやや複雑です。

しかし記事でも紹介したように、5月4日は祝日以外にも多彩な面を持っています。紹介しきれませんでしたが、「名刺の日」(めい(May)し(4)の日)でもあり、また薔薇戦争が起こった日も5月4日です。

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