「5月1日」は、「日本で最初にメーデーが行われた日」であり「元号が”令和”に改元された日」でもあります。
この記事では、5月1日は何の日なのか、日本と外国で起こった出来事や5月5日生まれの有名人を紹介します。また、5月1日の誕生花なども紹介しましょう。
「5月1日」に日本で起きた出来事とは?
1920年5月1日が日本で最初のメーデー
日本で最初にメーデーが行われたのは、1920年5月1日でした。東京の上野公園に推定5,000人から1万人の労働者が集まり、8時間労働制と賃金の改善を要求しています。その後、メーデーは35年間続きましたが、一時中断して、1946年に11年ぶりにメーデーが復活しました。
2019年5月1日に元号が「令和」に変わった
2019年5月1日に、元号が「令和」に改元されました。昭仁天皇が2019年4月30日に退位することを受けて、その前の4月1日に新元号の「令和」が発表されました。そして、新天皇である徳仁天皇が即位した5月1日に合わせて、元号も平成から令和に変わりました。
新元号の「令和」は、日本の古典(国書)から引用された初めての元号です。日本最古の歌集「万葉集」の巻5,梅花の歌32首の序文にある二文字を取り「令和」と命名されました。
「5月1日」に海外で起きた出来事とは?
「メーデー」は労働者のための国際的な祝日
「メーデー」とは労働者が労働者の権利を訴えるための日で、世界的に祝日になっています。
1886年5月1日に、アメリカで労働組合などの労働者団体が8時間労働制を求めたストライキを行ったことがメーデー発足のきっかけでした。当時は、多くの労働者が、12時間を超える労働時間が強いられて低賃金という過酷な労働条件で働いていました。
1889年のパリで開かれた第2インターナショナル創立大会で、8時間労働制を要求するデモを行いことと、メーデーを5月1日と定めました。
血のメーデー事件で死傷者も
メーデーで起きた有名な事件として、「血のメーデー事件」があります。サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約の発表直後で、その抗議も含んで、1952年のメーデーに、政府が出入りを禁止していた皇居前広場でデモ隊と警官隊と衝突します。それによりデモ隊2人が射殺されて、約1200人が検挙されました。
現在のメーデーはその様相を変えて、労働者が親睦を図るための日、または春を祝う「五月まつり(さつきまつり)」の意味合いが強くなってきています。
ロンドンで第1回万国博覧会が開催
1851年5月1日から10月15日まで、ロンドンで初めての万国博覧会が開かれました。市内にあるハイドパークに建てられたクリスタルパレス(水晶宮)が目玉となり、入場者数は600万人を超えました。
また1873年の5月1日にはウィーン万国博覧会が開幕して、日本が初めて公式に参加しました。
「5月1日」は何の日?
「5月1日」は”日本赤十字社の創立記念日”
5月1日は、日本赤十字社の創立記念日です。日本赤十字社は、戦争時でも敵や味方の区別なく、負傷者を助けて、捕虜や避難者を保護する目的で設立された国際的な人道機関「赤十字」の承認を受けた日本の法人会社です。
前身の「博愛社」が、日本が1886年にジュネーブ条約に参加したことをきっかけに、その翌年の1887年2月に日本赤十字社と改名しました。その年の9月には、赤十字国際委員会から承認を受けました。
日本赤十字社の創立記念日は、日本赤十字社と改名した日でも赤十字国際委員会から承認を受けた日でもなく、博愛社が創立された日を記念日としています。
「5月1日」は”鯉の日”
「5」を”こ”、「1」を”い”と語呂合わせをして、5月1日は「鯉(こい)の日」です。全国養鯉振興協議会が制定した記念日で、たんぱく質やミネラル、ビタミン類も多く含む鯉の消費を増やすために、鯉を食べて健康を守ろうキャンペーンなどの取り組みを行っています。
「5月1日」は”語彙の日”
「5」を”ご”、「1」を”い”と読ませて、5月1日は「語彙(ごい)の日」です。旺文社によって、子どもたちの語彙力を増やすことを願い2007年に制定されました。
「5月1日」は”コインの日”
「5」と「1」を”コイン”と読んで、5月1日は「コインの日」です。日本貨幣商協同組合が制定した記念日で、各国のコイン(貨幣)を通じで、世界の歴史や文化を紹介して理解を深めるために、コインの祭典「東京国際コイン・コンヴェンション」などを開催しています。
「5月1日」が誕生日の有名人とは?
神経学者「サンティアゴ・ラモン・イ・カハール」の誕生日
スペイン出身の神経学者「サンティアゴ・ラモン・イ・カハール」が、1852年5月1日に生まれました。神経解剖学の基礎をつくった権威として知られています。とくに中枢神経系の構造の研究においてニューロン説を提唱するなど多くの業績が評価されて、1906年にノーベル生理学医学賞を受賞しました。(没:1934年10月17日)
作家「北杜夫」は1927年5月1日に生まれる
「どくとるマンボウ」シリーズで知られる作家「北杜夫」は、1927年5月1日に東京で歌人である斎藤茂吉の次男として生まれました。医師として長兄が経営する神経科の病院で務めながら、執筆活動を行いました。
ナチス支配下のドイツ精神科医を描いた『夜と霧の隅で』で1960年に芥川賞を受賞。受賞作のような純文学だけでなく、ユーモアのきいたエッセイや「怪盗ジバコ」のようなファンタージー作品、さらに児童文学も書き下ろすなど精力的に活動した作家として知られています。(没:2011年10月24日)
「5月1日」の星座と誕生花は?
「5月1日」の星座はおうし座
5月1日の星座はおうし座です。西洋占星術でのおうし座の期間は4月20日から5月20までです。
「5月1日」の誕生花は”すずらん”
5月1日の誕生花は「すずらん(鈴蘭)」で、その花言葉は「再び幸せが訪れる」、または「純粋」です。キジカクシ科の多年草で、4月から5月に開花します。
すずらんの「再び幸せが訪れる」という花言葉は、北国では春の訪れとともに開花することから、また「純粋」という花言葉は聖母マリアの花と知られることから生まれました。
またフランスでは、5月1日は「すずらんの日」として、愛する人にすずらんの花を贈る習慣があります。
5月1日の誕生花には「すずらん」の他に、サクラソウ、エーデルワイス、マーガレットなども挙げられることがあります。
まとめ
「5月1日」は世界的にメーデーとして知られる日です。労働者の権利を訴える日でしたが、最近ではその様相を変えてきています。また2019年には元号が「令和」に改められた日で、令和を生きる私たちにとって5月1日は印象的な日ではないでしょうか。
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