「予定」の意味や使い方は?類語「計画」との違いやビジネス例文も

「会議の予定」「出張の予定」など、ビジネスでは常に「予定」の管理が求められるため頻繁に使用する言葉です。本記事では「予定」の意味をはじめ、その使い方を例文で解説します。また「予定」と「計画」の違いや類語のほか、「予定」を調整・変更する際のフレーズも紹介しましょう。

「予定」の意味とは

「予定」の意味は「行事や行動を前もって定めること」

「予定」とは「行事や行動などを前もって決めること、定めておくこと」という意味です。あらかじめ決められた行事、日程も指します。

「予定」の「予」は「先だって、前もって」という意味を、「定」は「さだめること、決めること」という意味を持つ漢字です。

「予定」は「~するはずだ」という意味合いも

「予定」は「あらかじめ見込みをつけておくこと、見込んでおくこと」という意味もあります。たとえば「~する予定だ」は「〜するつもりだ、〜するはずだ」というニュアンスにも取ることができます。

「予定」と「計画」の違い・言い換え表現

「予定」と「計画」の違いは詳細の有無

「予定」と似た言葉に「計画」があります。「計画」とは「その手順や方法を前もって考えておくこと」という意味です。

「予定」と「計画」はいずれも「前もって決めておくこと」というニュアンスを持ちますが、「計画」はより詳細まで詰める意味合いを含むのが大きな特徴です。たとえば「旅行を計画する」は、行き先や宿といった詳細まで考えることを指します。「予定」は漠然としたニュアンスで使うという点が異なります。

類語は「予測」「見込み」「見通し」など

「予定」のその他の類語では「予測」「見込み」「見通し」などが挙げられます。

「予測」は「成り行きなどを前もって押しはかること」を意味します。「見込み」にも「予測、予想」の意味があり、比較的近い将来かつ実現可能性が高い事柄に使うのが特徴です。「見通し」は「物事の成り行きや将来を予測すること」を意味します。

「予定」の使い方と例文

「○○の予定」「~する予定」と使う

「予定」は「○○の予定(予定の○○)」という表現がよく使われます。たとえば「今月の予定」や「予定の共有」などです。ほかに「訪問する予定」のように「○○する予定」と使う例もよく耳にします。

例文
  • 会議の予定に間に合わなさそうだ
  • A社とは来週打ち合わせの予定です

「予定する」「予定を入れる」などの表現も

「予定」は、「予定する」「予定を入れる」「予定を空ける」などの言い回しでも用いられます。

例文
  • 新商品のプレスリリースは来週を予定している
  • 会議の予定を入れたいが、全員が揃う日を見つけるのが難しい

「予定価格」は事前に自治体が公表する予算の上限

「予定価格」とは、公共機関(発注者側)が入札の前に工事予算の上限として示す価格のことです。

なるべく低い予算での工事発注を考える公共機関は、最も低い金額で入札した業者に落札させるのが通例ですが、一般には「予定価格」の8割程度での落札が相場とされています。

「予定納税」とは税金を前払いする制度

「予定税額」とは前年の納税額をもとに、その年の「予定」の納税額を一部支払うことを言います。前年の確定申告で一定金額以上の税額となった人が対象で、その年の所得税を一部事前に納付するという制度です。

「予定」のビジネスでの使い方と例文

「予定」を訪ねる際は「ご都合いかがですか」

相手に「予定」を訪ねる際は、「ご都合いかがですか」というフレーズを使います。相手の「予定」を聞きたい場合でも「ご予定をお聞かせください」ではなく「ご都合をお聞かせください」「ご都合のいい日を教えていただけますか」とするのが一般的です。

例文
  • 次回の打ち合わせですが、来週水曜日のご都合はいかがですか
  • 来月の全体会議の日程を調整中です。つきましては〇〇部長のご都合をお聞かせください

他にも「ご都合の良い日をご指定ください」「ご都合の良い日をお知らせいただけますか」などの言い回しもよく耳にします。

「予定が空いている」ことを伝える表現

「○日のご都合いかがですか?」に「予定が空いている」と答える場合には「大丈夫です」と答える例もありますが、やや曖昧さが残ります。「問題ありません」「喜んで参加します」などの言い回しがベターです。続けて「よろしくお願いいたします」と言葉を添えると良いでしょう。

「来週のご都合はいかがですか?」と漠然と「予定」を問われた場合には、具体的な候補日・時間を2〜3挙げることが多いです。すでに予定がある場合は、「あいにく先約が〜」「申し訳ございませんが都合がつきません」と相手に配慮した言い回しを使用します。

「予定変更」の依頼は簡潔に述べる

何らかの事情で「予定」の変更を依頼することもあるものです。その場合は先に変更後の日時を告げるのがポイントで、その上で理由を簡潔に記載します。

お疲れ様です ○○です。
明日の面談の件でご相談したく連絡いたしました。

大変恐縮ですが、開始時間を15時に変更いただけないでしょうか。
直前のA社での打ち合わせが、先方の都合で変更になったためです。

前日に申し訳ありませんが、ご調整いただけますと幸いです。

「予定」の英語訳とは

「予定」は英語で「schedule」

「予定」を意味する英単語は「schedule」です。日本語でも「スケジュール」と使うことがありますが、英語ではこの「schedule」に加え「program」「plan」などの単語を使用します。

「予定」の英語例文

  • Today’s schedule(本日の予定)
  • Do you have plans for vacation?(休暇の予定はあるの?)
  • My schedule is too busy.(予定が詰まっている)

まとめ

「予定」とは「行事や行動を前もって決めること」「あらかじめ見込みをつけておくこと」という意味です。「行事の予定」「予定の時間」のほか「予定している(=〜するつもりだ)」というニュアンスでも使用されます。ビジネスシーンでは「ご都合」や「見込み」という表現を使うこともあります。