「潜在能力」の意味とは?使い方・例文解説と引き出す方法も紹介

「潜在能力を解放する」「潜在能力覚醒」というとややスピリチュアルなイメージを抱かせますが、「潜在能力」とはどういった能力、スキルを指すのでしょう。「潜在能力」の意味と言葉の使い方を例文でわかりやすく解説します。また「潜在能力診断とは」や「潜在能力」を引き出す方法、類語ついても紹介します。

「潜在能力」の意味とは

「潜在能力」とは「内側に潜んでいる能力」のこと

「潜在能力」とは端的にいうと「表にはあらわれていない、内側に潜む能力」のことです。当の本人さえも気づいていない、内に秘められた能力を指して「潜在能力」と言います。

読み方は「せんざいのうりょく」

「潜在能力」は「せんざいのうりょく」と読みます。「潜在」とは「表面にはあらわれず内にひそんで存在すること」を、「能力」とは「物事をなしとげる力」を意味する熟語です。

「潜在能力」は「内に潜む能力」つまり「今はまだ使われていない能力」という意味にもなり、「成長の可能性」「将来性」などのニュアンスを含んで用いられることもあります。

「潜在能力診断」は端的にいうと「心理テスト」

「潜在能力」と同じくらいよく耳にするのが「潜在能力診断」「潜在能力テスト」です。いずれも「どんな潜在能力を持っているのか」あるいは「潜在能力の有無」を調べるものを指します。これには様々なものがあり一概には言えませんが、心理テストのようなものをイメージするとわかりやすいでしょう。抽象的な問いに答えることで、無意識の中に存在する感覚をあぶり出す、といった類のものが多いです。

「潜在能力」の使い方と例文

「潜在能力を持っている/秘めている」と使う

「潜在能力」は「ある/ない」という言い回しの他「潜在能力を持っている」「潜在能力を秘めている」などの表現で用いられます。

例文
  • 誰もが何かしらの潜在能力を持っているはずだ。
  • 彼には生まれ持ったビジネスセンスのような、とんでもない潜在能力がある気がする。

「潜在能力を引き出す」は能力が発揮できる状態にすること

「潜在能力を引き出す」とは「潜在能力」を発揮できるようにすること、能力を表に出すことを指します。

例文

親である以上、子供の可能性を信じてあげたいし、潜在能力があるのであればそれを引き出してあげたい。

「潜在能力解放」「潜在能力覚醒」も似たニュアンスに

「潜在能力を引き出す」と似た言い回しでは「潜在能力解放」や「潜在能力覚醒」といった表現も挙げられます。

例文
  • 潜在能力を解放してこそ、人は本来のパワーを発揮できるのだ。
  • 世界に挑戦したことで、彼の持つ潜在能力がさらに覚醒したのではないか。

「潜在能力」の種類や引き出す方法

わかりやすく言うと「火事場の馬鹿力」

「潜在能力」は「火事場の馬鹿力」によく例えられます。「火事場の馬鹿力」とは切羽詰まった状態に置かれた際に普段からは想像できない力を発揮することのたとえです。常日頃は影を潜めている恐るべき力、という点では「潜在能力」と似ています。

ただし「潜在能力」は単にパワーとしてのに限らず、リーダーシップ・コミュニケーション力・洞察力といった能力から経営者としての素質など様々な類のスキルを指して用いられます。

「潜在能力」が高い人の特徴は好奇心と行動力

「潜在能力が高い人」とは内に高い能力を秘めている人、あるいは高い可能性を秘めている人、といったニュアンスです。こうした「潜在能力が高い」とされる人の特徴は、好奇心が旺盛で行動力に優れている点と言えるでしょう。

好奇心が強い人は様々なことに関心を示し、物事を追求していく傾向にあります。そのためいろんな物事に接する機会が増え、内に秘めた「潜在能力」を引き出すチャンスも増えるのです。行動力がある人も同様で、失敗も前向きにとらえ次に動き出すパワーがあるため、自分の能力をいかすチャンスが巡ってくるという訳です。

潜在能力」は視野を広げることで引き出せる

「潜在能力」を引き出し、覚醒させるためには視野を広げることが大切です。凝り固まった視点でいるよりも、いろいろなことに挑戦する方が得手不得手もわかります。その得意なことを見つけていくことが、「潜在能力」の解放に繋がることも少なくはないでしょう。

また、心身の状態を万全に整えるためにしっかりと休息をとることも大切とされています。心身に余裕があるからこそ人の意見にも耳を傾けられるようになり、広い視野にもつながります。

「潜在能力」の類語とは

似た意味の語は「才能」「伸び代」

「潜在能力」と似た意味の語では「才能」が挙げられます。内に秘められた能力を意味する「潜在能力」はその人が持つ隠れた「才能」ということができます。

また「まだ成長する余地がある」という意味の「伸び代(のびしろ)」も「潜在能力」とは似た意味の表現です。「伸び代がある」というと、まだまだ成長の余地があり、内に隠れた能力を持っている、というニュアンスです。

「光るものがある」も似た意味の表現

「彼女には光るものがある」とは磨けばものになるような能力がある様、能力の片鱗が見える様を表します。この「光るものがある」という言い回しは「潜在能力がある」と似たニュアンスで使用できます。

内に秘められた才能が見え隠れする様に対して使用される点で共通しています。

「素質」とは「優れた能力のもとになるもの」

「素質」とは「生まれつき持っている性質」「将来優れた能力が発揮されるもととなる性質・能力」という意味です。

たとえば「彼女には素質がある」は今はまだ実を結んでいなくても将来花開く才能を秘めているというニュアンスになり、「潜在能力がある」と似た意味合いで使用できます。

「潜在能力」の英語訳

英語では「potential

「潜在能力」の英語訳では「potential」という語が挙げられます。「potential」には形容詞として「可能性のある、潜在的な」という意味が、名詞として「可能性、潜在能力」という意味があります。

一語でも「潜在能力」の英語訳として使用できますが、「ability(能力)」という単語をあわせ「potential ability」と使う例もあるようです。

「潜在能力」の英語例文

  • He has excellent potential.(彼は優れた潜在能力を持っている)
  • You have the potential ability as a manager.(君には経営者としての潜在能力がある)

まとめ

「潜在能力」とは表にはあらわれていない、内に秘められた能力を意味する語です。「まだ十分に発揮されていない能力」を意味することから、「将来性」「成長の可能性」といったニュアンスを持って使うこともしばしばです。「潜在能力を秘めている」「潜在能力を解放する」「潜在能力覚醒」などの言い回しが良い例で、「潜在能力」をいかすためには広い視野と好奇心・行動力が鍵となるでしょう。