2月2日は「夫婦の日」や「交通設置記念日」などの記念日になっているのですが、ほかにはなんの日があるのかご存知でしょうか。
この記事では、2月2日の記念日のほかに、国内外で起きた主な出来事や2月2日が誕生日または命日の有名人を紹介します。また、2月2日の星座やその性格、誕生花や誕生石も解説します。
2月2日は何の日?
「夫婦の日」
2月2日の日付けから、「ふう(2)ふ(2)」の語呂合わせで生まれた「夫婦の日」。大阪市の末広幸子さんが制定した記念日で、仲のいい夫婦を増やすことを目的にしています。
「交番設置記念日」
「交番設置記念日」とは、1881年2月2日に、1つの警察署または警察分署所在地内で7つの交番が設置されることが決まったことを記念した記念日です。
交番は1874年に始まった制度で、海外にはない世界で初めての試みでした。当初は交番ではなく交番所と呼ばれていて、建物はなく、外勤巡査が交差点などの目印になるような場所に出向いていました。
交番の建物が建ち、現在の交番の制度が整ったのは1881年以降のことです。交番は「巡査派出所」とも呼ばれていたが、1994年11月1日から「交番」が正式名称になり、国際的にも「KOBAN」が通用します。
「頭痛の日」
2月2日の日付けから「ず(2)つう(2)」の語呂合わせから生まれた「頭痛の日」は、医薬品や医療機器などの製造・販売を行うジョンソン・エンド・ジョンソン社と社団法人「頭痛撲滅委員会」に2団体によって制定されています。
「頭痛撲滅委員会」は軽視されがちな頭痛に関する知識を広めて、頭痛患者やその家族のケアなどを行うことを目的に運営されています。
「世界湿地の日」
「世界湿地の日」とは英語で「World Wetlands Day」(略称「WWD」)で、湿地の大切さと価値を広めて、湿地を維持し活用することを目的とした国際的な記念日です。
1971年2月2日にイランのカスピ海沿岸の地、ラムサールで「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」、通称「ラムサール条約」が締結したことが由来です。日本も釧路湿原などが指定湖沼として登録されました。
「国際航空業務再開の日」
「国際航空業務再開の日」とは、1954年2月2日に戦後初の国際航空路線が復活したことを記念した記念日です。再開後、初めての国際便は東京発サンフランシスコ行き(ホノルル経由)で、日本航空により運営されました。
2月2日の記念日は他にも「バスガールの日」や「オーツ麦の日」「チタンアクセサリーの日」などがあります。
2月2日に日本で起きた出来事とは?
1920年:「バスガール」の登場
1920年2月2日に、東京市街自動車の乗り合いバスで日本初の女性車掌が生まれました。「バスガール」と呼ばれ、当時は女性の憧れの職業として注目されていました。
1957年(昭和32年)には「東京のバスガール」という歌謡曲が流行、2月2日は「バスガールの日」の記念日にもなっています。
1954年:戦後初の民間航空機が海外へ飛び立つ
日本は戦後、GHQにより国際航空業務が禁止されていましたが、1951年9月8日にサンフランシスコ講和条約に調印により日本の主権が認められました。これを機に、国際航空業務も再開されることになり、1951年10月1日には民間航空業務を担う会社として日本航空株式会社が設立されます。
国際便の初就航は1954年2月2日、東京発ホノルル経由のサンフランシスコ行きです。38席が用意されたうち14名が招待客で、一般客は5名でした。
1972年:元日本兵の横井庄一さんが帰国
横井庄一さんは元日本兵で、第二次世界大戦中の昭和19年にグアム島に派兵されて、28年もの間ジャングルで隠れ住んでいました。その横井さんが1972年月2日に帰国し、「恥ずかしながら帰ってまいりました」という発言が話題になりました。
2021年:124年ぶりの「節分」
2021年2月2日は、1897年以来124年ぶりに「節分」となりました。一般的に「節分」は2月3日が知られているため、なぜ2021年は2月2日かという疑問があるかもしれません。理由は、日付が決まっているのではなく「節分は立春の前日」という決まりがあるためです。なお2021年以降は、4年ごとに2月2日が節分になります。
「節分」とは年中行事のひとつで、病や災難などを人が忌み嫌うものを象徴する鬼が家に入ってこないよう、いわしの頭を指した柊(ひいらぎ)の枝を玄関口に立て豆を投げて追い払うという風習があります。
2月2日に海外で起きた出来事とは?
589年:隋が中国を統一
589年2月2日に、隋が陳を滅ぼして、南北を統一して中央集権的国家を樹立しました。律令や科挙など制度は後の王朝である唐にも引き継がれて、また隋は日本とも国交を結んだ国です。
962年:初代神聖ローマ皇帝の誕生
神聖ローマ帝国は中世初期に、現在のドイツのある地域で ローマ帝国を引き継ぐ形で生まれた帝国で、その初代皇帝に東フランク王のオットー1世が即位しました。ローマ教皇から戴冠を受けて、神聖ローマ帝国の皇帝としてだけでなく、最高支配者として君臨しました。
1920年:エストニアが独立した日
エストニアは、バルト海沿岸にある共和国でロシア領下にありましたが、第一次世界大戦後の1920年2月2日に結ばれたタルトゥ条約により独立。1940年ロシアに編入されますが、1991年のロシア解体を機にタルトゥ条約の有効性を訴えて、再び独立しました。
2月2日が誕生日・命日の有名人
1882年:小説家ジェームズ・ジョイスが生まれる
ジェームズ・ジョイスはアイルランド出身の小説家で、代表作に短編集『ダブリン市民』や半自伝作と言われる『若き芸術家の肖像』があります。
大作『ユリシーズ』は現代小説の最高峰としての呼び声も高く、作品内では、人とは意識が常に流れているものだという観念から生まれた「意識の流れ」などのさまざまな技法が使われています。
1970年:哲学者バートランド・ラッセルの亡くなる
イギリスの哲学者で数学者のバートランド・ラッセルが1970年2月2日に亡くなりました。記号論理学や数学基礎論にも貢献した『数学原理』(ホワイトヘッド共著)を執筆し、後に平和運動を活発に行い原水爆禁止運動やベトナム戦争反対運動などにも参加。1950年にノーベル文学賞を受賞しています。
2月2日の星座・誕生花・誕生石
2月2日の星座は「みずがめ座」
2月2日の星座は「みずがめ座」です。性格は自由を望む自立心の強い性格とも言われています。また、他人にも自立することを求める傾向もあり、周囲が戸惑ってしまうこともあるようです。
2月2日の誕生花は「パンジー」
2月2日の誕生花は「パンジー」で、花言葉は「物思い」や「私を守って」です。パンジーはすみれ科の花で、色は紫や黄色、白など種類は100種類以上あります。11月から5月にかけて咲き、育てやすい花としても人気です。
2月2日の誕生石は「アイオライト」
「アイオライト」とは、海のサファイアという別称もある半透明の青みがかった紫色をした石です。光の加減によって紫や黄色にも見える多色性が特徴で、その石言葉は、「道しるべ」「誠実」「愛を貫く」「貞操」などがあります。
また、2月2日の誕生石には「タンザナイト」や「アメジスト」なども挙げられます。
まとめ
2月2日は「夫婦の日」や「国際湿地の日」の記念日ですが、実際にあったできごとと関連した記念日として「交番設置記念日」「バスガールの日」「国際航空業務再開の日」にもなっています。また2月2日は、1972年に横井庄一さんが帰国した日でもあります。