「オンスケ」の意味とは?日本語の言い換えやビハインドの例文も

ビジネスシーンで用いられるカタカナ語には様々なものがありますが「オンスケ」もそのひとつです。進捗報告の際によく用いられる「オンスケ」について、その意味や使い方を例文で解説します。また日本語への言い換え表現や類語、反対語についても紹介します。

「オンスケ」の意味とは

「オンスケ」とは「スケジュール通り」という意味

「オンスケ」とは「計画や作業がスケジュール通りであること」という意味です。「予定通りである、予定通りに進んでいる」という意味で「オンスケ」と使います。「予定通り」という意味は転じて、「遅れがない」「問題ない」というニュアンスにもなります。

「オンスケ」とは「オンスケジュール」の略

「オンスケ」は英語の「on schedule(オンスケジュール)」をカタカナ語にし、さらに略した表現です。

英語の「on schedule」は「予定された通りに、計画通りに」という意味です。たとえば、「I return on schedule.」は「予定通りに戻ります」と和訳することができます。

「オンスケール」とは縮尺が書かれた図面

「オンスケ」と似た表現に「オンスケール」があります。「オンスケール」とは、端的にいうと「縮尺のついた図面」のことで、地図や設計図の大半は「オンスケール」です。「オンスケール」には、定規を使って正しい寸法がとれるという特徴があります。

「オンスケジュール」と「オンスケール」は、どちらも略すと「オンスケ」です。建築や製造など図面を用いる場面では、認識の相違がないように気をつけましょう。

「オンスケ」の使い方と例文

「オンスケです」は進捗報告でよく使う

「オンスケ」は、主に進捗報告のシーンで用いられます。「オンスケです」は「スケジュール通りです、予定通りです」という意味になります。全体的に順調である、というニュアンスですが、主に「遅れがない」という意味で使うことが多いでしょう。

また「オンスケなのか、先方に確認してください」といった使い方も可能です。

例文
  • 現時点ではオンスケです
  • オンスケで進んでいます

「オンスケ」は社内用語として使う

「オンスケ」は先述のように「オンスケジュール」の略語であるため、一般には社内に限って使用されます。取引先などの顧客に「オンスケで進んでいます」というとフランクすぎる印象になるため、社外の人に使う場合はよほど親しい間柄でない限り、他の表現に言い換えるのが無難です。

これは「オンスケ」に限らず他の略語にも言えることで、略語は社内用語として用いるのが通例と覚えておきましょう。

「オンスケ」の類語・言い換え

「オンスケ」を日本語に言い換えた「予定通り」

「オンスケ」は日本語に言い換えると「予定通り」「計画通り」といった表現になります。あらかじめ決めていた通りに進んでいる様には「予定通り」を、画策した通りに進む様には「計画通り」を使うと良いでしょう。

「順調です」も「オンスケ」の類語

「オンスケです」「オンスケで進んでいます」の言い換えでは「順調です」という表現を使うこともできます。「順調」とは予定通りに調子良く進む様子を表します。

また、「オンスケ」が遅れがないことを指して用いられることが多いことを考えると「遅れなしです」「遅滞ありません」などと言い換えることもできるでしょう。

「オンスケ」の反対語・対義語とは

「ビハインド」とは遅れていることを表す

「オンスケ」と反対の意味を持つカタカナ語では、「ビハインド」が挙げられます。「behind(ビハインド)」とは「〜のうしろに、〜に遅れて」という意味の英語で、その読みをカタカナ語にしたのが「ビハインド」です。

ビジネスシーンではスケジュールより遅れている様を指しますが、スポーツの試合では負けていることを指しても使用されます。

例文
  • 仕事では、ビハインドを想定した計画が求められる
  • 先方の手違いで、作業がビハインドしそうです

「リスケ」とはスケジュールを組みなおすこと

「リスケ」は「リスケジュール(reschedule)」の略語で、「スケジュールを組み直す、計画を変更する」という意味があります。「オンスケ」が「スケジュール通り」であるのに対し、「リスケ」はそれを組み直すという意味で反対のニュアンスを持つと言えるでしょう。

また金融の分野では「返済計画の見直し」という意味でも使用されます。

例文
  • 台風の影響でイベントはリスケになった
  • ミーティングを来週にリスケしてもらえないでしょうか

「前倒し」「遅延」も対義語として使える

予定を切り上げる意味を持つ「前倒し」や予定よりも遅れていることを意味する「遅延」もまた、「オンスケ」とは対義的な表現です。

「オンスケ」は「スケジュール通り」という意味であるため、スケジュールから外れることを意味する「前倒し」や「遅延」は反対の意味ということになります。

まとめ

「オンスケ」とは英語表現「on schedule(オンスケジュール)」の略語で、「予定通り、計画通り」であることを意味します。中でも「遅れがない=順調」というニュアンスで用いられること多いです。

また反対の意味を持つ語で、スケジュールの遅れを意味する「ビハインド」やスケジュールを組み直すことを意味する「リスケ」といったカタカナ語もビジネスシーンで良く用いられます。なお「オンスケ」は略語であるため社内用語として使うのが適切です。