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「悲観的」の意味や対義語とは?長所への言い換えやネガティブも

「悲観的」は物事を悪い方へ考えやすい性質のことです。「疲れるからやめたい」と思う人が多いかもしれません。しかし、メリットになる要素もあり、長所として言い換えられる性質でもあります。「悲観的」の意味や言い換え方を、例文とあわせて確認しましょう。類語ネガティブとの違いや、対義語「楽観的」も紹介します。

「悲観的」の意味・使い方とは

「悲観的」の意味とは「悪い方へ考えやすい性質」

「悲観的(ひかんてき)」とは「何事も上手くいかない」「救いがない」などと悪い方に考えやすい性質・様子を表す言葉です。悲観とは物事が上手く進まず失望することで、「そのような性質を持ったもの」を表す「的」をつけた言葉になります。

新しいことに挑戦しづらく、ストレスが溜まりやすいため短所だと思われやすい性質です。後ろ向きな発言で空気を悪くしがちなため、周囲から距離を取られる可能性もあります。

「悲観的」は性格や言動を非難・自虐する

「悲観的」は人の性格を表現する際に使う言葉です。何事も失敗を前提に考えたり、行動する前に不安になってためらうような性格が「悲観的」と言われやすくなります。

悲観的な言動とは、「失敗したらどうしよう」「私には無理だから遠慮しておく」のように、後ろ向きな発言や行動をすることです。「すぐ悲観的なことを言うんだから」と指摘されるかもしれません。どちらも悪い印象が強く、他人に使えば非難、自分に使えば自虐だと捉える人が多いでしょう。

「悲観的」を使った例文

  • 好きな女子への告白に失敗したトラウマから、恋愛に対して悲観的になってしまった
  • 何事も不安で心が休まらずいつも疲れている。こんな悲観的な自分を変えていきたい
  • こんな状況では、誰だって悲観的な言葉を漏らしたくなるはずだ

「悲観的」の対義語・反対語とは

「悲観的」の対義語は「楽観的」

「悲観的」の対義語は「楽観的」です。何事も心配せず、上手くいくと明るく考える性質・様子を表し、「悲観的」とは反対の意味があります。長所だと受け取られやすい性質ですが、「当事者意識を持って、真剣に考えてほしい」と思う人もいるかもしれません。

「楽観的」を使った例文
  • 絶望的な状況だったが、楽観的な同僚に励まされたおかげで冷静に対処できた。
  • 部下に悪影響がでないよう、楽観的な言葉を選んで報告した。

「楽観」とは「希望を信じて心配しないこと」

「楽観的」の「楽観」とは、「何事も上手く進む」と希望を信じて心配しないことを意味します。人生や社会全体が「よいもの」だと考える特徴があり、上手くいかないと悪い方に考える悲観とは反対の意味合いがある言葉です。

「楽観的」の詳細な意味・使い方はこちらにまとまっています。ぜひご確認ください。

「悲観的」のメリットを生かした言い換えとは

「悲観的」のメリットは「リスクを予測できる」

「悲観的」のメリットは、悪い可能性を考えることで「リスクを予測できる」ことです。問題点や不備などのリスクを事前に予測できるため「解消してから物事を始める」ことへ繋げられます。

長所への言い換えは「慎重」「問題解決力がある」

メリットを考慮して「悲観的」を長所に言い換えると「慎重(しんちょう)」になります。注意深くて、軽率なことをしないことを意味します。失敗が許されないプロジェクトの計画など、「慎重さ」を活用できる場面は多いでしょう。

「問題解決力がある」とも言い換えられます。どんな問題も、原因を特定しなければ解決できません。悲観的に悪い可能性を考えるからこそ、他の人では思いもよらなかった「問題の原因」を特定することが期待できます。

言い換え例

彼は悲観的なので、失敗する可能性に怯えて新しいことをなかなか始められない。
→彼は慎重なので、不安要素を解消してから物事を進める。

「悲観的」を直すには「現実的に考える」

「悲観的」を直すには、「現実的に考える」ことが勧められています。「非現実的なことや確率的に0%に近いことまで心配していないか?」と客観的に検討しましょう。

現実的に起きうることなら、対策は有用かもしれません。仕事へ応用すれば「リスク回避ができている」「慎重で頼れる」と言われ、自分の長所にできる可能性もあります。

「悲観的」と類語「ネガティブ」の違いとは

「悲観的」の類語は「ネガティブ」

「客観的」の類語は「ネガティブ」です。英語の「negative」が元になったカタカナ語で「否定的な様子」や「消極的な様子」を意味します。

「ネガティブ」との違いは「否定的なニュアンス」

「悲観的」と「ネガティブ」の意味は似ていますが、ニュアンスに微妙な違いがあります。「悲観的」は悪い方に考えて「本人が落ち込む」のが主な用法です。対して「ネガティブ」は「他人を否定」する用法で使われることもあります。

例えば、ライバルの欠点を強調する宣伝方法を「ネガティブキャンペーン」(略語はネガキャン)と言います。「ライバルを否定する」ことに注視した用法です。

「悲観的」の英語表現とは

「悲観的」の英語表現は「pessimistic」

「悲観的」の英語表現は「pessimistic」です。発音の目安は「ペシミスティック」になります。「悲観的」の意味でよく使われています。悲観的な人のことは「pessimist(ペシミスト)」です。

「negative」を使った英語訳も

カタカナ語「ネガティブ」の元になった「negative」でも「悲観的」を表せます。ただし、「pessimistic」よりも意味が多いため注意が必要です。

「害がある」「否定」などの意味でも使います。また「電極のマイナス」「検査結果の陰性」などでも使われるため、文脈から意味を判断しましょう。

まとめ

「悲観的」は悪い印象が強く、そのまま使うと非難に捉える人が多い言葉です。メリットに注目すれば「慎重」などの良い言葉に言い換えられます。すぐに言い換えられるよう、事前に確認しておきましょう。