4月8日はなんの日?「花祭り」や国内外の出来事・誕生石も紹介

4月8日はお釈迦様の誕生日で「灌仏会(かんぶつえ)」として知られていますが、ほかには何の日になっているのでしょうか。

この記事では、4月8日の記念日や国内外の主な出来事のほかに、4月8日が誕生日の有名人や誕生花、誕生石なども紹介します。

4月8日はなんの日?

お釈迦様の誕生日「灌仏会(かんぶつえ)」

「灌仏会(かんぶつえ)」とは、釈迦の誕生を祝う日です。釈迦の誕生日が4月8日だと言い伝えられていて、「灌仏会」は「花祭り」や「仏生会」などとも呼ばれます。

釈迦は仏教の創始者で、35歳ごろに菩提樹の下で悟りを開きました。ネパール南部にあるシャカ族の国王浄飯王の息子として生まれましたが、29歳で出家しました。悟りを開いてからは、釈迦牟尼(しゃかむに)や仏陀(ぶっだ)と尊称されています。

「世界ロマの日」

「世界ロマの日」とは、移動型の少数民族の問題を喚起して、その文化を守るための記念日です。「ロマ」とは「人間」という意味で、世界中で移動生活を続けてきたジプシーやツィゴイナーなどと呼ばれる少数民族を指します。1971年4月8日に初めて開かれた「ロマ国際会議」で該当の少数民族を「ロマ」と呼ぶことが宣言されました。

「参考書の日」

「参考書の日」とは、学校の入学式が行われることが多い4月8日に参考書の大切さを知ってもらうことを目的に制定された記念日です。参考書など学習書籍を出版する出版社が加盟する学習書協会によって制定されました。

「タイヤの日」

「タイヤの日」とは、タイヤに関心を持ってもらうために日本自動車タイヤ協会が制定した記念日です。4月は春の交通安全運動が行われることと、8日の「8」が「タイヤ」の形を連想させることから、4月8日が「タイヤの日」になりました。

「出発の日」「指圧の日」など語呂合わせによる記念日

  • 「出発の日」とは、食品会社の味の素が新生活を始める人たちに向けて、朝食を摂ることを促すために制定した記念日です。「し(4)ゅっぱ(8)つ」の語呂合わせで4月8日に定められました。
  • 「指圧の日」とは、指圧の普及のために日本指圧協会が制定した記念日です。「しあつ」が日付の「4」と「8」の語呂合わせに似ていることと、4月8日が誕生日の釈迦の慈悲の心が指圧のいたわる気持ちと通じることから、4月8日が指圧の日に選ばれました。
  • 「炭酸水の日」は炭酸水の口当たりである「シュ(4)ワッ(8)」の語呂合わせから、サッポロ飲料株式会社(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社)が制定した記念日です。
  • 「シンハ―ビールの日」とは、シンハ―ビールのおいしさを広めるためにシンハ―ビールの輸入会社である株式会社池光エンタープライズが制定しました。「シ(4)ンハ(8)―」の語呂合わせから4月8日が選ばれました。

4月8日の国内外のできごと

1820年:ミロのヴィーナスが発見される

ミロのヴィーナスとは、ギリシア神話のビーナス(フロディテ)がモチーフになった、高さ約2メートルになる大理石製の像です。両腕はありませんが、上半身は裸体、下半身は布をまとったデザインです

このミロのヴィーナスは1820年4月8日に、エーゲ海にあるミロス島で一農夫によって発見されました。現在は、ルーブル美術館に収蔵されています。

1881年:三省堂書店が創業

1881年4月8日に「コンサイス辞典」などの辞書類の出版で有名な三省堂書店が創業しました。当初は古書店でしたが、出版事業にも注力して、1915年には出版と印刷部門が独立しました。辞書のほかに、辞典や教科書などの学習関連の出版物の老舗として知られています。

1904年:英仏協商が締結

英仏協商はイギリスとフランスの間で結ばれた外交関係に関する協定です。植民地における利害関係によってイギリスとフランスは長年対立していました。しかし、帝国主義的なドイツの進出と日露戦争の勃発がきっかけとなり、外交面で調整を図ることにしました。

英仏協商により、エジプトについてはイギリスが、モロッコについてはフランスが優越権を持つことや、フランスのニューファンドランドの漁業権の放棄などが取り決められました。

4月8日生まれの有名人や偉人とは?

1781年:国学の大家「橘守部」

橘守部(たちばなもりべ)は、江戸後期の国学者で、天保の四大大家の一人に数えられます。本居宣長を批判して、日本書紀を重んじて神話や古典に独自の解釈を行いました。『稜威道別(いつのちわき)』や『稜威言別(いつのことわき)』などの多くの著作を残しました。

1859年:現象学の父「フッサール」

フッサールは、現代哲学の現象学を確立した哲学者で、事象の見方についての考え方の一考察として現象学を確立しました。

現象学では、人は見たものの存在を信じることを「原信憑(げんしんぴょう)」とし、そのように信じることを辞める考え方が「エポケー」で、「あるものが見えているから、あることを確信できる」という考え方を「還元」としました。

このように物の在り方と人の認識とを関連付けた現象学は、後に実存哲学や諸科学にも大きな影響を与えました。

4月8日の誕生花・星座・誕生石

4月8日の誕生花は「芝桜」

「芝桜」は春に桜のような花を咲かせる多年草で、その色はピンクだけでなく、白や青、紫などもあります。地面を覆うように根を這わせることもあり、春を彩る花のひとつです。その花言葉は、合意や一致です。

また芝桜のほかに、リンゴやレンゲソウも4月8日の誕生花に挙げられます。

4月8日の星座は「牡羊座」

牡羊座の性格は、エネルギッシュでチャレンジ精神も旺盛であり活動的です。楽天的な一面もあり、自信をもって自分が決めたことを進めていくタイプが多いでしょう。

4月8日の誕生石は「ルチルクォーツ」

「ルチルクォーツ」の石言葉は、「財運」や「成功」です。

「ルチルクォーツ」は金色の線(ルチル)が入っている水晶で、金運や財運を上げる石として信じられています。また、金色のルチルが弓矢のように見えることから「キューピッドの矢」の象徴としても知られて、恋愛を成就させるための石としても知られています。

まとめ

4月8日は釈迦の誕生日を祝う花祭りですが、世界ロマの日や参考書の日などの記念日にもなっています。海外に目を向けると、ミロのヴィーナスが発見された日であり、英仏協商が締結した日でもあります。

誕生花は芝桜で、星座は牡羊座、そして誕生石はルチルクォーツです。

※その他の日付の記念日・出来事・雑学などはこちら:
<今日は何の日?【一覧】祝日や記念日・雑学・世界の出来事など>

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「難解なワードでもわかりやすく」をモットーに、常識ワードからビジネス用語、時には文化・アート系など、幅広く記事を書かせていただいています。ドイツ在住で2児の母。好きな食べ物はビターチョコレートとナッツ類。