「スレ」とはどんな意味？使い方や「スレタイ」「スレチ」も解説

インターネット掲示板で目にする機会の多い「スレ」という言葉は、「ネット掲示板上で1つの話題に関連したまとまり」を意味する用語です。ここでは「スレ」の意味を解説するとともに、「スレタイ」「スレチ」といった「スレ」に関連した語句についても詳しく紹介します。

「スレ」の意味とは

スレとは議論や物語の道筋を表す「スレッド」の略

「スレ」とは、インターネット上の電子掲示板（BBS）で用いられる「スレッド」を略した用語です。ネットスラングの一つで、大手インターネット掲示板の「2ちゃんねる（現在は5ちゃんねる）」でよく使われています。

もともと、スレッド（thread）とは「糸」や「糸のように細いもの」「筋道」という意味がある英単語です。「筋道」の意味合いが派生して、「議論や物語の道筋」という意味を表す際に用いられるようになりました。

「スレ」は掲示板における細かい話題を意味する

インターネット掲示板では、日々いろいろな話題が取り上げられています。掲示板のサイト内には、「野球実況板」「メンタルヘルス板」「学校板」のように、ジャンル別の掲示板が存在します。そのジャンル別掲示板で、さらに細かい話題を「スレ」と呼ぶのです。

「スレ」では、あるジャンルにおける特定の話題を細かく語ったり書き込んだりしています。

「スレ」の具体的な使い方とは

「スレ」は「作る」ではなく「立てる」

掲示板の中で「スレ」を作成することができますが、このとき「スレを作る」と言うことはほぼなく、「スレを立てる」と表現されます。

たとえば、一つのスレッドの中で話題や議論が脱線したりずれそうになった時は、「別スレ立てろ」というように書き込まれます。

「スレ」を使った例文

• スレを立てたものの、書き込みが少ない
• スレからずれてきてしまっているので、だれか別スレ立てて

「スレ」の関連用語とは

①スレタイとは「スレッドタイトル」の略

「スレタイ」とは「スレッドタイトル」を略したものです。ネット掲示板でのスレッドの記事タイトルのことを「スレタイ」と呼び、記事の内容が分かるように一文で表されています。

ネット掲示板上には数多くの話題があるため、一つ一つの内容を見ることは困難です。そこで、スレタイを見てどのような内容の記事なのかを判断します。

より多くの人に記事を読んでもらうため、興味をひくようなタイトル名をつけていることが多いです。ネット上には、インパクトのあるスレタイやユニークなスレタイだけをまとめたページも存在します。

②スレチとは「スレッド違い」の略

「スレチ」とは「スレッド違い」という意味の言葉を省略した表現です。スレッド上でやり取りするなかで、場違いな発言や脈絡のない発言、空気を読まない発言が書き込まれた際「スレチ」と認識されます。

たとえば、誰かが「スレチ」と思われる書き込みをした場合、

というように、別の書き込み先やスレッドを誘導したいときに使われています。

③スレ主とは「スレを立てた人」のこと

スレッドを立てた人のことを「スレ主（スレぬし）」と呼びます。「主」とは、ネット上では「発信者」という意味合いです。

電子掲示板においては、スレッドを立てた人（スレ主）のコメント欄が一番上になります。スレ主が誰かを知りたいときは、スレッドの一番目を見るとよいでしょう。

④スレ民とは「スレッド住民」の略

「スレ民」とは「スレッド住民」を略した言葉で、読み方は「スレみん」です。基本的には「スレッドに書き込みをしている人たち、意見を交換し合っている人たち」のことを指します。スレッドに書き込むことはせず、読んでいるだけの人達も含めて「住人、住民」と呼ぶこともあります。

「スレ」と「レス」の違いとは

「レス」は英語の「レスポンス（response）」の略

「スレ」と同じようにネット掲示板上で見かける言葉に「レス」があります。「レス」とは英単語の「response（レスポンス）」を省略した表現で、日本語の意味は「反応」「応答」です。

ネット掲示板上では、スレッド（スレ）に書き込まれるコメントのことを「返信」の意味で「レス」と呼ぶことが多く、頻繫に目にする表現です。

「レス」の集まりが「スレ」になる

何かの話題について書き込まれる返信＝「レス」が多く集まることで、スレッド＝「スレ」は活発なものとなります。すなわち、「レス」の集まりが「スレ」を形成しているということになります。

まれに「レス」と「スレ」の意味を取り違えて使われている例が見られますので、混同しないように注意が必要です。

まとめ

「スレ」という言葉は、「ネット掲示板上で1つの話題に関連したまとまり」を意味する用語です。「スレ」には関連した語句も多く、中には他の意味と混同されて使われていることもあります。それぞれの語句の意味や使い方を理解しておくことで、ネット掲示板を利用する際に役立ちます。