「やる気」の言い換えとは?ビジネスシーンや就活で使える表現や四字熟語も紹介

前向きな気持ちをあらわす「やる気」という言葉。様々なシーンで使われる言葉ですが、ビジネスシーンや就職活動の場では「やる気」を使って表現するとニュアンスがよく伝わらない場合も。自分の「やる気」を最大限アピールするためにも、色々な言い換え表現を知っておくと便利です。この記事では「やる気」の言い換え表現のほか、四字熟語についても解説します。

「やる気」の意味とは

「やる気」の意味は「物事を進んで行おうとする気持ちや欲求」

「やる気」の意味は「物事を進んで行おうとする気持ちや欲求」です。「気持ちが奮い立っているようす」をあらわす言葉でもあり、「積極的にやろうとする意志」を意味する「意欲(いよく)」にも似た意味を持っています。

「やる気を出す」「やる気がない」などのように用い、「彼の頑張る姿を見て、やる気がわいてきた」「もうすぐテストだというのに、まったくやる気が出ない」のように使います。

「やる気」の英語表現は「motivation」

「やる気」を英語で表現する場合によく使われているのは「motivation」です。「motivation」は「やる気」「刺激」「動機づけ」の意味を持つ名詞。ビジネスシーンにおいては、やる気や意欲を意味する言葉として”モチベーション”がカタカナ語で使われているのを目にすることもあります。

「やる気がある」は「be motivated」で表現でき、「be motivated to~(動詞の原形)」で何か対象のものにおいてやる気があるということを示す文になります。

「She has lost her motivation to work.(彼女は仕事へのやる気を失っている)」「I am motivated to learn a new language.(私は新しい言語を学ぶことにやる気があります)」のように表現します。

ビジネスシーンや就活で使える「やる気」の言い換え表現とは

「向上心」

「向上心(こうじょうしん)」は「より良い方向へ向かおうとする気持ち」を意味し、より高いところを目指して努力するというイメージをもたらす言葉です。「向上」とはその字の通り「上に向かう、上に向かってすすむこと」という意味。現在の状態に満足せず、さらに努力する心を意味するため、「やる気」よりもさらに意欲的で前向きな意味が含まれています。

たとえば「私は資格取得の勉強を通して、やる気を持つ大切を学びました」を「私は資格取得の勉強を通して、向上心を持つ大切を学びました」と言い換えることができます。

「士気」

「やる気」の言い換え表現にあげられる言葉に「士気(しき)」がありますが、「士気」は”個人”よりも”集団”を指すときによく使われます。

「士気」の本来の意味は、兵士が戦いに挑むときの心理的な意気込みを指す言葉。組織やグループ・集団で物事を行うとき”やる気を上げる”意味合いとして「士気を高める」と表現します。

「監督の激励によって、チーム全体のやる気が高まった」を「監督の激励によって、チーム全体の士気が高まった」と言い換えることで、より強いやる気や意気込みが伝わる表現になります。

「熱意」

「熱意(ねつい)」は「熱心な気持ち、熱烈な意気込み」を表す言葉です。「やる気」よりもいっそう強い気持ちが含まれているので、何か対象のものに対して強い意気込みを伝えたいときに用いるとよいでしょう。

「私のやる気があなたに伝わりますでしょうか」を「私の熱意があなたに伝わりますでしょうか」と言い換えることで、より強い気持ちが伝わります。

日常会話でも使える「やる気」の言い換え表現は

「バイタリティ」

「バイタリティ」の語源は英語の「vitality」であり「いきいきとした力・苦難を乗り越えていく力強さ」「活力・生命力」を意味する名詞です。ラテン語の”命”をあらわす言葉が基になっているとされています。

「バイタリティ」は「バイタリティがある」「バイタリティのある人」というように用い、「やる気」に加え「前向きな姿勢」のニュアンスがこめられています。また、その人の様子が生命力や活力に満ちあふれているときにも使われます。

ビジネスシーンでも褒め言葉として使うことができますし、日常会話でも使えるポジティブな表現です。

「野心」

「野心(やしん)」は「ひそかに抱く望み」「新しいことに取り組もうという気持ち」「身分にふさわしくない大きな望み」という意味を持つ言葉で、関連する語句には「野心的」「野心家」があげられ「彼は社長になるという野心を抱いている」「彼女は野心家なので近いうちに名をはせるだろう」のように使われます。

「野心」は中国で生まれた言葉で、もともとの由来は野生の荒々しさを意味したものでした。そのため、他人に害を及ぼしたり謀反を企てようとしたりする人々を指す意味で使われていました。

日本でもこれまではマイナスな意味合いで用いられていたものの、現在では”野心を抱くこと”は意欲的とみなされる風潮にあります。そのため、現在はプラスの意味で用いられている言葉です。

「闘志」

「闘志(とうし)」とは「戦おうとする気持ち・意志や意気込み」を意味する言葉です。「闘志を燃やす」「闘志あふれる」「闘志がみなぎる」のように用い、「やる気」よりもさらに意気込みが強いニュアンスをこめたいときに言い換えるとよいでしょう。

特にスポーツの試合や応援歌などでよく使われている言葉で、「闘志を抱く」という表現は強いやる気や決意・積極的な姿勢をあらわす際に用いられています。

「やる気」をあらわしたいときに使える四字熟語とは

「士気高揚」

「士気高揚(しきこうよう)」とは、集団で何かに取り組むときに全員の熱意や意気込みが非常に高まってくる状況を指す四字熟語です。やる気が全員に満ちあふれている様子をあらわす四字熟語で、自分自身の「やる気」をあらわす時よりも、組織やチーム全体の「やる気」を表現したいときに使います。

「獅子奮迅」

「獅子奮迅(ししふんじん)」とは、獅子が獲物をねらってふるい立つときのように、激しく活動することを意味する四字熟語です。「勢いよく何かに取り組む様子」をあらわすときに用いられ、「やる気」がみなぎっている様子も込められています。

また、華々しい活躍をたとえて「獅子奮迅の活躍を見せた」のように使われることもあります。

まとめ

「やる気」は「物事を進んで行おうとする気持ちや欲求」を意味する言葉です。「気持ちが奮い立っているようす」をあらわす言葉でもあり「積極的にやろうとする意志」を意味する「意欲(いよく)」にも似ています。言い換え表現には「向上心」や「士気」「熱意」などがあります。状況によっていくつかの言い換え表現を用いることで、「やる気」がより具体的に伝わりやすくなります。