「パリピ」は死語?意味や使い方とパリピな人の特徴・言い換えも

「パリピ」というとどんな人をイメージしますか?「パリピ」はいわゆる若者言葉ですが、世間で注目を集めてから数年が経ち今ではより幅広い世代で用いられます。

一方で、もう古い死語では?という声もあるようです。「パリピ」の詳しい意味とその使い方を、類語や言い換えに使えるスラングと合わせて解説します。

「パリピ」の意味とは

「パリピ」とは「盛り上がることを好む人」のこと

「パリピ」とはパーティやイベント事が好きな人のことで、シンプルにいうと「盛り上がるのが好きな人」を意味します。

大勢でわいわいと盛り上がることを好む人や、仲間内でパーティを開くことが好きな人を指す表現です。転じて、テンションが高い人やはしゃいでる人、ノリがいい人を意味することも多いです。

「パリピ」は「パーティピープル」を略した言葉

「パリピ」とは「パーティピープル(Party People)」を“英語っぽく”発音した「パーリーピーポー」をさらに省略した言葉のようです。

カタカナでは「パーティ」と書くのが通例ですが、ネイティブが発音すると「パーリー」とも聞こえます。同様にカタカナでは「ピープル」と書きますが、発音としては「ピーポー」と聞こえます。このネイティブっぽい音をとって「パーリーピーポー」と使われるようになったのが語源といわれています。

英語「Party People」はややネガティブな表現

英語における「Party People」もパーティが好きな人々という意味です。転じて「パーティの常連客のようなセレブ」を指す例もありますが、一方で「パーティが好きな人」を揶揄する意味でも用いられます。

日本語で使うように「テンションが高い」「ノリがいい」といった好意的なニュアンスで英語で使用する際には注意が必要です。

「パリピ」は死語?古いと言われる理由とは

「パリピ」が流行語になったのは2015年

「パリピ」という語が若者以外でも注目を浴びたのは2015年です。この年、ギャル流行語大賞で「パリピ」は一位を獲得しています。このランキングによって多くの人に認知されたといえるでしょう。

年代でも意見が分かれるところ

若者の間で流行語として注目を集めてから数年経ち、今では、特に10代の間では「パリピ」は古い言葉ととられることも多いようです。ほかの流行語と同様に、「パリピ」もまた過去の言葉となりつつある一方で、年代によってはまだ使っている人もいます。このあたりは世代で意見が分かれるところかもしれません。

「鬼パリピ」「ガン萎えパリピ」も死語

「パリピ」の派生語としては「鬼パリピ」や「ガン萎えパリピ」といった表現があります。「鬼パリピ」とは「やばい、すごい」のように強調語として用いられます。たとえば「鬼パリピおいしい」は「本当にとてもおいしい」というニュアンスです。

一方「ガン萎えパリピ」とはとてもテンションが下がっている様を表します。この上なく落ち込むことがあった場合に「ガン萎えパリピ」と心情を表すような使い方をします。

こうした派生語は「パリピ」よりも流行感に敏感な表現で、現代では「パリピ」よりも耳にすることは少ないでしょう。

「パリピ」の使い方とは

「パリピな人」は「パリピ」と同じ意味で使える

「パリピ」は人を指して「ほんとパリピだよね」と使ったり、「パリピな人」「パリピの人」と使ったりするのが良い例です。いずれもノリがいい人・テンションが高い人を指すことが多いです。

例文
  • パリピのテンションにはついていけない。(高すぎるテンションにはついていけない)
  • パリピすぎてひく。(ノリが良すぎて気後れする/テンションが高すぎてついていけない)
  • 同僚とはいえパリピと陰キャでは世間話が精いっぱいだ。

「パリピ世代」とは流行語当時の20歳前後の若者

「パリピ世代」とは、端的にいうと「パリピ」という語を使う世代を指します。特に「パリピ」が若者言葉として注目を集めた時期に、10代後半の世代を中心に用いられた表現です。

「パリピ」の特徴とは

男女問わず明るくノリがいいのが一番の特徴

「パリピ」と言えばそのノリの良さ、だれかれ構わずワイワイと盛り上がるのが一番の特徴です。その性格は人見知りをしない、明るいタイプが多いということができます。

若い世代ほどネガティブなニュアンスがない

「パリピ」は「パーティ好き」という意味から、お酒をたくさん飲んで酔っ払って大騒ぎをする人やクラブで遊ぶ人といった“チャラい”イメージを持たれることもあります。特に年齢層が上がるにつれて不真面目そうというネガティブなイメージで使う人も多いです。

一方で「パリピのように仲間と騒いでパーッと遊びたい」という若者世代がいるように、必ずしもネガティブなニュアンスと限りません。

テンションの高さは”うざい”と言われることも

「パリピ」を特に常日頃からテンションが高い人を指して使った場合、そのノリの良さや高いテンションが“うざい”と言われることもあります。たとえば人見知りの人ほど、初対面でもノリが良くすぐに距離を詰めてくる「パリピ」には戸惑いも多いでしょう。

「パリピ」の言い換え表現

「ウェイ系」も盛り上がることが好きな人

「パリピ」と似て盛り上がることが好きな人は「ウェイ系」とも呼ばれます。ハイタッチや乾杯をする時の「ウェーイ」という掛け声、歓声を語源とした若者言葉です。誰とでもすぐに打ち解けて盛り上がれる人ともいうことができるでしょう。

「陽キャ」は明るい性格の人を指す

「陽キャ」とは「陽気なキャラクターの人」という意味です。明るくて面白い人、クラスでも中心にいるような人を指して「陽キャ」と使用します。これに対し、内気で引っ込み思案な人は「陰キャ」と呼ばれます。

「リア充」は生活が充実している人のこと

「リア充」とは「リアルが充実している人」という意味です。特に恋人がいる人を指して使うことも多いですが、友人が多い人や仕事や趣味を楽しみ充実した生活を送っている人を指します。

この「リア充」はその人自身の性格というよりは生活に着目した表現ですが、「パリピ」は他の人の目に「リア充」にうつるでしょう。

まとめ

「パリピ」とは「パーティが好きな人」を指し、転じて「ノリがいい人、人と集まって騒ぐことが好きな人」という意味で用いられます。

「パリピ」という語が世間で注目を集めたのが2015年と少し前であること、また若者言葉の流行が入れ替わりが激しいことなどから、特に10代の間ではもう古いと言われていてもおかしくはないでしょう。また、「パリピ」の言い換えには「ウェイ系」「陽キャ」などが挙げられます。